あらすじ
基本ルールは「原文どおり」。<原著者が書いたとおりに訳す> この、当然のことが、いかに難しいか。翻訳のベテラン、宮脇孝雄が、数多くの実例を挙げながら、「なぜ間違えてしまうのか」「どうすれば間違いを減らせるのか」を指導します。特に、翻訳家志望者の方々は、一項目ごとに、「そうか!」と驚かれることでしょう。『週刊ST』(ジャパン・タイムズ社)連載の「翻訳家ノート」をまとめたもの。
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Posted by ブクログ
何度も読み返したくなる素晴らしい1冊。良い訳のために沢山遊べ(そこで得た知識や経験が翻訳に活きるから)、という著者の感覚が端々に出てきて嬉しくなる。
Posted by ブクログ
気軽に読める翻訳指南書。
付箋を貼りながら読んだら、付箋だらけに。
"Thank you"の訳し方とか、日ごろ疑問に思っていることの答えがあっさり載っていたりするので、自分でエクセルなどに系統だてて整理し直すとよいかもしれない。そういう意味では、何らかの形で索引があったらよかったのにと思う。
Posted by ブクログ
翻訳の趣味に目覚めてまだ日が浅いので、訳しているといろいろと細かく疑問に思うことが出てくるのだけれど、そういう日々の疑問の答えがすごく分かりやすく書かれてあって、とても勉強になりました。
全部律儀に過去形にしなくていい、とか、前置詞の扱いについての話などは、やってみるとすぐ分かってくることなんだけれど、改めてこうして言葉にして教えてもらうと、スッキリ整理されて、目の前がすーっとクリアになった感じです。
また、初歩的なことだけじゃなく、いかに想像力を働かせて、文脈上違和感のない文章を書くか、というあたりはかなり上級レベルな実例も挙げられていて、非常におもしろかったです。
著者はとても信頼できる翻訳家だと思うのですが、この方の訳されたものって、私の読書傾向とまったくかぶっておらず、氏の翻訳リストを見ても、一冊も読んだことがなくて、自分で衝撃でした・・・。
マキューアンをいくつか訳されているみたいでしたが、私が読んだものは違う方の訳だったし、私の方もマキューアンはそれほど好きとは思わなかったのですが、翻訳者が変わるとまた印象が変わるかも、と思うので、そのうち宮脇氏訳のマキューアンを読んでみようかな、と思いました。