鏑木蓮のレビュー一覧

  • エンドロール

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    本屋でふと目に入り購入。映画監督になる夢を捨てきれない主人公が、 バイト先で老人の孤独死に遭遇することから始まる話。遺品である8ミリフィルムが、様々な展開を生むきっかけとなる。エピローグの文章がとても美しかった。「私はそれを誇りに思っています。」私もそう言える人生になるだろうか 。

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    2014年08月07日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    宮沢賢治をホームズに仕立てたシリーズもの。
    登場人物のしゃべり方が独特で、ミステリーなんだけど、登場人物たちそれぞれにもの悲しさがほのかに漂っているのが、世界観にあっていて、好きだなと思う。
    あまり宮沢賢治について知識がないけれど、事件の種明かしにしても、よく調べられているんだろう、というのがわかる、かな。
    ただ、万人受けはしないと思う。。。本として、悪くはないのだけれど……何が物足りないと思うのかは、よくわからない。

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    2014年07月12日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    宮澤賢治の人としての魅力がフィクションの中で存分に発揮されています。ミステリーとしては本格の部類なんでしょうね。謎の魅力よりも登場人物のキャラクターで読み進めた感じです。
    敢えて二点、一点は時々、地元というか、そこに暮らしている人なら言葉にしないようなことを登場人物が話している部分があるような気がしました。その地方の人なら知っていることを、セリフの中で読者に説明させている。地の文の方がいいんじゃないかと思ったところがちょっとあったこと。二点目に、ケンジのセリフの中に「岩手県全土に風評被害が出かねねえ」みたいなのがあったのだけれど、ケンジのセリフとしてはどうなのかなあ、と思ってしまったこと。そこ

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    2014年06月27日
  • エンドロール

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    ある人の人生が幸せなものか、そうではなかったかを評価するのに、ある一点をもってのみで、軽々しくなされてはいけない。そんなことを考えさせられます。
    同時に、主人公である映画監督に憧れるフリーター青年の成長も嬉しい。
    そして、田口幹人氏の解説にグッと来ます。

    ▲とにかく、人間の死を扱いたいのなら、地に足つけて生きることから始めるんだな。生き様が死に様なんだから▲

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    2014年06月20日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    国文学科の卒論に選んだのが宮澤賢治。
    小学校の高学年から高校にかけて、心の中で首を傾げながら彼の童話を読み重ねていった。

    多くの童話や児童文学とは異なって、どうしてもふさわしい映像を思い浮かべられなかった。それは具象だけでは描ききれなくて、その証拠に、何本もの映画が作られたけれど、どれを観ても賢治の世界観…心象スケッチを再現しているとは思えなかった。

    この本を見つけた時、最初は賢治への冒瀆だと感じた。法華経信仰に身を捧げ、妹トシをこよなく愛し、東北の農業振興に尽くした彼を、ホームズに見立てるなんて…。

    ところが、である。そこに、私が思い描いたとおりの賢治がいたのだ。ふとしたことに目をつけ

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    2014年06月07日
  • 甘い罠―小説 糖質制限食

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    栄養学の話もこんな風に小説にして
    もらえるとより分かり易い。
    自分の体脂肪率が最近減った理由が
    分かった気がします。

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    2014年06月04日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    ネタバレ

    宮沢賢治の友人藤原嘉藤治ことカトジが
    持ち込んでくる事件を
    宮沢賢治本人が、化学や物理を元に
    ひもといていくミステリーです
    ところどころに、賢治の詩もでて
    話し言葉が岩手弁なところも面白い
    賢治の解釈は仏教の心に沿い
    人に優しく、楽しいミステリー小説でした
    シリーズ化になるのかな楽しみです

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    2014年06月04日
  • 救命拒否

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    思わせぶりな描写が多すぎるかも。
    重めのテーマの作品は久しぶりで、
    ぐっと身構えて読み始めた分
    少々肩すかしをくらった気分。

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    2014年05月25日
  • エンドロール

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    ネタバレ

    思い出探偵と同じ作家だったのか
    縁を感じるな
    期待をするには、まず信頼しなければならない。
    役者の鼓動と見てる私の鼓動が共鳴することがあるんだ。
    生き様が死に様なんだから
    人間は生きたようにしか死ねない
    絆/繋がり

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    2014年05月19日
  • エンドロール

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    鏑木蓮さんの本は、「思い出」「過去」に重点を置いた物語が多い。
    今作もまさにそんな一冊。

    独居老人が多く住むマンションの管理会社でバイトする、
    主人公の門川は警備のバイトも掛け持ちするフリーター。
    ホントは映画関係の仕事をしたかったのだが、それもかなわずに。

    ある日、そんな彼は住人の帯屋が独り部屋で死んでいる所に出くわす。
    そして、遺品整理の最中に見つけた8ミリ映像に興味を持ち、
    帯屋の人生を追うドキュメンタリーを撮ろうと動き始める。
    しかし、帯屋を知る人に会おうとするもなぜか非協力的だったり
    敵意を露わにされたりして、うまく事が進まない。。。
    果たして、彼はちゃんとドキュメンタリーを完成

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    2014年01月27日
  • ねじれた過去 京都思い出探偵ファイル

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。
    前作から2年後位の設定で、雄高の代わりに新たなメンバー真が加わっている。
    由美がテレビの人生相談コーナーに出演するようになっていたりと、1作目とは状況も大分変化がみられます。
    前作から思っていたのですがどうも由美が嫌いだ。
    自分が女性だからかもしれませんが。

    シリーズは今後もまだ続きそうな雰囲気ですね。
    今回一番印象的だったのは、余命3ヶ月の身体でエールを送る挑戦を続ける婦人。
    浩二郎の「できないことを数えず、できることをゆっくり徐々に増やす」という言葉が胸に響きます。

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    2014年01月01日
  • 甘い罠―小説 糖質制限食

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    ネタバレ

    料理研究家の有明は、新たに全国展開を開始する和食レストランのメニュー監修という大役を大手スーパーの社長城田に依頼された!
    地域農家を大切にしたメニューにしたいという城田の理想に応えるため、繊細な舌を持ち「うまみ」を得意とする有明は奮起する!
    が、その矢先、父の糖尿病治療で行った「糖質制限食」を知り、これまでのメニューに疑問を抱く。

    思い切って「糖質制限食」を提供するメニューを作りたいという有明に、社長城田は大きな試練を課す。
    城田は糖質の危険性を踏まえながら、それでもここ一万年炭水化物を主食としてきた人間の文化や宗教について語る。

    あらためて人間の文化は食が左右してきたのだなぁと思う。

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    2013年11月10日
  • ねじれた過去 京都思い出探偵ファイル

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    シリーズ2作目。
    1作目に比べると気分爽快感は少なく、重たかった。それぞれに思いがあって、依頼者の満足=関係者の満足とはならないからなかなか難しい。
    気分が合わなかったのか、読みながら探偵社メンバーや新しく加入した真、依頼人に苛立ちを覚えることも多々あり。浩二郎のみ安定してた。。

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    2013年11月02日
  • 救命拒否

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    9月-5。3.5点。
    救命医が、爆弾により死亡。
    容疑は、以前トリアージにより恋人が死亡した教師。
    救命士なども絡み、捜査は難航。

    まあまあかな。犯人の動機が、結構薄い気がした。

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    2013年10月02日
  • 甘い罠―小説 糖質制限食

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    ネタバレ

    糖質制限食は、2000年以降に欧米でダイエット法として生まれたもの。現代は、糖質が過剰の時代となった。400万年のうち1万年の歴史の糖質が文化・文明、神や仏を生み出したとも言える。そこで、ただ簡単に排除するだけでは乗り越えられない。知恵により毒を薬に変える努力をする必要がある。糖尿病予備軍としては大いに考えさせられた。

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    2013年09月17日
  • 救命拒否

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    トリアージタッグという言葉は知っていたけど、問題点等に関して確認できました。

    刑事の考え方がよかった。

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    2013年08月22日
  • 甘い罠―小説 糖質制限食

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    基本的に夕飯のみ炭水化物を食べないようにしているので参考になった。

    恋愛絡める必要はないと感じた。

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    2013年06月06日
  • 甘い罠―小説 糖質制限食

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    糖質は摂った方がいいとかカットした方がいいとか、食に関する情報が時代と共に移ろうというのは人の身体のことがまだまだわかっていないからなんでしょうか。「人類は元々狩猟民族だったんだから糖質(炭水化物)なんか不要なんだ」という主張には説得力ありましたけど、「文化が進歩したのは農耕民族となって糖質を摂取し始めたからだ」と言われるとそれも納得。情報誌としてはなかなかの出来でしたが、ストーリーとしては凡庸かな。

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    2013年05月16日
  • 屈折光

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    盛岡を舞台に描かれた医療サスペンス。『時限』『東京ダモイ』に続き本作を読んだのだが、『時限』の上手さ、『東京ダモイ』のような迫力は無かった。期待は高かったのだが…残念。

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    2013年05月13日
  • 時限

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    京都にある会社社長の別邸で、若い女性の遺体が発見されることから始まるミステリー。その事件の捜査をする新米刑事の片岡真子。彼女の刑事としての成長と生命に対する純粋さを根底に感じる

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    2013年04月10日