鏑木蓮のレビュー一覧

  • 白砂

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    とても切ない物語。

    働きながら予備校に通う二十歳の高村小夜が自宅アパートで殺害されます。
    中年男性の目撃情報がありますが、その暮らしぶりとの違和感を覚えた刑事の目黒は、被害者を掘り下げることで事件を捜査していきます。

    両親をなくし、苦労して生きてきた彼女。
    彼女はなぜ殺されなければならなかったのか?
    祖母にあたる人物は遺骨を頑なに遺骨を受け取らない。
    彼女の過去にいったい何があったのか?

    一方、建設会社社長の吉崎が交通事故死。その妻は海上散骨にこだわっていましたが、ある日、その遺骨が盗まれてしまいます。
    誰が遺骨を盗んだのか?
    妻は何にこだわっているのか?

    この2つのエピソードが語られ

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    2025年01月18日
  • 思い出探偵

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    4編からなる短編連作ミステリー
    設定が面白い。京都府警の元刑事の浩二郎が奥さんのリハビリかねて始めた探偵業。
    依頼人の想い出に寄り添いながら、人や物を探していくという展開。
    そんなにうまくいくか?というのは置いておいて、じんわりと暖かくなる物語でした。

    ■温かな文字を書く男
    清涼寺の境内で落としてしまった大事な思い出の小瓶のペンダント。
    喫茶店で落とし物として届けられ、その届けた人物を探してほしいという依頼。
    残されたメモの文字から人物を探し出していきます。

    ■鶴を折る女
    43年前、集団就職で上京し、職場のトラブルで逃げ出したときに、ジャズ喫茶で出会った年上の少女を探してほしいという依頼。

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    2024年12月21日
  • 白砂

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     ミステリーとしての不思議感は強いのだが、少し不自然かな。動機にリアリティが欲しいよね。でも、ストーリー展開がスムーズなので、読みやすくて goodでした。

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    2024年12月02日
  • 白砂

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    一人暮らしの女子大生が殺された!
    真面目であんないい子がなぜ?
    夫が交通事故で亡くなった、、、家に泥棒?
    2つの事件が交わった時、驚きの真実が!

    もうねぇー小夜が報われないって、、、
    キーワードは「可哀想な子」思わぬ展開
    泣ける話とのことですが、泣きどころ全くありません

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    2024年11月30日
  • 見えない鎖

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    切なすぎて、涙がとまらない…!
    と帯にありましたが、そこまでではありませんでした。

    ヒロインは神戸に住む女子短大生の生田有子。ある日、警備員をしている父親が帰宅途中に刺殺されます。
    人に恨まれることなんてない父親がなぜ殺害されてしまったのか?
    父親の勤め先の警備会社社長で元刑事の中原と共に事件の真相を明らかにしていきます。
    そんな中、犯人と思われる人物が自殺!
    なぜ、犯人は自殺したのか?

    ってこの中原が切れ者!
    元刑事ということで、この二人で、どんどん事件の真相に迫っていきます。
    そんなことある(笑)?

    父親の業務日誌に残された工事現場の事故。
    その事故で寝たきりになってしまった女性。

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    2024年10月14日
  • 水葬

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    希美は婚約者の光一と母と伯父との会食にヤキモキしていた。
    伯父はカメラマンという光一の職業に不安を抱いており、結婚には余り賛成していなかった。
    それを払拭させるためにも、光一と会って欲しかった。
    それなのに、約束の時間になっても光一は現れず、そのまま行方不明となる。
    光一の妹と連絡を取り、彼を探し始めるが、元恋人の優子もまた姿を消しているということが判明する。
    希美はあまりにも光一のことを知らない自分に愕然としながらも、彼の行方を追う。
    彼が残した写真と彼の気持ちに寄り添いながら。
    そして辿り着いた先には…

    2024.9.19

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    2024年09月19日
  • 救命拒否

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    テーマはトリアージ=命の選別
    そのタッグは正しかったのか?
    緊急医療の現場での苦悩と現実。
    重いテーマだと思うのですが、関西弁の会話にいまいち感で、入り込めず(笑)

    ホテルの講演会場で、発生した爆破事件。
    ターゲットは救命医の若林。死の間際に救急救命士の中杢に残した言葉は、ブラックタッグを付けること。
    若林はなぜ、救命を拒否したのか?

    そして、誰が、なんの目的で若林を狙ったのか?
    大阪弁の二人の刑事がその真相を探っていきます。

    犯人を探し出すことも大きなポイントですが、やはり、トリアージの葛藤、命の選択の葛藤が刺さります。

    「救われる命のために、捨てる命があってもいいと?」
    「人生に無

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    2024年09月16日
  • イーハトーブ探偵 山ねこ裁判~賢治の推理手帳II~

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    作者からも、解説のますむらひろしさんからも賢治愛が伝わってくる。
    2人で賢治について語り合ったら話が尽きないだろうな。

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    2024年09月08日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    宮沢賢治が今も多くの人に愛されているのは、賢治が、多くの人を、動物を、世界を愛す人だったからなのかも。

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    2024年08月29日
  • P・O・S──キャメルマート京洛病院店の四季

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    「利益のでない京都の院内店舗の再生を任された小山田は、不可解な行動をとったり、謎めいた商品を要求するお客に翻弄されるが……」
    という紹介文を読んで、通っていた大学病院内のコンビニを思い出した。

    医療衛生用品とか、病人用のニットキャップとか患者さんや介助する人のための品物が置いてあって、町のコンビニとは違う雰囲気だった。
    コーヒーやサンドイッチを買いに来る病院スタッフらしき人達もよく見かけた。

    当時も、病院に用がない人はわざわざ入って来ないんだろうな、あるのも知らないかもと思ったから、若松店長や、小山田さんが苦労するのも無理はないんだろう。

    誰もが誰かのためにと思えたら世の中は悪くなさそう

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    2024年07月30日
  • 見えない轍

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    心療内科医がクライアントのために事件の真相を知ろうと動くバイタリティはすごいなと感じました。

    ささいなズレや欲が人を大きく狂わせてしまうこともありますが、やり直すこともできるのだと思いました。

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    2024年07月08日
  • 白砂

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    失恋後16作品目
    泣けると売りの本を読み終わった。小夜がなんだか気の毒ではあったが、泣きポイントは訪れず。ただ読後感はいい。登場人物がみんな可愛らしい。
    フラれて1ヶ月半が経過して、最近思うのは…まだ諦めず悩んでいるけど、これはもしかしたら「怒り」をパワーにして乗り越えていくのかなと思う。まだ怒りや恨みが出てこないけど。

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    2024年06月18日
  • 見えない鎖

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    父子家庭に育った女性が父親を失う悲劇に見舞われ、そこから立ち直る過程が描かれる。
    あらすじにミステリとあったのでそうなのかと思いきやまるで違っていてそこだけが期待外れ。
    文章、章立ては上手いが読み応えと言われるとそこまで、と言ったところ。一人の人間が闇に呑まれ、それでも光を失わない様がもっと見たかった。

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    2024年05月04日
  • 白砂

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    うーん、オチが微妙
    最後意外性で終わるミステリーって結局サイコオチしかないんかな
    小夜、不憫でかわいそすぎてしんどい

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    2024年05月02日
  • 屈折光

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    父と娘の医療ミステリーというか介護記録というかヒューマンドラマ。
    BSEが絡む物語。

    内海綾子は盛岡の獣医。同棲していた恋人の森田が変死体で発見されます。
    森田は事故なのか事件なのか?

    一方、綾子の父親の遼一は脳神経外科医。様々な困難な手術をこなしてきた神の手を持つ男(笑)。
    しかし、手術のあと、倒れこんでしまい、その症状は認知症に近いもの。それも急速に症状が進行していきます。3年前に暴漢に襲われ頭部に大けがの後遺症なのか?

    そんな父と娘は過去に勘当状態!
    しかし、父の状態をしって、綾子は父親の元に戻ります。
    父親の病気はいったい何なのか?
    そんな中、BSEと疑われる牛の骨が発見されて.

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    2024年04月20日
  • P・O・S──キャメルマート京洛病院店の四季

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    思ったより面白かった。
    POSシステムは、小売の業界の方は特に馴染みがあるのではないだろうか。
    確かに、データは大事だけれど、それだけじゃない。

    院内コンビニの話。
    確かに、院内コンビニはPOSデータの活用って難しくないか?と読み始め当時思った。
    そこから物語に持っていくとはなかなか。
    ちょっとミステリーちっくな謎的な部分もあって、楽しめた。
    こういう人との関係って素敵だよなと思わせてくれる作品でした。
    所見の作家さんだったので、他の作品も読んでみようかと。

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    2024年04月12日
  • 炎罪

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    片岡真子シリーズ第2弾。
    実家の母は花街で日本舞踊の師匠しているいるという代わり種。
    今回の事件は精神科医の自宅が全焼し、焼死体が発見されたことから始まる。
    自殺なのか事件なのか…
    不可解な点が多いが、なかなか真相が見えてこない。
    そんな中、医師の遺品から医師の直弟子の事故死を知った真子は、何かが引っ掛かる。
    そこから、様々なことが動き始めるが…

    人情派の真子はしばしば刑事という立場から逸脱してしまうが、そこがこの小説の面白いところだと思う。
    ただ、作者が昨年亡くなられたので、真子のその後は知ることが出来なくなってしまった。
    残念。

    2024.3.31

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    2024年03月31日
  • 東京ダモイ

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    第52回江戸川乱歩賞受賞作。
    なので、バリバリのミステリーと思っていたら、シベリア抑留から始まる重いストーリでした。
    ダモイは帰郷のこと。なので、東京ダモイはシベリア抑留者達が日本へ帰郷することでした。

    本書で描かれる極寒の地での抑留生活が辛い。
    昨年、「ラーゲリより愛を込めて」の映画を見ましたが、本書で描かれる内容はそれをはるかに超える凄惨さでした。

    ストーリとしては、
    シベリア抑留経験者の高津はその経験を一冊の句集として自費出版しようとしていました。
    そんな中、舞鶴港で発見されたロシア人女性の遺体。
    同時に、高津も行方不明に。
    自費出版会社の担当者槙野はその行方を追うことに。
    さらに警

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    2024年03月17日
  • 見えない階 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ2

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    03月-05。3.5点。
    本宮慶太郎シリーズ。京都の神社で、コメンテーターとして活躍する弁護士が階段から落ちて死亡。事件の可能性が。
    慶太郎に空気清浄機を売り込む営業担当の姉が、引きこもりで慶太郎に相談して。。。

    面白い。犯人だと思わせといて、いい意味で裏切られた。

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    2024年03月08日
  • 見えない鎖

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    ネタバレ

    ミステリー要素等はなく、人との繋がりや気持ちとの向き合い方に重心をおいた作品でした。
    私も親を亡くしている身です。主人公である有子の悲しみが自身の経験と重なってしまいました。死後間も無い数日(いや数年)は、いつものルーティンや物、思い出は本人以上の存在感を出してしまいます。そんな有子も一人にならずに父の事を懸命に解明しようとしてくれる人たちがいて本当に良かった。まだ若い有子が健気で逞しくて、どうか幸せになって欲しいと思いました。

    珠乃さんとの会話の一つにあった、不仕合せの意味に考えさせられました。有子はこの時は同情をされているのか?と解釈していました。
    愛情という感情と向き合う覚悟をした有子

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    2024年03月06日