鏑木蓮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鏑木蓮さんの本は、「思い出」「過去」に重点を置いた物語が多い。
今作もまさにそんな一冊。
独居老人が多く住むマンションの管理会社でバイトする、
主人公の門川は警備のバイトも掛け持ちするフリーター。
ホントは映画関係の仕事をしたかったのだが、それもかなわずに。
ある日、そんな彼は住人の帯屋が独り部屋で死んでいる所に出くわす。
そして、遺品整理の最中に見つけた8ミリ映像に興味を持ち、
帯屋の人生を追うドキュメンタリーを撮ろうと動き始める。
しかし、帯屋を知る人に会おうとするもなぜか非協力的だったり
敵意を露わにされたりして、うまく事が進まない。。。
果たして、彼はちゃんとドキュメンタリーを完成 -
Posted by ブクログ
ネタバレ料理研究家の有明は、新たに全国展開を開始する和食レストランのメニュー監修という大役を大手スーパーの社長城田に依頼された!
地域農家を大切にしたメニューにしたいという城田の理想に応えるため、繊細な舌を持ち「うまみ」を得意とする有明は奮起する!
が、その矢先、父の糖尿病治療で行った「糖質制限食」を知り、これまでのメニューに疑問を抱く。
思い切って「糖質制限食」を提供するメニューを作りたいという有明に、社長城田は大きな試練を課す。
城田は糖質の危険性を踏まえながら、それでもここ一万年炭水化物を主食としてきた人間の文化や宗教について語る。
あらためて人間の文化は食が左右してきたのだなぁと思う。
農 -
Posted by ブクログ
依頼人の思い出を対象とした探偵小説で切り口としてはなかなか面白かったが、全体的に事がうまく運びすぎていて、現実味はなかった。
舞台は私の故郷でもある京都。
4章で構成されているが、私の好みは3章の「嘘をつく男」。佳菜子に迫る危機が丁寧に描かれていて、小説を読みながらハラハラした。
一方で物語を締めくくる第4章「少女椿の夢」は、途中で尻切れトンボのように終わっており、もやもやが残ったまま話が終わってしまう印象であった。最後の展開をあえて描写しなかったように思うが、その後の展開を創造するヒント、種みたいなものも描かれておらず、深みがないまま終わってしまう点は残念であった。
解説によると「思い出をな -
Posted by ブクログ
自殺として片付けられた息子の死に疑問を抱き、上層部に楯突いたことが
きっかけで刑事をやめてしまった男が主人公。
彼はその後、人々の思い出を探る「思い出探偵」を開業。
認知度も上がり、少しずつ仕事も増えていた。
思い出を探る、という観点が珍しくて楽しみにしていました。
まぁ、可もなく不可もなく、という感じかな。
あえてそうしているのかもしれないけど、どうも盛り上がりに欠ける。
一番イイ所が語られていなかったり、そこを落とし所にするのかって
箇所があったりしてね。
そんなにうまくいくもんじゃないよ、ってことを語りたいんなら、
もっとはっきりと顧客の期待に添えなかった依頼を語ってもいいのでは?