【感想・ネタバレ】続・翻訳の基本――素直な訳文の作り方のレビュー

あらすじ

「原文を書かれたとおりに訳す」。
この翻訳の普遍の原則を、ベテラン翻訳者がさまざまな用例をあげながら、詳しく解説。
著者自身の実践的な翻訳例も多数紹介。
『翻訳の基本――原文どおりに日本語に』の待望の続編!
※著作権の問題により、紙書籍とは内容が一部異なります。

【目次】
第I章 翻訳力をつけるには
1 物知りの友人
2 訳語の選び方
3 原文には当たり前のことしか書いていない

第II章 単語力養成講座

第III章 重箱には四つ隅がある
1 国語に気をつけよう
2 西洋事物翻訳事情

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

さすが翻訳のベテランだけあって、目からウロコの情報が満載。大学生なら必読の一冊だろう。
・拳銃の「三十八口径」は正しくは「三八口径」
・翻訳者のPCには、聖書とシェークスピアを入れておくべし
・textは動詞で「携帯でメールを送る」という意味
・give a laughは鼻で笑う
・back painは背中の痛みではなく、腰痛
・イギリスの小説でbefore the warとあるとき、それは第一次世界大戦のことを指す。
・yesterdayにはすぐに、という意味もある
・nodはうなずく、もあるが、任意の方向に首を動かすという意味
・lip serviceは、口先で神をたたえながら実際にはそうしないこと、というずばりの意味がある。
・起きる、と起こるの違い。起きるは横のものが縦になること。起こるは新しく生じること。

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2011年06月29日

Posted by ブクログ

翻訳に苦しんだり、手を染めかけている人におすすめ。
常識的で読みやすい内容が良い翻訳ということなのだろう。

ただし、ベテランの腕になる翻訳や、常識的な訳、
そして、味わいがある翻訳となると、その違いが判然としない。
その辺りは、翻訳を生業として初めて見当がつくものだろうか。

週間STの紙上連載がまとめられたもの。
翻訳を学ぶ上で参考になる点もあるが、どちらかと言えば、
思わず笑ったり、「ああ、自分も」と頭を抱えたりしながら
肩の力を抜きたいときに読みたい。

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2012年09月21日

Posted by ブクログ


『われら闇より天を見る』を洋書で読もうとし、
挫折した。
洋書と翻訳本で、最初の部分を読み比べ、どうしてこんな素晴らしい翻訳になるんだろうと、とにかく不思議で不思議で、翻訳者さんの事を知りたくて借りた本。

たった一文の翻訳に、どれほどの膨大な情報量に基づいて翻訳されているか。
文化や歴史的背景の知識。
物事を知りたい深掘りしたいという底なしの知的欲求…。すごかったぁ…_:(´ཀ`」 ∠):

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2023年04月05日

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