宮脇孝雄のレビュー一覧

  • 翻訳地獄へようこそ

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    本の紹介を交えながら翻訳のことを書いているエッセイ集。
    「翻訳本は読みにくい」と思ったことが過去にある。誤訳だったり訳す順番だったりを工夫すると随分と読みやすくなるんだなと感心した。
    「ミステリーを訳すなら原文で最低でも何十冊、できれば百冊読んでる必要がある」といった趣旨のことが書いてあり翻訳ってスタートに立つまでも大変なんだなと思った。
    あとはイギリスに関する話が面白かった。イギリスではセーターのことをジャンパーという、とか。
    この著者が訳した本読んでみたい。

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    2025年01月26日
  • 翻訳地獄へようこそ

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    「作家が選んだ文体の特徴を日本語に訳すのが翻訳者の仕事」

    英語が苦手な私は集中力続かなくて流し読み。それでも気になるトピックはいくつかあった。

    ユーモアやウイットを訳すのが難しいのはなんとなく知ってるよ。説明されないとわからないけど、知ると面白いね。
    そして、ドアの開け方はミステリ翻訳の重要なポイントらしい。

    そういえば、翻訳できない言葉を集めた本があったな。そちらも読んでみたい。

    いずれにせよ、翻訳者の皆様、たくさんの作品を日本語で届けていただきありがとうございますm(_ _)m

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    2024年11月16日
  • 翻訳地獄へようこそ

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    具体例がめちゃくちゃたくさん出てきてとても勉強になった。
    わたしは多少意味のわからない文章でも大意をつかんだつもりになって読み進めてしまうことが多いけど、かすかに引っかかりにも妥協せずに、調べ、より良い翻訳を探していくのに職人芸を感じた。
    また、絶対に翻訳では伝えきれないものがある、ということを改めて認識できた。

    というかここまでくると日本語の文章も正しく咀嚼できている自信がない

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    2024年08月04日
  • 続・翻訳の基本――素直な訳文の作り方

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    『われら闇より天を見る』を洋書で読もうとし、
    挫折した。
    洋書と翻訳本で、最初の部分を読み比べ、どうしてこんな素晴らしい翻訳になるんだろうと、とにかく不思議で不思議で、翻訳者さんの事を知りたくて借りた本。

    たった一文の翻訳に、どれほどの膨大な情報量に基づいて翻訳されているか。
    文化や歴史的背景の知識。
    物事を知りたい深掘りしたいという底なしの知的欲求…。すごかったぁ…_:(´ཀ`」 ∠):

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    2023年04月05日
  • 指差す標識の事例 上

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    4章からなるうちの2章までが上巻。1章は医学の描写がキツくて読みにくく、2章は語り手のキャラクターが独りよがりで受け付けない。3章と4章が気になるところだけど、いつかまたゆっくりと読み直すことにして、上巻で終了。
    表紙のデザインは素晴らしい。

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    2023年01月12日
  • 指差す標識の事例 下

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    なかなか読み応えはあった ただ薔薇の名前とかもそうだけど、結構ディープなキリスト教世界の話が主要部分にあるので、僕のような門外漢には、その辺りがちょっとピンとこないかな
    特に英国国教会とローマン・カソリックの確執とかさ、わからんよね
    まあ全体としては良かったけどね
    関係ないけど統一教会はキリスト教の系譜?から外されてるらしいね
    まあそうだろうな

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    2022年09月14日
  • 指差す標識の事例 上

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    何かよくわからんまま読み進める。不勉強で時代背景もよくわからぬまま。それにしても皆言い負かすことしか考えていないし、性格悪そうー。

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    2022年04月27日
  • 指差す標識の事例 下

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    やっと読み終わった。。読み終えるのに読者にかなりの忍耐力を要することになる、と作者が言っていたそうだが正に。「月長石」が類似作に挙げられてるけど、月長石はこういう忍耐は要らなかったな。

    イギリスの歴史や宗教宗派に馴染みがないことも理由かも知れないが、それだけではない。最初の語り手コーラはいいとして、2人目と3人目がまあ何というか好きになれない。何で誰も彼も引っ叩く。。。耐えて読み進め(謎は気になる特にコーラが)、それを乗り越えた先にウッドが居てくれてよかったが、何しろ疲れ切っててちゃんと読めない。ウッドごめんよ。ザーッと読み飛ばして、終わってから読み直しました。

    最後まで意味わからないジョ

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    2022年02月03日
  • 指差す標識の事例 上

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    帯に、「薔薇の名前xアガサ・クリスティ」とあって手にしたのだが、今のところ両者の印象となるようなことはイギリスとイタリアくらい、あるいは殺人と聖職者というくらいか。
    どちらかといえばウィルキー・コリンズの白衣の女とか月長石、バジル、なんかを思い出させる。
    さて、後半はいかに。

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    2021年11月24日
  • 指差す標識の事例 下

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    ネタバレ

    1663年、クロムウェルによる護国卿政後の王政復古時のイングランド、オックスフォードで大学教師が殺害された。その殺害に関する手記が綴られる。

    まず初めにヴェネツィア人医学生の手記が提示され、それに対する反論に近いものが第2(性格の悪い苦学生)、第3(教授であり偏屈な暗号解読者)、第4(歴史学者)の手記が出されていく。

    面白いのは各手記によって翻訳者が変わること。これにより手記それぞれに翻訳された文体がガラッと変わる。

    個人的にはミステリー部分よりも当時の社会風俗を楽しみながら読んだ。医術に占星術を絡めたり、ヴェネツィア人にとって味もマナーも最悪なイギリスの食事、土地の所有と相続の問題、権

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    2021年06月27日
  • 指差す標識の事例 下

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    ネタバレ

    解決編である4章は面白かった。ここだけで言えば星4つ。ただ、3章はつまらない。2人の人物の視点で、2章構成にした方が面白かったのではないだろうか?全体を通しても冗長で飽きてしまった。
    ただ、当時のイギリスの様子がわかったのは勉強になったし、何よりサラが報われて良かった。

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    2021年05月09日
  • 指差す標識の事例 上

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    ネタバレ

    翻訳物にありがちだが、登場人物が多く、特徴もさほどないので区別が難しかった。
    1章は悪くなかったが、2章は退屈だった。

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    2021年05月09日
  • 指差す標識の事例 下

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    人物解説が後ろについているが、読み終わってから主要登場人物の多くが実在の人だと知ってびっくり。ボイルとレンくらいしか知らなかった。人物解説と時代背景は最初に読んでおけばよかった。
    同じ出来事を4人の視点で描き、前の著者の思い違いや嘘が次の手記によって覆されるのが楽しいし、同じ人物が別の視点から見るとまったく違う印象を受けるのも面白かった。しかし当時のイギリスの政治事情や宗教観に疎いこともあり、どうしても冗長に感じて読み通すのはかなりしんどかった。
    とりあえず最後まで読んでよかったけど、私には難しすぎたかも。

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    2021年02月19日
  • 指差す標識の事例 上

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    王政復古時代のイングランドを舞台にしたミステリというか歴史小説。
    ある毒殺事件を巡って4人の記述者が物語ってゆく。
    第1部では医学を学んだイタリア人の視点で事件が語られ、第2部では第1部に登場した別の人物の視点となる。二人ともあまり好感の持てるキャラクタではないのと、当時の政治事情が錯綜しているので、特に第2部はなかなか読み進めなかったが、第1部では隠されていた事実が明らかになっていくところは面白かった。
    ボイルの法則のボイル氏も登場して、当時の科学事情が描かれているのが興味深い。
    下巻でどんな展開を見せてくれるのか楽しみである。

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    2021年02月12日
  • 指差す標識の事例 上

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    ようやくという想いで上を読み終えた。コーラの手記は医薬の歴史の周辺状況も加わってなかなか面白かったが、「大いなる信頼」の語り手は枝葉末節しかも小難しくこねくり回し過ぎてついて行けず。何度も気を取り直して読み進めた。翻訳家の力❔東江さん、原文の直訳しすぎでは?下巻に期待。

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    2020年12月19日
  • 指差す標識の事例 上

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    コーラの手記のほうは理解できたけれど、プレスコット(東江さんの方)難しい。でもなぜ、東江せんせい…そっちの方が気になって。

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    2020年09月21日
  • 翻訳の基本 原文通りに日本語に

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    翻訳の趣味に目覚めてまだ日が浅いので、訳しているといろいろと細かく疑問に思うことが出てくるのだけれど、そういう日々の疑問の答えがすごく分かりやすく書かれてあって、とても勉強になりました。
    全部律儀に過去形にしなくていい、とか、前置詞の扱いについての話などは、やってみるとすぐ分かってくることなんだけれど、改めてこうして言葉にして教えてもらうと、スッキリ整理されて、目の前がすーっとクリアになった感じです。
    また、初歩的なことだけじゃなく、いかに想像力を働かせて、文脈上違和感のない文章を書くか、というあたりはかなり上級レベルな実例も挙げられていて、非常におもしろかったです。

    著者はとても信頼できる

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    2018年06月08日
  • 歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕

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    あいかわらず、合う合わない(理解できない)がある。
    自分が読みたいと思ったら手に取って読み、
    他の人がこういっているから読んでみる
    という本ではないと思う。
    自分としては、日常と非日常の間にある
    ファンタジーの世界を、訳とはいえ、詩的な表現で
    幻想的に表されている世界の物語は酔うように浸れる。

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    2015年06月23日