浦沢直樹のレビュー一覧
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読書録「MONSTER4」3
著者 浦沢直樹
出版 小学館
p116より引用
“私を知っている人間は、私がヴォルフとい
う名前だと知っている……
しかし……見ず知らずの人間の中に入れば、
私はヴォルフだと名乗らなければならない…
…
だがね……私がヴォルフであるという証拠は、
どこにあるというんだね?”
目次から抜粋引用
“残された女
ビー・マイ・ベイビー
アイシェの友達
ヴォルフの告白
五杯目の砂糖”
天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
父を亡くし結婚と離婚を繰り返し、荒れた
生活を送る主人公の元婚約者。今朝も違う男
を見送る彼女を、気にかける -
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ネタバレ実は、今まで起こったトモダチ関連の事件は、ケンヂが子供の頃、友達と考えた妄想が元になっていることが判明する。
トモダチはそれを忠実に実現していて、ケンヂはそのことに責任を感じる。
次に自分が何を考えたのか、思い出したケンヂは空港に向かうけれど、時すでに遅し。
そして、直接、トモダチに会いに行くが、そこで姉の子供の父親は自分だ、と告げられる。
衝撃を受けたケンヂだったが、姪であるカンナに危機が迫っていることを告げられ、慌てて自宅に戻る……
という話でした。
たわいもない子供の妄想が、大きな事件を引き起こしている、というのはなんとも空恐ろしい状況だなあ……と思って、これこそこの物語 -
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ネタバレ2巻目。
ケンヂはトモダチの正体を気にしてるけど、誰も、トモダチのことなんか気にしてくれない。
そんな中、たまたま空港で再会したユキジだけがケンヂのいうことを真剣に取り合ってくれて、トモダチの正体について有力なヒントをくれる。
そんな中、不思議な予知能力を持ったホームレスの元に、一人の男が逃げ込んでくる。
そして、いよいよ、トモダチの正体が分かる……
という話でした。
いよいよいいところで終わっちゃってたので、これを読む時は、次の巻も買ってから読むことをオススメします。
そこで明かされた真実は、次の巻の感想で書くのでおいておくとして、まさかの展開にびっくりして、私はここからこ -
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ケンヂの歌を流し続けたラジオ局のDJコンチと、“ともだち”のヒットマンだった「13号」こと田村マサオが出会い、東京へ向かいます。ケンヂも蝶野を伴って東京へ、さらにワクチンの開発に成功したキリコも、マルオ、ケロヨンとともに東京へ駆けつけます。
一方“ともだち”は、宇宙人の襲来に対抗するため、火星移住計画を発表し、万丈目に代わって幹事長となった高須が計画の実施に向けて準備を進めます。しかし、最後に“ともだち”は、2000年の「血の大みそか」事件も2015年の事件も、すべて自分が計画したことだったことを全世界に向けて発表し、1週間後に全世界にウィルスをばら撒いて地球を滅亡させると宣言します。
残 -
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カンナ、オッチョ、ユキジは、いよいよ“ともだち”のもとへと向かいます。万丈目の手引きで“ともだち”のいる大統領府に乗り込んだカンナは、オッチョとユキジを置いて、たった一人で“ともだち”と対峙することを決意します。
一方マルオは、ケロヨンの「カエル帝国」という山村の共同体に保護されているキリコのもとを訪れます。そこでマルオは、自分の身体を実験台にして、抗ウィルスのワクチンを開発するキリコの姿を目にします。
時間は少し遡り、万丈目のもとで“ともだち”の暴走に歯止めをかけようと考えたマー坊&ヤン坊は、2000年の血の大みそか事件のロボットを設計した敷島教授のもとを訪れ、そこで教授が新たに設計した -
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“ともだち”の葬儀が行われ、ローマ法王が訪れることが決まります。そこでローマ法王暗殺の計画があることを知ったオッチョたちは、会場に入り込んで暗殺者を探し求めます。
暗殺者の「13番」が見つからないまま、ついに法王が“ともだち”と対面しますが、そこで何と“ともだち”が身体を起こすという奇跡が起こります。ちょうどそのとき、13番が法王に向けて発砲し、“ともだち”は身を挺して法王を庇うという行動に出ます。こうして“ともだち”は神として称えられます。
そして、“しんよげんの書”の記す通り、ウィルスが世界各地に撒かれることになります。
ここで物語に一区切りがついたというところでしょうか。このあとは -
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“ともだち”が山根に殺害され、万丈目たち幹部は集会を開きます。世の中は追悼ムード一色となり、女子高生の小泉響子やマンガ家の角田たちは日常を取り戻しますが、ケンヂたちの名誉はいまだ晴らされていません。
ところが、またしても未知のウィルスによる死者が世界中に現われ始めます。アメリカで蕎麦屋の屋台トラックを走らせていたケロヨンは、ウィルスのワクチンを持っていたケンヂの姉のキリコの後を追いかけます。
“ともだち”の死後も、万丈目たちが地球滅亡に向けて計画を進めていることを知ったカンナたちは、“ともだち”の頭の中にある彼らの計画の全貌を知るため、“ともだちランド”に潜入することを企てます。 -
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カンナ、ユキジと、ヨシツネ、小泉響子、オッチョたちが一堂に集結し、ケンヂのかつての仲間たちがふたたび“ともだち”との戦いに立ち上がります。
そんな中、カンナはサダキヨから「モンちゃんメモ」を託され、そこに書かれた記述を頼りに、自分の母である遠藤キリコの足跡を追い、彼女が「2000年血の大みそか事件」で散布された細菌兵器の製造に関わっていたことを知ることになります。
そしてオッチョも、細菌兵器の製造の中心人物だった、かつての同級生の山根に迫ります。
ずーっと「引き」が続く展開に正直に言って少し倦んできましたが、やっぱり続きを読みたいと思ってしまいます。 -
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ケンヂは、バンコクの暗黒街で「ショーグン」と呼ばれているオッチョと連絡を取ることに成功し、彼を日本に呼び戻します。タイを離れる直前にオッチョは、「よげんの書」に書かれた巨大ロボットのスライドを目にします。
ケンヂとオッチョは、敷島教授の協力を仰いで“ともだち”の一派が作り出した巨大ロボットを止めるために霞が関に向かいますが、そこにはすでにロボットはなく、代わりに「仲間を9人集めなければ、君の負けだ」という“ともだち”からのメッセージが残されていました。
このあとは、幼なじみの9人で“ともだち”と戦うことになるのでしょうか。ここまで読んだ限りでは、ケンヂやユキジ以外のメンバーが活躍する展開が -
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ケンヂ、マルオ、ヨシツネ、オッチョ、モンちゃん、フクベエ、ユキジの7人が、“ともだち”と戦うために立ち上がります。さらにケンヂは、マー坊とヤン坊に連絡を取って協力を求めますが、そのためにケンヂのアジトの場所が“ともだち”一派に知られてしまうことになります。その後、下水道の中にアジトを移したケンヂのもとに、「よげんの書」が記す通り、国会議事堂が爆破されたというニュースが届けられます。
後半は、2014年へと舞台が移ります。それは、17歳になったカンナと彼女の保護者をしているユキジ、そして、最初に“ともだち”の正体にまでたどり着いたものの、細菌兵器によって殺害されてしまった刑事のチョーさんの孫の -
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1970年頃に少年時代を送ったケンヂたちの荒唐無稽な空想が、20世紀も終わりに近い1997年に、しだいに現実のものになっていくというストーリー。第1巻では、敷島教授の失踪とドンキー飛び降り自殺がきっかけで、ケンヂが“ともだち”のマークに導かれて駆け回るところまでが描かれます。
ストーリーそのものはともかく、ローリング・ストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」に熱中し、夜更かしして人類初の月面着陸のニュースを報じるテレビにかじりつき、日活ロマン・ポルノの団地妻シリーズのポスターに興奮し……といった1970年代のディテールに、興味を覚えました。 -
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ケンヂは“ともだち”のコンサートに乗り込みますが、そこでカンナの父親が“ともだち”だという衝撃の事実を知らされることになります。そして、サンフランシスコ、ロンドンに続いて大阪に細菌兵器がバラまかれ、さらに空港の爆破と、幼い頃のケンヂの予言はことごとく現実のものになっていきます。
一方、ケンヂの経営するコンビニに“ともだち”の信者が押し寄せてきて、カンナを奪い取ろうとします。ケンヂはカンナを守り抜きますが、コンビニに火を放たれて、ケンヂは家を失ってしまいます。後日、ケンヂは焼け跡になった自分の家から、子どもの頃に書いた「よげんの書」を見つけ出します。
“ともだち”の正体はオッチョか、サダキヨ