中山可穂のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった。面白かったんだけど、文庫でこの価格は信じられん。続き物だから買ったけど、この薄さで1000円近くって……。今の出版業界、よっぽどやばいのかしらといらん感情が湧き出てくる。
内容は、アモーレさんどうなった!?って感じのラストですが続きはもうないそうなので無事でいるんだろうと思っておきます。
『男役』の主人公ナッツがトップさんになっててよかったねぇという親の気持ちになりました。
3作通じて一番魅力的だったのはパッパさん。本当に子どもを産んでたのか、そしてその子が亡くなってしまったのかどうかを最後まで濁していたのがパッパさんらしい描かれ方でよかった。
宝塚では「キザる」って言い方本当にす -
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ネタバレ前作に引き続き作者の宝塚愛を存分に感じられる作品だった。
ヤクザ×ヅカという変化球は面白かったけど、片桐のヤクザ人生がうまく行きすぎてて違和感。まさか顧問になっても30歳前だとは思わなかったし、あり得ないんじゃないかしら……?そっちの人ではないので知らんけど。
ラストは予想通りでした。そりゃ、うまく行き続けるわきゃないよなぁと……。
でも外道をぶっ叩いた薔薇の花束を神聖な自分の女神様に届けたらあかんやろと思ってしまった。
バラキとほたるのコンビ愛には涙しました。キリンとライオンの例えも幻想的でよかった。
読み終わってYouTubeでリフトの動画を探して観ました。こういうのなんだ。すごいなぁ…… -
Posted by ブクログ
ネタバレ3シリーズ一気に読んだ。ラストのこの『銀橋』で、これまでの2作品で登場したジェンヌたちがどんな立ち位置になって、どう成長したのかが描かれていたのがよかった。
作者は特定の方をイメージしていないとのことだったが、花瀬レオの芸風が先日退団した贔屓と被り、なんか思い出して泣きそうになった。電子書籍版のあとがきに、作者の次のご贔屓様が2021年3月に退団公演真っ最中とのことだったので、もしかして同じ方かもと想像したり…
やはり男役娘役も限りあるから美しい。贔屓の退団という悲しみの中で、本当にすごく尊いものを趣味にもってしまったと頭を抱えつつも、また劇場に足を運びそのきらめきに魅了されてしまうのかな。 -
購入済み
凄くよかった!
同姓愛者の自分でも言葉にするのが難しい女性同士の愛の複雑さが文章を通して理解できていく。
必ず違う作品も読もう!と思えました。
なんだかスッキリしました! -
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【本の内容】
将来を嘱望されながら、ある事件をきっかけに落ちぶれてしまったピアニスト響子。
酒に溺れながら孤独に生きる彼女のもとに、かつて恋人だった透子が戻ってきた。
ある日突然、赤ん坊を抱いて。
しかし、女同士のカップルと赤ん坊の不思議な関係は、突然の透子の死によって壊れてしまう。
希望を失いかけた響子の前に一人の青年が現れた―。
切ない愛と新しい家族のかたちを描く、恋愛小説の傑作。
[ 目次 ]
[ POP ]
真赤な血を連想させる毒々しいバラの花束、土を掘って埋めた死んだ猫の骨…この小説にはそんな不吉な表現が山ほど出てくるけれど、でもなぜかシャガールの絵のように、使われる -
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二人の女性の至上の愛を描いている作品。エッセイやあとがきまで読んで、いかにこの作品が計算されて書かれているかが確信できた。
良いところは、生々しい女の性が的確に書かれているところと、下品じゃないところ。そして、繊細で、痛みに必死で耐えてる塁に惹かれる。
イマイチなところは、クーチが「陽のあたる場所にいる女性」すぎて、時々共感できないところ。話の終わり方も…少しポカンとしてしまったけど、納得はできる。
一気に読みきってしまった。
深見真さんが著者の中山可穂さんの本を絶賛していたのが、この本を読んだきっかけだが、本当に読んでよかった。
女同士の恋愛に抵抗がなく、切実な思いのこもった恋愛小説を -
Posted by ブクログ
「報われない恋」というテーマの中編を三編収めた作品集、今回はレズビアン的要素を抑えているのが特徴というか。
表題作(弱法師と書いて「よろぼし」と読む)も悪くないが何と言っても白眉は「卒塔婆小町」。
自暴自棄になった主人公が捨てた原稿をホームレスの老婆が拾うシーンから始まり人の業というものを凝縮したような終わりを迎える編集者と作家の壮絶な物語は圧巻としか言いようがないのだった。
ラストの鎌倉を舞台にした「浮船」がまた良いんだ。
財布の一番奥にしまわれていたぼろぼろになった写真――……切ないよなあ。
それはそれとして結局最後まで明かされなかったけど、薫子おばさんの職業はいったい何だったん