中山可穂のレビュー一覧

  • 深爪

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    これからどうなるのか気になって面白かったけれどあんな女に好き勝手させていいはずがない。でも男女の恋愛と違って、女は本当に感情で動いてしまうんだなぁ。どこをつついても欠陥だらけだ。ただ「魔王」をだしてくるところはうまいなぁと思った。
    中山可穂さん初めて読んだけど他のも読みたいと思いました。

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    2011年07月04日
  • ジゴロ

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    女たらしの女のはなし 中山可穂にプラトニックラブという言葉はありえないまったく
    愛してる人がいるのに セックスできないから かわりの人を求めることは だめかな?みんなどうおもう?
    ぼくは悪くないとおもう 悲しいけど へんに抑えこむより よっぽど人間らしいよ

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    2011年05月02日
  • 白い薔薇の淵まで

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    雨の日の書店で出会った、新人女性作家の塁と平凡なOLの私の恋愛小説。
    その気がない人が読んでも、充分に受け入れられる話だと思うし、むしろ打算が無い分、男女の恋愛よりも純粋な気さえしてしまうかも。
    でも、女同士の修羅場なんて想像しただけでも恐ろしい。

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    2011年02月27日
  • 弱法師

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    ネタバレ

    心が痛い。人を好きになるってこんなにくるしいものか。「卒塔婆小町」がもっともお能の原作にのっとっていたなあ。どれもじんわり泣いてしまったけどこれの最後の一行がなんかしっくりこなかった。「浮舟」はどうやって書くのだろうと思えば!本人が語らないゆえに彼女のよるべなさがにじみ出て切ない。でもこのひとの描く浮舟は強いなあ。

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    2011年01月08日
  • ジゴロ

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    この人の文章、好きだ。
    すっと体の中におちてくる。

    伝えたいことと、題材や登場人物が=で結ぶことが出来るからだろうか。
    テーマとしてではなく、直接的に書いているという意味で。

    それにしても、メグ。メグ。メグ。どんな人なのだろう。
    ジゴロをあそこまでメロメロにさせる人。

    メグ視点の物語を是非読みたい。

    それにしても、中山さんは海外がお好きなんだなぁ~。

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    2010年10月22日
  • 白い薔薇の淵まで

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    たぶん初めて読んだ中山作品で、度肝を抜かれた記憶があります。こんな生き方があるだろうかと驚き、怖くなり、でもその強さに少し憧れも感じたり。作者自身も女性同性愛の人で、自分自身の深い穴を見つめ、えぐるようにして書いていることが想像されました。書く作業というのはここまで壮絶なのだろうか。

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    2011年07月16日
  • 猫背の王子

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    中山さんらしい、勢いのある文章、そしてストーリー展開でした。
    ぐいぐい引き込まれて、気が付いたらあっというまに読み終わってしまう。
    読みやすさ。それが中山さんの力なんだと思います。

    この人の本は、いろいろ読んだけど
    私はこのお話が一番面白かったかな。
    演劇に命をかける気持ち、私もかつて通った道なので分かります。

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    2010年10月06日
  • 弱法師

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    切なくてもどかしくて温かくてやるせなくて「ぅあー!もぉー!」ってなる感じ。
    丁寧に描かれた、人間臭い心理描写はやっぱすごい。

    弱法師:鷹之の気持ちのやり場のなさ、朔也の容赦のなさにうすら寒いものを感じた。
    卒塔婆小町:想い続けて、諦めないがゆえに、壊れていくというか。どうしようもないのに、そうせざるをえずに突っ走っていって、行くところまでいく壮絶さ。ああいうエネルギーはすごいと思う。
    浮舟:薫子的な女性像は好き。オヤジはもうちょっとしっかりしてくれ。3人が同じ思いを持って、感情が繋がっているように見えながら号泣して、違う行動を取る結果に。感情の複雑さを思い知った。

    中山可穂の小説は2冊目だ

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    2010年09月25日
  • 花伽藍

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    恋愛には、自分と相手の持つ、もっともやわらかい場所にゆっくりと爪を立てるような感触がある。
    いたがゆく、もどかしく、いとおしい。
    すべらかな肌は元のままのようで少しだけ盛り上がり、微かに熱を帯びている。
    こういう傷はなかなか治らないものだ。
    なかなか治らないからついつい弄ってしまって悪化させてしまって、なお一層のこと傷が深まってしまう。
    傷のないまっさらな身体であれば飛び込んでいけるけど、お互い脛に傷を持つ身だからついつい尻ごんでしまうね。
    だから今はこの花伽藍に抱かれて眠ろう。

    最初のお話が最期のお話に見事にリンクする、すばらしい構成。

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    2010年06月23日
  • 花伽藍

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    昨日買って一瞬で読んでしまった短編集。「七夕」と「燦雨」が好きです。
    女の人が大半なお話群ですが、そこに登場するどこか男らしくない男の人がすごくいいなあと思う。

    セクシャリティ・結婚・アルツハイマー。
    全部、愛の捉え方を揺らがせるなにかだと思う。
    試されてる、ような気になるなにか。

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    2010年06月20日
  • 弱法師

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    叶わぬ恋情、儚き生命。たとえ孤独を身に纏おうとも、死の淵に誘われようとも、人は誰かを恋する事を止められない-。能をモチーフに現代の不可能な愛のかたちを描く、静かで激しい純愛小説。
    中編三編「弱法師」「卒塔婆小町」「浮舟」、何れも痛々しいほど純粋で美しい話で引き込まれた。三編共に秀逸で甲乙付け難いが、原典に思い入れがある分、「卒塔婆小町」が最も心に沁みた。作家の狂おしい迄の一途な愛、女性編集者のこれまでの人生の道程、共に壮絶で圧倒される。
    ホラーでも怪談でも無いが、恐い物語である。

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    2010年06月06日
  • 猫背の王子

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    きららという雑誌に紹介されていて購入した。表紙の斬新さもさることながら内容の過激さも私には衝撃であった。破滅的な内容で身体を壊しそうだなと思った。世界観は表現するのは難しいかもしれないが映画化希望!

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    2010年04月24日
  • サイゴン・タンゴ・カフェ

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    好きな作家さんの一人。
    5編ともさらりと読めるかと思いきや、
    最後の「サイゴン・タンゴ・カフェ」でやられました。
    一番最後のシーンが素敵ですね。

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    2010年03月06日
  • 深爪

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    結局、母でも娘でも先生でも友達でもなく、
    あれは女だったのだ。
    まぎれもなく、女だったのだ。
    三つのまなざしとひとつの痴話。

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    2010年01月29日
  • ジゴロ

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    面白かったし楽しかった。終わり方もよかった。個人的にはダブツが出てくる短編が好きかも。恋愛したくなる本。

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    2009年12月18日
  • 弱法師

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    コレは中山可穂にしては性描写が少ない、ってゆーかほどんど無い。
    だけど、やっぱりこの人の話は密度と粘度が高くて好き。
    真っ黒の鉄の箱に、歯磨き粉みたいな質の半液体が表面張力でギリギリまで注がれてる感じ。
    性描写を使わずに、人と人との心のつながりを書いた、中山可穂の新境地。

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    2009年12月05日
  • 深爪

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    と、ゆーわけで中山可穂にドップリです。
    コレは読んでて辛かった・・・。もーマツモトキヨシが可哀想すぎる・・・!!
    ふざけんなー!あのおんな!なつめでいいじゃないかー!
    てゆーか誰も幸せになってないぞこんちくしょー。

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    2009年12月05日
  • 猫背の王子

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    一番初めに読んだ中山可穂さん。
    彼女の書く女の人は恋に生きている。すごく繊細でかわいらしい。
    私の中山さんブームの発端。

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    2009年11月10日
  • 猫背の王子

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    メル友だったHが教えてくれた本。
    なかなか息苦しさを感じる内容でした。
    主人公がエキセントリックだったからかなぁ。

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    2009年10月17日
  • ケッヘル 下

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    いやぁ〜読み応えのある小説でした。
    愛憎渦巻くドロドロとした、割と湿り気の強い話でした。色んな意味で。
    主人公達にぐーっと感情移入できたから、読んでるときの集中度が高かった。
    みっちりと隙間無くストーリーを(湿り気のあるモノで)積み上げていった感じ。
    と思ったら、最後の方にご都合主義的なところがあったのと、オチのインパクトの弱さが引っかかった。
    最後まで怪しいと思ってたヒトが結局犯人でした・・・と・・・・・うーん・・・・・。

    「殺人事件が起る→犯人は誰だ」というのはもちろんのこと、ただストーリーを追うだけじゃなくて+αがある小説は読んでて飽きない。
    この小説は全体がモーツァルトと密接に関係し

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    2009年10月04日