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Posted by ブクログ 2016年10月23日
映画監督になる夢が挫折して、アパート管理人のバイトでただ日々を過ごす青年・門川。孤独死の老人の遺品の中に8ミリフィルムを発見し、その映像に惹かれた彼は老人の人生を辿る。
現代社会の孤独死問題と、日本国家が犯した最大の過ちである戦争。一人の男性の人生を、全く縁のない青年が執念で追うという設定が見事だ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月04日
私のレビューはいつも語数が多く冗漫だ。
しかし。今回は特別。
これは凄い小説だ。
人の死は
それだけでとらえられてはいけないのだ。
生きていることが そのまま死にゆくこと。
主人公が、自分でも言葉にできない
自分を行動に駆り立てる衝動の源泉を
少しずつ少しずつ見つけてゆく。
人の成長や成熟の...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月17日
久しぶりに「当たり」でした。
人生の終末を映画のエンドロールに見立て、人生の価値を問い、孤独死と呼ばれる状況がその人の人生を反映している物では無いことを訴える。
初めての著者の作品を読むというのはちょっとした冒険だけれど、これだけスッキリと自分の胸に入り込む作品を探り当てた時は祝杯をあげたい気分です...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月25日
死(孤独死)に対する考えが少し変わったような気がします。 奥の深い物語でした。
人は生前いろんな人と出会い、語り、泣いて、笑って、生きてきたんです。誰ひとり孤独で亡くなる人なんていません。
私もここで一人のまま逝くことになるでしょう。でも、私のことを少しでも、覚えてくれる方がいらっしゃるはず...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月29日
孤独死の男性のそれまでの人生をたどる。テーマは重いけれど、文体の軽さからかさくさくと読むことができた。遺品の中から、それまでの人生に関わってきた人の名前が浮かぶ。しかし、その中で一様に語らないある人のこと。ミステリーの要素もありつつ、人生そのものはどんなものかを考えさせられた。
最後の投稿文がとても...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月21日
孤独死によって明らかになる特攻隊員達の戦後を描いたミステリー作品。
地方の過疎化を鋭い観点で著述されており、都市市民が忘れてはいけない知識も重要な要素でありノンストップで読ませる。
そして、私が観たことがない名作映画を是非とも観なくては、マズいと思わせるぐらいに絶妙なエッセンスとしている。コアな映画...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月19日
本屋で何も考えずに手に取った本。
人生のエンドロールを迎えた際に、人は何を思い何を残すのか!
老人の孤独死に遭遇した映画監督を目指す青年・門川が、老人の遺品である8ミリフィルムを見て、老人の人生に興味を持ち調べていく。
映像の場所に行き、関係のある人から話を聞くにつれて…。
とても地味な話だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月14日
老人の孤独死をテーマに描かれた本。
映画監督を夢見るビル管理のアルバイト青年がある日、孤独死した老人に出会う。そのまま終わるはずだったが、その老人がかつて映写師であり、また自分で撮った作品を遺品として残していた。それを見た青年の中に「この老人はどんな人だったのか撮りたい」という熱い情熱が燃え始める...続きを読む
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