鏑木蓮のレビュー一覧

  • 見えない階 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ2

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    シリーズもの。

    ここまで患者に寄り添う心療内科医はいないと思いますが、もしいたら心強いだろうなと思いました。

    いくつもの人生が交差し凍結していたものをカウンセリング等と解き、それぞれのこれからの幸せを支えようとする姿に感銘しました。

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    2024年07月24日
  • 白砂

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    白砂とは散骨のために砕いた遺骨のことかと理解していたら、終盤で予想外の展開。そして真犯人がなかなか自白しなかった理由にも納得。しかし、小夜があまりにも可哀想すぎるよ。

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    2024年07月03日
  • 白砂

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    深い物語です。
    エピローグに、作品スタート時に殺害された子のコレから新たな決意を描写するなんて、もはや卑怯なぐらい感極まります、是非是非読んでください。

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    2024年05月20日
  • 白砂

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    ネタバレ

    最後の結末は途中で想像ついたけど、まさかと思ってたら本当に思った通りで驚きました。もうただただ小夜が不憫でならなくて、でも登場人物の背景にある心情に寄り添う感じが好きでした、もう一度読み返してみたらもっと寄り添えて読めて面白いかも!最後の方の小夜とのお別れの場面は感動。殺される前までの小夜視点の心情?とかの記述がある方が良かった!もっとなけますね

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    2024年02月05日
  • 見えない階 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ2

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    ネタバレ

    主人公の人柄が良いのでシリーズ2作目
    ダメダメ設定と思いきや、心療内科医として
    滅茶苦茶優秀だと思うし、親友の無理なプロ
    デュースでTV出演したら誠実さが伝わり、
    京町屋に設けた分院は大繁盛・・・推理も患
    者ファーストを貫きつつも偶々知り合った記
    者や警察官と駆け引きしつつ成果を勝ち取る
    有能ぶり!ラストの新展開も無理なく患者心
    理にも適合し謎が創られた経緯もなぞれる2
    時間スペシャルにちょうど良い(´・ω・`)

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    2023年08月24日
  • 甘い罠―小説 糖質制限食

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    2023.07.31
    久しぶりの鏑木蓮の本。やっぱり良いねえ。
    「何事も排除では問題の解決にならない。いかに打開していくかだ」
    重い言葉ですねえ。自分も考えてみたい!

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    2023年07月31日
  • 水葬

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    鏑木蓮『水葬』徳間文庫。

    今年の1月に急逝した鏑木蓮によるサスペンス小説。

    宮澤賢治の信奉者で岩手県好きの鏑木蓮らしく、本作にも宮澤賢治と盛岡が登場する。盛岡出身の自分は鏑木蓮の作品を読む度にニンマリしている。

    さて、本作である。『水葬』というタイトルからして救いの無い結末が容易に連想出来る。婚約者の女性が失踪した男性の行方を自ら探すというストーリーなのだが、散りばめられた伏線をかき集めれば、その謎も見えて来る。そういう点では少し物足りなさを感じる作品だった。


    初井希美は婚約者の千住光一と自分の母親と父親代わりの伯父と面会するために待ち合せをしていたが、光一は時間を過ぎても現れること

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    2023年07月19日
  • 思い出探偵

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    鏑木蓮の連作ミステリ作品『思い出探偵』を読みました。
    ここのところ国内の作家のミステリ作品が続いています。

    -----story-------------
    もう一度会いたい人が、あなたにはいますか?

    小さなガラス瓶、古いお守り袋、折り鶴…… そんな小さな手がかりから、依頼主の思い出に寄り添うようにして、捜しものを見つけ出していく“思い出探偵”。
    京都御所を臨む地で「思い出探偵社」を開いた実相浩二郎は、息子を亡くし、妻がアルコールに溺れていくのを見かねて刑事を辞めたという過去を持つ。
    思い出探偵社には、その誠実で温かい人柄にひかれるようにして、元看護師の一ノ瀬由美、役者志望のアルバイト本郷雄

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    2023年03月20日
  • 見えない鎖

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    父と二人暮らしで、短大で栄養学を学ぶ生田有子。ある日、父親が「知らない男に刺され」て殺された。
    父の勤め先だった警備会社の元刑事中原の助けを借りながら、有子は父親がなぜ殺されなければならなかったかを調べていく。
    父と有子を捨てて、他の男と失踪した母親との再会、父親の警備中に工事現場で起きた事故の被害者との出会い…

    ミステリーとしての謎解きや犯人探しの要因は期待しない方が良いです。
    人の優しさ、強さとは何かを考えさせられる作品。

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    2023年03月11日
  • 見えない階 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ2

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    最近このシリーズを知って
    次が楽しみだと思っていましたが
    作者さんがご逝去されたとのことで
    とても残念です。

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    2023年03月07日
  • 見えない轍

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    サスペンス。一応殺人事件なのだが、全体的に、ゆる〜く優しい雰囲気が漂っている。作者の風貌を見て「まんまじゃん!」と思ってしまった。
    少し悲しくて良い話。

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    2023年03月05日
  • 白砂

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    ネタバレ

    登場人物の考えていることが丁寧に描写されていて没入感がとても心地よかった。
    最後の解決の部分はページを捲る手が止まらなかった。
    話もわかりやすくとても読みやすかった。
    小夜と好恵の関係がとても複雑で、本の言葉を借りるならボタンの掛け違えでとても切ない結末になってしまったなと思った。

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    2023年01月05日
  • P・O・S──キャメルマート京洛病院店の四季

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    営業不振の病院内店舗コンビニに配属されたデータ主義者小山田昌司。データの通用しない院内店舗の事情に苦戦しながら謎を追い、新商品を開発していく。お涙ちょうだい的な展開にならず明るい気持ちで読み終える事ができました。

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    2022年08月25日
  • 見えない階 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ2

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    プロローグ/
    現在/過去/未来/
    エピローグ

    友美さんの病んだ心を少しずつ少しずつノックして開こうとする本宮先生。見えないし触れない心、間違った言葉を使えば今以上に閉じてしまう。その緊張感が読むことに集中させてくれる。
    開いてくれた心を感じるのは嬉しいですね

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    2022年07月11日
  • 見えない轍

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    プロローグ・小倉由那の日記
    動揺/否認/罪責感/直視
    エピローグ

    自殺とされて終わりそうな由那さんの死。母親に連れられて心療内科医の本宮のもとにやってきた女子高校生が疑問を語る。共感した本宮は調査を始める。
    いくら患者さんが少ないからといってここまで関わるドクターがいるかと思いつつもいて欲しいとも思う。
    少しずつ少しずつ明らかになっていく事実にほっとしつつも亡くなってしまったことが残念でたまらない。

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    2022年03月13日
  • 喪失

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    大橋砂生刑事は流産で途切れそうな捜査への参入を直訴し、真鍋文香の死去に絡む事件を担当する.文香は夫 征夫との離婚を考えており和光忠之弁護士と相談していた.征夫は愛人の坂下奈々宅から帰宅し、その直後に事件が発生したが、和光もその場に来ていた.娘 留美の行動にも不審な点があり砂生は迷う.征夫の供述が不審な点もあり逮捕して取り調べるが、嫌疑なしで不起訴となるものの、文香の遺体に不審な点を見つけ、再捜査を開始した砂生.彼女の執念が実った感じの結末だが、多くの人からの情報を的確に結びつけていく過程が楽しめた.

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    2022年02月15日
  • 残心

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    ルポライターの取材先は老老介護の状態のお宅。健康保険に介護保険、日本の制度は万全か?と言うこのライターの正義感は正しいのかどうか
    完璧な制度などありはしないとは思うけれど、より良いものであって欲しいと思う。
    ライターさんも適度にね

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    2022年02月10日
  • 転生

    購入済み

    意表をつく展開

    内容は、なかなか面白い展開で楽しめた。ただ少し時系列的に不明瞭な部分があり、結末がちょっと残念な感じになった。

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    2021年12月30日
  • 東京ダモイ

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    ブク友のNORAxxさんのレビューをみて、興味を持ち読んでみた。
    非常に重厚な物語。ミステリーなんだけれども、描かれる人間ドラマの印象が強い。
    私の無き祖父がシベリア抑留者だったので、より地続きで内容が心に迫ってくる。親も、私も直接抑留の話を祖父から聞くことができなかった。しかし、唯一、テレビドラマでシベリア抑留の話を再現していたのを一緒に見た時に、「こんなに綺麗な環境じゃなかった」とぼそっと、一言つぶやいたことを思い出す。
    本書を読んで、改めてシベリア抑留のことを学んでみたいと思った。
    ミステリーという形で、名もなき人物の視点から戦争の惨禍と人間の尊厳を描き切った力作。文学作品とも呼べるかと

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    2021年12月19日
  • 残心

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    鏑木蓮『残心』徳間文庫。

    久し振りの鏑木蓮。老老介護をテーマにした社会派推理小説。

    真犯人とその目的はというミステリーの王道のようなストーリー。しかし、真犯人の正体が二転三転する訳でもなく、冒頭で感じたままの結末だった。ならば、最初から真犯人の正体を明かしておいて、その理由を解明するという展開も面白かったのではなかろうか。

    主人公の京都の地元情報誌記者・国吉冬美が岩手県花巻市石鳥谷町の出身というのは鏑木蓮らしい設定だ。

    漫画家を目指して岩手県花巻市石鳥谷町から京都の大学に入学した国吉冬美は漫画家になる夢はなかなか叶わず、知人の紹介で京都の地元情報誌の記者となる。

    ある時、冬美が尊敬す

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    2021年12月17日