中山可穂のレビュー一覧
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ネタバレ剥き出しの無垢な精神が不器用に傷ついているさまに触れると、不意にざっくりと斬りつけられることがある。(P.121)
「人間嫌いだと言うひとに限って、人間が人一倍好きなんですよ。期待しすぎて裏切られるから嫌いだなんて言うんだ。僕も同じだからよくわかる」(P.149)
愛はおいしく、そして栄養満点です。(P.156)
だがどんなに順調なときにも、破調は目に見えないところから食い込んで、次第にほつれの範囲を広げていく。(P.160)
あまりにも長く待ちすぎたものがようやく目の前に近づいてきたとき、人間は喜びよりも先に恐怖に陥ってしまうのかもしれない。(P.187)
音楽はただ甘いだけの毒 -
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恋とは死に至る病である――
難病を患う少年と、彼を助けようとする医師であり継父である男との、その関係を越えた純愛の物語《弱法師》
かつて優秀な編集者だったホームレスの女が振り返る、若き作家との身を滅ぼすほどの恋の物語《卒塔婆小町》
父と母、そして大好きな叔母との許されない愛の形を描いた物語《浮舟》
古典"能"を材にとり、繊細なまでに張りつめた愛の悲しみをとらえる中篇3篇。
うわ〜、これすごかった、、←語彙力なし笑
叶わぬ恋ほど美しいと言うけれど、まさにそういう恋を描いた3篇でした。
中山さんの描く文章がとても美しくて、それが故に鋭さや脆さをも感じさせる作品でした。
「 -
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文章が美しすぎます。
こんなに研ぎ澄まされて、一滴一滴絞り出すように紡がれた文章と出逢えたことが幸せです。
この文量でこの濃度、必要な描写がすべてなされていて、しかも美しいのです。
『卒塔婆小町』と『浮舟』がとくに好きです。
恋をすること。想い続けること。心が引き裂かれること。
愛について考えることは作家にとって一生の宿題だ。
『卒塔婆小町』
にある通り、著者の中山可穂さんも、その一生の宿題に取り組んでいるところなのだと思います。
以前から強く、ほとんど憤りのように、中山可穂さんは日本文学史上であまりにも過小評価されている小説家だ、と感じています。
2022年河出文庫からの復刊はほんと -
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ネタバレ面白かった。面白かったんだけど、文庫でこの価格は信じられん。続き物だから買ったけど、この薄さで1000円近くって……。今の出版業界、よっぽどやばいのかしらといらん感情が湧き出てくる。
内容は、アモーレさんどうなった!?って感じのラストですが続きはもうないそうなので無事でいるんだろうと思っておきます。
『男役』の主人公ナッツがトップさんになっててよかったねぇという親の気持ちになりました。
3作通じて一番魅力的だったのはパッパさん。本当に子どもを産んでたのか、そしてその子が亡くなってしまったのかどうかを最後まで濁していたのがパッパさんらしい描かれ方でよかった。
宝塚では「キザる」って言い方本当にす -
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ネタバレ前作に引き続き作者の宝塚愛を存分に感じられる作品だった。
ヤクザ×ヅカという変化球は面白かったけど、片桐のヤクザ人生がうまく行きすぎてて違和感。まさか顧問になっても30歳前だとは思わなかったし、あり得ないんじゃないかしら……?そっちの人ではないので知らんけど。
ラストは予想通りでした。そりゃ、うまく行き続けるわきゃないよなぁと……。
でも外道をぶっ叩いた薔薇の花束を神聖な自分の女神様に届けたらあかんやろと思ってしまった。
バラキとほたるのコンビ愛には涙しました。キリンとライオンの例えも幻想的でよかった。
読み終わってYouTubeでリフトの動画を探して観ました。こういうのなんだ。すごいなぁ…… -
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ネタバレ3シリーズ一気に読んだ。ラストのこの『銀橋』で、これまでの2作品で登場したジェンヌたちがどんな立ち位置になって、どう成長したのかが描かれていたのがよかった。
作者は特定の方をイメージしていないとのことだったが、花瀬レオの芸風が先日退団した贔屓と被り、なんか思い出して泣きそうになった。電子書籍版のあとがきに、作者の次のご贔屓様が2021年3月に退団公演真っ最中とのことだったので、もしかして同じ方かもと想像したり…
やはり男役娘役も限りあるから美しい。贔屓の退団という悲しみの中で、本当にすごく尊いものを趣味にもってしまったと頭を抱えつつも、また劇場に足を運びそのきらめきに魅了されてしまうのかな。 -
購入済み
凄くよかった!
同姓愛者の自分でも言葉にするのが難しい女性同士の愛の複雑さが文章を通して理解できていく。
必ず違う作品も読もう!と思えました。
なんだかスッキリしました! -
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【本の内容】
将来を嘱望されながら、ある事件をきっかけに落ちぶれてしまったピアニスト響子。
酒に溺れながら孤独に生きる彼女のもとに、かつて恋人だった透子が戻ってきた。
ある日突然、赤ん坊を抱いて。
しかし、女同士のカップルと赤ん坊の不思議な関係は、突然の透子の死によって壊れてしまう。
希望を失いかけた響子の前に一人の青年が現れた―。
切ない愛と新しい家族のかたちを描く、恋愛小説の傑作。
[ 目次 ]
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真赤な血を連想させる毒々しいバラの花束、土を掘って埋めた死んだ猫の骨…この小説にはそんな不吉な表現が山ほど出てくるけれど、でもなぜかシャガールの絵のように、使われる