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Posted by ブクログ
『しらない町』の改題。映画監督を夢見る門川が、バイトで管理していたアパートの一室で老人の孤独死に遭遇する。亡くなった老人・帯屋の遺品の8ミリフィルムを見た門川は帯屋の人生に惹かれ、帯屋の人生を調べていく…
門川がほんの僅かな手掛かりから帯屋の人生を辿る中で、少しづつ見えてくる人と人との繋がり、普通の孤独な老人と思われた帯屋の激動の人生に物語にのめり込んだ。予想もしなかった帯屋の人生…そして結末…感涙…
人生のエンドロールを迎えた時、何を思うのだろうか。殺伐とした現代社会で人と人との繋がりの機微、人の心の暖かさを教えてくれる作品。
蛇足。鏑木蓮さんの作品には岩手県が多く登場するのだが、この作品でも大船渡、一ノ関が登場する。
解説は、盛岡のさわや書店の田口幹人さん。
Posted by ブクログ
老人の孤独死をテーマに描かれた本。
映画監督を夢見るビル管理のアルバイト青年がある日、孤独死した老人に出会う。そのまま終わるはずだったが、その老人がかつて映写師であり、また自分で撮った作品を遺品として残していた。それを見た青年の中に「この老人はどんな人だったのか撮りたい」という熱い情熱が燃え始める。
本書の骨子は、現在孤独死問題に挙げられている人々は戦争を経験した最後の世代であること。
その人生の極限状態を生き抜き、その後も生きてきた人々で、その間には数多くの縁、つながりがあってきたはず。
それを現在のつながりだけを見て孤独死はかわいそうだ単純に判断するのはおかしいと思う。
むしろ上から目線で、失礼にあたるかもしれない。
だから孤独死したからと言って同情するのではなく、その人の歩んできた人生、培ってきた縁があったことを意識してほしい。
という提言には思わせることがある。
どこにいても人の縁は生き続けるというのは元気がもらえる。
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