鏑木蓮のレビュー一覧
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ママレンジ(昔の女の子用のおままごとの道具)
かなりの警察用語があって少しわかりずらかった。
ダークダックスの低音とのボニージャックスの低音(ほぼ一緒に近い歌手)
犯罪動機は利害でしかない。物・金・情報・愛情のいずれかもしくは複数を得るにはどうするのか。
反抗は論理観よりも欲望が勝った結果であるもの。犯罪者の行動は得する方向にしか舵を切らない。
自由もなく毎日叱咤されたり苦しかった日々が人生でもっとも充実していた時でもあると思った。
小夜と好恵の2人にボタンの掛け違いが無ければこの事件は起きなかった。人を想う作品だと感じた。
好恵はミュンヒハウゼン症候群だった。(症例として周囲の -
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京都の小さな街で心療内科を開業する本宮慶太郎を主人公にした新シリーズ。
事件の発端は同じ町で起きたスーパーの総菜売り場でバイトをしている女性の死。
遺書のようなものがあったことから、警察は自殺と断定するが、慶太郎の元を訪れた女子高生の患者の証言から、慶太郎が女性の真相を探っていく。
心療内科医が何のつてもないのに、患者の女子高生を救うためにお金にもならない探偵まがいのことをするのにも抵抗があるし、スーパーの食品ロス問題も大きく広げ過ぎて、ラストの回収が強引と言うか、雑と言うか、何だか残念。
同じようなタイトルの「見えない鎖」と関連があるのかと思ったが、全然関係ないらしく、新シリーズと言うのなら -
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鏑木蓮『見えない轍 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ』潮文庫。
心療内科医の本宮慶太郎を主人公にした新シリーズの第1弾。またまた宮澤賢治が登場する。今回は宮澤賢治の童話が事件解決の鍵を握るようだ。
事件の真相に迫る過程に説得力が希薄で、殺人の動機もトリックも拍子抜けする感じであり、ミステリーとしての面白さは余り無い。
京都の小さな町で遺書らしきメモを残して亡くなった34歳のパート女性・小倉由那。数日後、町で心療内科医を開業する本宮慶太郎の元に母親に連れられて女子高生の棚辺春来が診察を受けに来る。
摂食障害の棚辺春来は通学中に電車から亡くなった小倉由那が電車に向かい、春来を励ますかのよ -
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限界集落、老人の孤独死、無縁社会そして薄れゆく戦争体験といった社会問題を根底においてミステリータッチに仕上げた作品。
映画監督になることを夢見て故郷を飛び出したが、うまくいかず、アルバイトでアパート管理をしている青年門川誠一。彼はそのアパートで亡くなった独居老人・帯屋史朗の遺品整理をするが、見つかった8ミリフィルムに興味を抱く。フィルムに映っていたのは重いリヤカーを引きながら笑顔を絶やさない行商の女性。そして、もう一つ遺されたノートには意味不明な詩が記されていた。
これらに秘められた帯屋の人生を辿りドキュメンタリーを撮ろうと考えた門川は帯屋老人ゆかりの人たちを訪ね歩く。だが、その人たちは彼のフ -
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ひとりの老人の孤独死と遺品をきっかけに、主人公は彼の生き様を知ろうと思うようになる。手がかりを追っていくうちに、いろいろなことが判明してくる。ノートの謎、戦争中の隠された事実、帯屋が過去に関わった人々それぞれの思い、帯屋自身の心の動き。
読んでいる間ずっと、『知るためだけにここまで行動するかなあ?』という気持ちがついて回ってしまい。甲山の協力具合も少し不自然に感じてしまった。
ストーリーは面白かったし読後感もよかったのだけれど、気持ちが乗っかりきらずに読み終えてしまったのがちょっと残念。
少し不思議だったのが、この「エンドロール」にもひとつ前に読んだ「漁港の肉子ちゃん」にも東北の町が出て -
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鏑木蓮『疑薬』講談社文庫。
新薬開発をテーマにした医療ミステリー。
今まさに新型コロナウイルスのワクチンが世界中で使われ始めようとしている。普通なら数年掛けて行われる治験を数ヵ月に短縮し、副作用の懸念もある中で、言わば見切り発車での使用となる。本作で描かれるインフルエンザ治療薬の『シキミリンβ』はまさに薬の副作用の怖さをテーマにしており、決して他人事とは思えない。そんな興味深いテーマの作品なのだが……
鏑木蓮は好きな作家の一人だったのだが、これまで読んだ作品の中では低評価となる。余りにも薬医療に関して専門的な記述が多く難解な上に、ストーリー展開のテンポが悪く、途中何度か投げ出しそうになっ