浦沢直樹のレビュー一覧
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ネタバレ2014年は「ともだち」が中心の世の中になっていた。そして、あの2000年の大晦日にテロを起こしたのはケンヂたちということになっており、また、その事件を知ろうとするものたちは犯罪者として扱われる。そんな世の中になっていたのだ。
そして、そんな重罪人を収容するのは、かつて観光名所だった「うみほたる」。2000年の事件で閉鎖されたこの施設は2014年の世界では刑務所となって、重罪人を収容していた。ここにケンヂたちの仲間が一人収容されていた…。
うみほたるが刑務所というのがすごい。実在する建物が変わり果てた状態で登場すると不思議な気持ち。 -
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ネタバレ全巻を一気に読んだ。日本のドラマと言うよりもFOXあたりのドラマを見るような構成にどんどん引き込まれる。
ただ、最後クライマックスはちょっと物足りなさがある。何故、一番復讐したい人物がいるからと言ってあの村全体に511のような殺戮が必要なのか。
この他にもどうにも謎がある。
どうして母親が生きているかもしれないのにヨハンはその存在を探そうとしなかったのか。
どうやって双子が生まれてから親子は怪物から逃げることができたのか。
どうして双子は選ばれた子どもであると思われたのか。
どちらかといわれどちらかを差し出したのに何故母親も連れて行かれ、その後一人子どもが残されていたのか。
そのあたりの肝心な -
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『20世紀少年』を毎日1冊買って読み進め,はや10巻に突入。“ともだち”支配下の2014年の日本で,“2000年血の大みそか”の真相を知り“ともだち”に抵抗しようとする人物がちらほら現れます。ケンヂの姪カンナは新宿中のマフィアやホームレスを一堂に集め,海ほたる刑務所に収監されていたオッチョは脱獄,ヨシツネは何かの「隊長」におさまっています。そんな中,事件とは何の関わりもなかった女子高生・響子が,本人の意思とは無関係に“ともだち”の真相に近づいていってしまうという展開になっています。
そしてとうとう,第10巻にサダキヨ登場。子ども時代のサダキヨはいつもお面をかぶっているのですが,「犬神家の -
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『20世紀少年』(浦沢直樹著,小学館,全22巻)を読み終えました。第22巻は,バーチャルアトラクションで過去に戻ったと思われるケンヂが「決着つけに来たんだ。」と言うところで終わっていて,「えっ,こんな中途半端な終わり!?」と驚きましたが,『21世紀少年』(浦沢直樹著,小学館,上下巻)に続いて終わるのですね。
『20世紀少年』のラストでは,ついに本性を現した“ともだち”が全人類の滅亡を宣言し,ケンヂたちがそれを阻止してカンナと再会するところで話が終わっています。“ともだち”の死の直前に覆面を取ってみますが,結局それが誰なのかはわからずじまい。“ともだち”の正体と,彼がこのような凶行に及んだ