鏑木蓮のレビュー一覧

  • イーハトーブ探偵 山ねこ裁判~賢治の推理手帳II~

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    作者がどれだけ宮澤賢治を大切にしているかが伝わってきました。だから、ケンジとカトジが今回も生き生きと活躍しています。ケンジにとっては、たいそう悲しい時期にあたる今作品ですが、どう言うのでしょう、ケンジがケンジになっていく、その悲哀の道筋がここには読み取れるような、そんな一冊でした。
    ミステリーとしては前作よりもちょっとボンヤリしたかもしれません。ワトソンカトジの活躍というか、存在がとても鮮やかでした。宮澤家の方々も納得の登場です。謎解きよりも人物描写で楽しめた本作品、だったかもしれません。
    カトジがそばにいてこそのお話だとすると、次作はどこから始まるのか、次作が楽しみです。
    ますむらひろしさん

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    2015年08月27日
  • 救命拒否

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    2015.6.17-36
    救急救命の現場や命の選別の重み、救命士の苦悩はよく描かれていたが、犯人像に何処か腑に落ちない感が残る。

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    2015年06月17日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    2月-4。3.0点。
    宮沢賢治が主人公。事件を解決する探偵短編集。
    各話、それなりに面白い。弱者を助ける感じ。
    まあまあ。

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    2015年02月08日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    ミステリの本筋は強くないが、時代背景、方言、人物描写が丁寧。漫画化、映像化はしやすそう。モリアーティは現れるのか。7.0

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    2015年02月07日
  • 屈折光

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    天才脳外科医・内海遼一の脳に異変が襲ったころ、遼一に勘当されていた娘・綾子は、創薬コーディネーターの恋人の変死体と対面し、慟哭の最中にあった。厳格な父と亡き恋人の知られざる接点が判明したその時…事件究明の鍵を握る父の記憶は、まさに崩れ落ちようとしていた。生と死の葛藤を描いた心震える医療サスペンス というのがあらすじ。

    ミステリ的な味わいはそれほどない。医療ものとして読める。

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    2014年11月25日
  • 東京ダモイ

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    舞鶴でロシア人女性の遺体が発見された。時を同じくして抑留体験者の高津も姿を消す。二つの事件に関わりはあるのか。当時のことを綴った高津の句集が事件をつなぐ手がかりとなる。60年前極寒の地で何が起こったのか?風化しても消せない歴史の記憶が、日本人の魂を揺さぶる。第52回江戸川乱歩賞受賞作 というのがあらすじ。

    シベリア抑留中のエビソードがあまりにも凄絶で、ミステリとしての面白さがどこかへ行ってしまった感じ。力作。

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    2014年11月24日
  • 真友

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    警察官が自らの拳銃を奪われ射殺された。犯人は同じ府警の刑事だと断定されるも、逃走。被害者の息子・隆史と容疑者の息子・伸人は親友だったが、悲劇によってその仲は決裂する。成長し、父の敵を討つために刑事になった隆史の前に、再びあの拳銃を使用した事件が。苦難を糧にひたむきに生きる者たちを描いた感動作 というのがあらすじ。

    映画の撮影所のエピソードが興味深かった。後は、うーむ。やや残念。

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    2014年11月14日
  • 時限

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    初めて読む作家。
    枯山水を望む老舗呉服屋の別邸で、若い女性の首吊り死体が見つかった。京都府警五条署の片岡真子は、遺体の首筋に不可解な扼殺痕があると知り捜査を始める。遺留品と女性の過去から容疑者が絞られていく中、真子はある“時限”に挑まなければならなかった。女性刑事の情熱に絆されるカウントダウン・サスペンス というのがあらすじ。
    先日観た「舞妓はレディ」で京ことばについてはある程度イメージができていたので、読みやすかった。タイトルは単行本時の「エクステンド」の方がいいかもしれない。

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    2014年11月09日
  • エンドロール

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    結局、時代の流れで人の思考や価値観は移りゆくもので、後世に残したいものも消し去りたいものも、それをどう解釈するかはそれぞれ。
    何が正しいかは、これからを生きる人たちが時代を学び応えていくもの。

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    2014年09月09日
  • エンドロール

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    主人公は映画関係の仕事につきたいフリーター。バイトでマンションの管理人をしていたが、孤独死に遭遇。その住民の8ミリに魅せられ、ドキュメントを作ろうと決める。途中亡くなった人を知人の話で追求していくあたり、少し「永遠の0」に似てるかなと思ったが、そうでもなかった。死んだ人の思惑というのは、いくら親しかった人に聞いても、わかるものではないのかなぁ。孤独死といっても、それまでの人生において関わった人たちがいる。なにも独りで死ぬことが孤独死ではない。

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    2014年08月18日
  • エンドロール

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    本屋でふと目に入り購入。映画監督になる夢を捨てきれない主人公が、 バイト先で老人の孤独死に遭遇することから始まる話。遺品である8ミリフィルムが、様々な展開を生むきっかけとなる。エピローグの文章がとても美しかった。「私はそれを誇りに思っています。」私もそう言える人生になるだろうか 。

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    2014年08月07日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    宮沢賢治をホームズに仕立てたシリーズもの。
    登場人物のしゃべり方が独特で、ミステリーなんだけど、登場人物たちそれぞれにもの悲しさがほのかに漂っているのが、世界観にあっていて、好きだなと思う。
    あまり宮沢賢治について知識がないけれど、事件の種明かしにしても、よく調べられているんだろう、というのがわかる、かな。
    ただ、万人受けはしないと思う。。。本として、悪くはないのだけれど……何が物足りないと思うのかは、よくわからない。

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    2014年07月12日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    宮澤賢治の人としての魅力がフィクションの中で存分に発揮されています。ミステリーとしては本格の部類なんでしょうね。謎の魅力よりも登場人物のキャラクターで読み進めた感じです。
    敢えて二点、一点は時々、地元というか、そこに暮らしている人なら言葉にしないようなことを登場人物が話している部分があるような気がしました。その地方の人なら知っていることを、セリフの中で読者に説明させている。地の文の方がいいんじゃないかと思ったところがちょっとあったこと。二点目に、ケンジのセリフの中に「岩手県全土に風評被害が出かねねえ」みたいなのがあったのだけれど、ケンジのセリフとしてはどうなのかなあ、と思ってしまったこと。そこ

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    2014年06月27日
  • エンドロール

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    ある人の人生が幸せなものか、そうではなかったかを評価するのに、ある一点をもってのみで、軽々しくなされてはいけない。そんなことを考えさせられます。
    同時に、主人公である映画監督に憧れるフリーター青年の成長も嬉しい。
    そして、田口幹人氏の解説にグッと来ます。

    ▲とにかく、人間の死を扱いたいのなら、地に足つけて生きることから始めるんだな。生き様が死に様なんだから▲

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    2014年06月20日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    国文学科の卒論に選んだのが宮澤賢治。
    小学校の高学年から高校にかけて、心の中で首を傾げながら彼の童話を読み重ねていった。

    多くの童話や児童文学とは異なって、どうしてもふさわしい映像を思い浮かべられなかった。それは具象だけでは描ききれなくて、その証拠に、何本もの映画が作られたけれど、どれを観ても賢治の世界観…心象スケッチを再現しているとは思えなかった。

    この本を見つけた時、最初は賢治への冒瀆だと感じた。法華経信仰に身を捧げ、妹トシをこよなく愛し、東北の農業振興に尽くした彼を、ホームズに見立てるなんて…。

    ところが、である。そこに、私が思い描いたとおりの賢治がいたのだ。ふとしたことに目をつけ

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    2014年06月07日
  • 甘い罠―小説 糖質制限食

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    栄養学の話もこんな風に小説にして
    もらえるとより分かり易い。
    自分の体脂肪率が最近減った理由が
    分かった気がします。

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    2014年06月04日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    ネタバレ

    宮沢賢治の友人藤原嘉藤治ことカトジが
    持ち込んでくる事件を
    宮沢賢治本人が、化学や物理を元に
    ひもといていくミステリーです
    ところどころに、賢治の詩もでて
    話し言葉が岩手弁なところも面白い
    賢治の解釈は仏教の心に沿い
    人に優しく、楽しいミステリー小説でした
    シリーズ化になるのかな楽しみです

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    2014年06月04日
  • 救命拒否

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    思わせぶりな描写が多すぎるかも。
    重めのテーマの作品は久しぶりで、
    ぐっと身構えて読み始めた分
    少々肩すかしをくらった気分。

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    2014年05月25日
  • エンドロール

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    ネタバレ

    思い出探偵と同じ作家だったのか
    縁を感じるな
    期待をするには、まず信頼しなければならない。
    役者の鼓動と見てる私の鼓動が共鳴することがあるんだ。
    生き様が死に様なんだから
    人間は生きたようにしか死ねない
    絆/繋がり

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    2014年05月19日
  • エンドロール

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    鏑木蓮さんの本は、「思い出」「過去」に重点を置いた物語が多い。
    今作もまさにそんな一冊。

    独居老人が多く住むマンションの管理会社でバイトする、
    主人公の門川は警備のバイトも掛け持ちするフリーター。
    ホントは映画関係の仕事をしたかったのだが、それもかなわずに。

    ある日、そんな彼は住人の帯屋が独り部屋で死んでいる所に出くわす。
    そして、遺品整理の最中に見つけた8ミリ映像に興味を持ち、
    帯屋の人生を追うドキュメンタリーを撮ろうと動き始める。
    しかし、帯屋を知る人に会おうとするもなぜか非協力的だったり
    敵意を露わにされたりして、うまく事が進まない。。。
    果たして、彼はちゃんとドキュメンタリーを完成

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    2014年01月27日