茂木健一郎のレビュー一覧
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「すぐやる習慣」を謳う本が世の中にたくさん出回っているが、この本は別格。
この本は、単なる「習慣」ではなく「脳の働き」に着目している。
習慣化して、強制的に暗示して日々行動に移っていても、いつか脳はスタミナ切れを起こしてしまう。
そして結局、それを「習慣化」できず続けることを頓挫してしまうとのこと。
己のメンタリティを信じて脳に負荷をかけ続けるのではなく、脳の特性や限界を知り、それを活かして「すぐやる脳を作る」ということがテーマのこの本。
読んでいて納得させられる内容が多かった。
色々と負担を掛けることが継続していない自分は、やり方を誤っていたのだろう・・・
上記テーマの話だけではなく、社会で -
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不安やストレスは誰にでもあるけれども、結局、幸福な人生というものを手に入れるにはどうしたらよいか、様々な例やエピソードを引きながら、多面的に優しく読者を導いてくれる本。たくさんのことが書いてあるので、まとめるのはちょっと難しいし、人によって好きに読み取ればよいと思うが、私がいいな、なるほど、と思ったポイントは、「幸福とは総合点」ということ。それから、脳をなるべく自由な状態にして、そして常に変わり続けるようにすること、かな。人は、これがこうじゃないと私は不幸だ、という考え方に捕らわれてしまいがちで、自分も意外に、そういうトラップにはまってしまっていることはあると思うので、気を付けたい。また、これ
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自分が苦手だと思っている「質問力」を鍛えるのにとってもいい本でした。これは読んで良かった!と思えましたよ。
質問にはいい質問と悪い質問があるのは前々から何となく思っていて、どうしたらいい結果が得られるのか、お互いスッキリした!という形で落ち着けたり、さらに気づきを得られた!という形で終えられるのだろうか、どうやったらそのスキルは身につくのだろうかと思っていました。まぁ、いい質問を意識して行動する、繰り返し練習するしかないんだなと再認識したわけですが。笑
でもこの本読んでると具体的にこういうアプローチ試してみよう!って行動につながるような気づきが得られるので、そこは本当に良かったです。おすす -
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脳科学について、というよりは創造性についての茂木先生の考えをまとめた本でした。ああ、そうだよね、と思うところと、うん?どういうことかな?、と思うところもあり、また時間があったときに読み直してみたいと思います。
今流行りのディープラーニングについての考えをお聞きしたかったけれども、そのジャンルにおける著作もあるので、そっちを読もうと思います。
創造性について、キチンとした学問的な用語で書かれているので読むのが大変でしたが、結構面白かった。でも、脳科学的な知見を紹介するのなら、論文の引用をして欲しかったところもあるのですが、そこは脳科学者としては基本なのかな。もっと勉強します。 -
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ネタバレ【概要】
ニセモノ・ポジティブとホンモノ・ポジティブの違いがわかる本。
ポジティブ心理学は目標達成の実学である。
口だけポジティブな人間で結果が出ていない人がいたり、自分もそんなときがあれば振り返ることで多くの気づきを得られる。
【評価】
87点(経験的な話が多く、読みやすいので誰もが対象になる。科学的な裏付けは弱いので踏み込んだところまではいけない)
【共有したい内容】
・「メタ認知でネガティブな感情は押さえつけるのではなく、存在を認識する。」
・「そもそも失敗とはある基準からはみ出しているという、単なる事実。ある基準での失敗は、ある別の基準からみれば成功にもなる。」
・「それぞれの人が長 -
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ここに以前書いたかどうかはわからないのですが、
最近脳科学についての興味がつきない中で、
この「安全基地」という概念に出会いました。
詳しい説明はwikiさんにゆずります。
>安全基地(あんぜんきち、英: Secure Base)とは、アメリカ合衆国の心理学者であるメアリー・エインスワースが1982年に提唱した人間の愛着行動に関する概念である。子供は親との信頼関係によって育まれる『心の安全基地』の存在によって外の世界を探索でき、戻ってきたときには喜んで迎えられると確信することで帰還することができる。現代においては子供に限らず成人においてもこの概念は適用されると考えられている[1]。
これ -
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自分から勉強をする人と、誰かから「勉強しなさい。宿題やったの?」と言われてから勉強を始める人とでは、その成果は当然変わってくる。
そして、誰もが人から言われる前に行動する事が良い事は知っているが、多くの人はそれがなかなかできない。
この本は、脳科学書の茂木健一郎さんが脳科学者の切り口で、自身の体験を基に効果的な勉強法やそのメソットを紹介している。
親として非常に反省するべき事がたくさん書かれている事もあるが、自分の学生時代を振り返り、そういう考え方、行動をするべきだったのかと振り返り反省した。特に「そもそも自分自身と真剣に対話しない人は大抵勉強もできません」と言う言葉には、当時も今も反省す -
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ホリエモンのことが気になってしかたない今日この頃。
彼の著作「ゼロー何もない自分に小さなイチを足していく」を読んだことがきっかけで、マスコミで報道されてきた「カネの亡者=悪い奴」というイメージと、著作の中で本人が語っている内容や、そこから伝わってくる佇まいみたいなものとの間にものすごく大きなギャップがあることに興味を持ちました。
その後、新旧含めて様々な著作や対談集を読んだり、Twitterでやりとりされている内容に目を通したりして、目から鱗というか、自分は今までほとんど目をつむったまま生きてきたんじゃないかと思えるほどの破壊的な気づきと認識の大転換が起こりました。
この国が今も抱え続け -
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脳科学者の茂木健一郎が長年にわたって考察した赤毛のアンの魅力。
茂木さんは、アンの原文を読破し、カナダにも訪問したほどのファン。
多くの人が好きなアンの生活風景…パッチワークや美味しそうな料理、お菓子づくり…だけにとどまるのではなく、さらに深くアンの魅力にせまる。
それは大人になること。
ピュアで強すぎる、想像力が炸裂していた彼女が大人しくなり、普通の女性になっていく、挫折の物語とも言える。
運命を受け入れ、その中で最大限の幸福を目指すことをアンから学ぶ。
その思想の基盤は、キリスト教や開拓者精神から。
どんどん深まる考察に引き込まれていく。
子供の頃に触れた魅力を、丁寧に言葉にしている。 -
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人格って、その人ひとりだけでできているわけじゃなくて、川の流れのようにたくさんの影響が集まってできている。だから、あなたという人は今まであなたが人生で出会ったすべての人の反映なんだということが、脳の研究の現場では、科学的にもわかってきたんですね。ということは、自分を高めたり、自分の命を輝かせるためには、人とつながらなくてはいけない。そういう意味においても、自己責任というのは、矛盾しているんです。・・・逆に言えば、ある人が少しうまくいかないのも、その人の責任ではなくて、その人が今までたまたまそういったつながりに出会えていなかった、というだけの話なんですね。
単にお金を支給すれば、セーフティネット