鏑木蓮のレビュー一覧

  • 京都西陣シェアハウス 憎まれ天使・有村志穂

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    ネタバレ

    主人公・有村志穂が、よく言えば(?)率直に、悪く言えばズケズケと他人の悩み事に切り込んでいく様子。あとがきで「(この振る舞いに)拒絶反応を起こしてしまう人も少なくないと思われる」とありますが、私は拒絶反応を起こしてしまいました。

    いくつかのエピソードがあり、それぞれが良い結末を迎えるのですが、どうしても途中経過における志穂の無神経さにイライラしてしまって、スッキリしない気分になってしまうのです。

    結局最後までその印象は変わらず。同作者の他の刑事ものが好きだっただけに期待が高かった分、ちょっと落胆しちゃった感じです。

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    2017年10月13日
  • P・O・S──キャメルマート京洛病院店の四季

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    ネタバレ

    「白砂」「時限」といった刑事物が好きだった半面、「京都西陣シェアハウス」のようなハートウォーミングな人情ものは(個人的には)ちょっと微妙な印象。

    けれど「京都西陣〜」と比べれば主人公に嫌な印象がない分、本作は読みやすい方でした。登場人物にも悪い人がいなくて安心して読むことができます。

    ただ、理想通りに話が流れすぎることにも起因するのですが、全体に漂う青臭さがちょっと苦手ではあります。あとは重箱隅ですが、バルカンカードの「生命流転」コンプ報酬は、景品表示法のカード合わせに当てはまるのでは……

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    2017年10月07日
  • P・O・S──キャメルマート京洛病院店の四季

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    ハッピイエンドのあったかいお話
    文章がもう少し練られてたらうれしいな
    コンビニの裏側をちょっとのぞいた気分
    まあ現実にはないだろうけれど
    今大きな病院には大体コンビニがありますよね
    お世話になりました
    ≪ 立ち寄って パジャマと白衣 それぞれが ≫

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    2017年06月23日
  • P・O・S──キャメルマート京洛病院店の四季

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    コンビニのスーパーバイザーである主人公が病院内店舗に引継店長として赴任して、ちょっとした不思議な出来事や客として訪れる病院関係者、入院患者たちの要望を執念で読み取ったり叶えていきます。
    猫が不幸になるエピソードがあるので(過去の出来事としてですが)、動物が死ぬだけで地雷、という方は気をつけてください。
    それ以外は、王道でわかりやすくて面白かったです。

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    2017年06月13日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    宮沢賢治のことについては、大して知らない。雨ニモマケズ…からすると、すごく我慢強い人なのかなと思う。そんな宮沢賢治を主人公とした探偵小説。本当にこの本のような性格だったかは置いておいて、素朴でとても優しい。ただ謎を解決して終わるのではなく、犯人たちの生活、その後のことまで考えて推理しているので、やはり優しい。「聖人君子で根暗」が良い方向に描かれている。

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    2017年01月30日
  • 見えない鎖

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    日々、当たり前だと思ってることが本当は当たり前じゃないことの積み重ねなんだな。私たちが知る事件は本当に側面だけで、大なり小なり、罰せられない罪人はたくさんいて、私も意識せずその一人になってることがあるのかもと思うと、怖くなりました。ドラマ化しやすい作品じゃないかと思いました。

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    2018年09月08日
  • 見えない鎖

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    うーん。普通かな。
    タイトルにある通り、人は繋がっていて、誰もが誰かにとって大切な誰かということが主題になっていると思うんだけれど、それほど深く、感動するようには伝わってこなかったかな。

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    2016年12月04日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    登場する宮沢賢治の人物像は、イメージ通りだった。犯行の手口も無茶な事はなく、納得感があった。でも、没入感があまりなかった。
    なんでだろうか?主要キャストが2人だけなので話の広がりがなかったのかな?
    お父さんとの確執、妹とのエピソードなどもっと書ければ盛り上がったんでは。短編だからスペース的に難しいとは思うが。

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    2016年11月01日
  • 白砂

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    「白砂」 鏑木蓮 ★★★☆☆

    面白いです。
    ありがちな二軸で話がすすみ後半に行くにしたがって一気に話が見えてきます。
    動物なんて最後は骨になるだけ。それでも僕らは骨まで愛しちゃうのです。
    僕も死んだら自然葬としてどっかに撒いてほしいと思います。
    一方で、人間がとらわれるのは骨ではなく心なのだ。心によって何にとらわれるのかが決まってくる。それは人それぞれ。個性なのだ。
    #引用
    ・人の生き方には二つしかない。やらなかったから、できなかったって証明するか、やればできることを証明するかさ。
    ・一度の負けで絶望するやつは、一度勝っただけで、すべてに成功したとうぬぼれる人間と同種だ。

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    2023年10月27日
  • 見えない鎖

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    本当に強い人というのは、勝ち続けている人をいうんじゃない。
    負けても負けても、負け続けたとしても自分を見失わない人が、人生に勝利している。

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    2016年06月22日
  • 時限

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    ネタバレ

    う~ん。
    確かに展開は面白い。
    京都の風情や
    坂本竜馬についてなど
    サイドメニューにも興味を引かれた。

    時限・・・時効の事ね。
    今は殺人などで時効は撤廃されたので(確か)
    物語が成立しないが、
    犯人って「時効成立」の瞬間以降
    こんなにペラペラ話すのかねぇ~
    しかし、お陰で最後がスッキリ。

    キャリアの高野
    (出演は少なかったが)
    が冷静沈着で
    決断力があってかっこよかったので
    ★は1個おまけ。

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    2016年08月17日
  • 思い出探偵

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    依頼人の思い出に寄り添うようにして、人や物を捜し出していく「思い出探偵」…ちょっと上手く行き過ぎ?と思いつつも面白く読めた。ラストはなんかバッサリ?続編もあるのか〜

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    2016年03月11日
  • 救命拒否

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    ホテルの講演会場に仕掛けられた爆弾が、壇上の救命医・若林の命を奪った。怨恨の線で捜査に乗り出した大阪府警捜査一課の岸謙太は、死の間際に若林が自らの救命を拒否する指示を出していたことを知る。難事件が浮き上がらせる、緊急医療現場の苦悶。犯人の動機は。医療トリアージ=命の選別を問う骨太警察ドラマ

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    2016年01月12日
  • イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり~賢治の推理手帳I~

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    宮沢賢治探偵登場の巻。
    最初のお話が、日常の謎系だったので、そういう謎ばかり
    だと思ったら、首なし死体まで登場でのけぞった。
    ワトソン役のカトジさんとの関係がほのぼのしていて
    微笑ましい。
    賢治の作品からインスパイアされてるようなので、
    詳しい方が楽しめるのかなと思うけど、知らなくても
    のんきに読むには支障なし。

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    2016年01月11日
  • エンドロール

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    ネタバレ

    映画関係の仕事に就きたい青年が孤独死した老人のとった
    映画をみて老人の人生を探っていくお話。
    おもしろかったけれどちょっとご都合主義な感じがあるかな。

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    2015年11月20日
  • 転生

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    この作品を読み終えて気づいた。

    鏑木ミステリーの中でも警察ものは
    救いのない結末が多い。

    しかし、描き方は他の作品と
    異なってはいなかった。

    人の心の奥底までのぞき込む描写力。
    その力が、犯罪という狂気の沙汰に
    向けられた時…そこには救いようのない
    人の心の愚かさが照らし出されて
    しまうのだろう。

    鏑木蓮のミステリーは
    二つに分類されるのかもしれない。

    人の心の光と闇。ありきたりかもしれないが。

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    2015年11月08日
  • 真友

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    ネタバレ

    鏑木作品のうち警察ものは
    少し後味が悪いことが 私の場合は多い。

    ここに出てくる二つの家族。
    結局のところ誰一人幸せにはなれなくて
    いろいろな重荷を胸に抱えたまま
    現実と折り合いをつけて 
    無理に笑顔で過ごしてゆくのだろう。

    謎解きの過程でも不幸な人たちが何人も出てきて。
    うーん。これはつらいなあ。

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    2015年11月05日
  • 東京ダモイ

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    鏑木氏のデビュー作。

    シベリア抑留
    俳句の謎解き
    老人の社会貢献
    かそけき恋
    自費出版の社会的価値

    モチーフが多すぎて
    焦点が定まらない印象を受けた。

    ただ一人、高津の正しさだけが
    最後まで純粋で美しい。

    推理の過程は複線で進み
    多くの人がからんでいて複雑すぎる。

    俳句の解読なんて…もっと
    興味惹かれるはずなのに。

    つまりは盛り沢山すぎて
    全体の構成要素から
    勝手にいくらか間引いて
    読みやすくして読み進める
    しかなかったからだろう。

    まだまだ、今の鏑木氏が持つ
    筆力は感じられない。

    少しずつ、最近の作品まで
    読んでいこうと思う。

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    2015年10月30日
  • 救命拒否

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    読後感は爽やかとは言えない。
    疑い疑われ、裏切りもある。

    なのに、救いのなさは感じない。
    紛れもなく、背後には善良な人々の
    揺るぎない信念と正義が支えとして、ある。

    ミステリーとしてよりも、人間への賛歌として
    鏑木作品を読み継ぐ者として、この作品もまた
    素晴らしい。

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    2015年10月25日
  • イーハトーブ探偵 山ねこ裁判~賢治の推理手帳II~

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    前作と同様、探偵役に宮沢賢治、ワトソン役に親友・藤原嘉藤治を据えて様々な事件を解決していく連作短編集。
    宮沢賢治の著作と上手く絡めて話を作っている点は相変わらず関心しますが、読んでいる内に概ね予想がついてしまうものばかりで、ミステリーとしてはやや物足りないです。
    物理トリックは前回ほど大掛かりではありませんが、【山ねこ裁判】と【赤い焔がどうどう】はなかなか良く出来たトリックだと思います。

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    2015年10月05日