中山可穂のレビュー一覧

  • 白い薔薇の淵まで

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    二人の女性の至上の愛を描いている作品。エッセイやあとがきまで読んで、いかにこの作品が計算されて書かれているかが確信できた。

    良いところは、生々しい女の性が的確に書かれているところと、下品じゃないところ。そして、繊細で、痛みに必死で耐えてる塁に惹かれる。

    イマイチなところは、クーチが「陽のあたる場所にいる女性」すぎて、時々共感できないところ。話の終わり方も…少しポカンとしてしまったけど、納得はできる。

    一気に読みきってしまった。
    深見真さんが著者の中山可穂さんの本を絶賛していたのが、この本を読んだきっかけだが、本当に読んでよかった。
    女同士の恋愛に抵抗がなく、切実な思いのこもった恋愛小説を

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    2014年06月22日
  • 白い薔薇の淵まで

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    間違った。これがセクシャリティーに気づいて初めて読んだ本だ。
    主人公の塁みたいに自由に生きたいと思った。ちょうど、塁は8歳上の女性に恋をしたんだけれど、当時自分もそうだった。そして、ノンケと言うことも、彼氏がいると言うことも…。愛し合っていたと言うことも…。結末はこの本とは違うけれど、すごく、思い出深い本です。

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    2014年06月18日
  • ケッヘル 下

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    部屋の片隅から交響曲が聞こえてくる……

    読んでも読んでも終わらない物語
    長い…すんごく長い、分厚い(約1000ページ)
    そして、【面白い】。ホント凄かった。壮絶。
    モーツァルトだらけ
    愛と愛そして愛ッ!
    憎しみ
    色男(ドン・ジョバンニ)・色女(ラテン系)
    悲しい・醜い復讐劇か、それとも美しい愛の物語か。
    何も知らずに読み始めた方が楽しいかも。
    これでもかと、本を読みたい人にはオススメ。

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    2014年04月04日
  • 猫背の王子

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    ネタバレ

    燃えるような恋愛だったり、時として儚く狂おしい恋愛だったりといろんな側面を持つ百合小説である。ミチルさんはたくさんの女性と関係をもつ事で意中の女性へ嫉妬をさせ、恋の駆け引きを楽しんでいたのだろうか。私自身は異性愛者(ノンケ)だが、ミチルさんが目の前に現れたら惚れてしまうだろう。実際、ミチルさんに虜になった登場人物たちに感情移入をしてしまった。最後は切なかったがそれすらも美しいと思ってしまった。

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    2014年03月04日
  • 弱法師

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    三篇とも胸にズンッとくる話、言葉、雰囲気だった。正に狂おしいという表現がぴったり合う。
    特に好きなのは二作目の「卒塔婆小町」。形はどうあれ、あの二人は間違いなく愛し合っていたのだと思う。

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    2013年10月16日
  • 悲歌

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    隅田川、定家、蝉丸。
    能の知識がこれっぽっちもないのが、残念。

    久しぶりにこの人の本を読むのだから、大切に読みたいと思ったんだけど、気づけばほぼ一気読み。

    蝉丸は読んでいてキリキリしてくるわっ!
    誰にでも容易に薦められそうな内容でもない気がするが。

    そして、あとがきが印象深い。
    自分は紙の本が好きで、電子出版は意識にも上ってこないんだけど、著者自身がその手軽さを意識しているなんて思いもしなかった。

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    2013年09月08日
  • 弱法師

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    「報われない恋」というテーマの中編を三編収めた作品集、今回はレズビアン的要素を抑えているのが特徴というか。

    表題作(弱法師と書いて「よろぼし」と読む)も悪くないが何と言っても白眉は「卒塔婆小町」。

    自暴自棄になった主人公が捨てた原稿をホームレスの老婆が拾うシーンから始まり人の業というものを凝縮したような終わりを迎える編集者と作家の壮絶な物語は圧巻としか言いようがないのだった。

    ラストの鎌倉を舞台にした「浮船」がまた良いんだ。

    財布の一番奥にしまわれていたぼろぼろになった写真――……切ないよなあ。

    それはそれとして結局最後まで明かされなかったけど、薫子おばさんの職業はいったい何だったん

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    2013年06月08日
  • 猫背の王子

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    久々に、心掴まれて揺さぶられる本を読めた。
    没頭できた。
    幸福だった。

    中山可穂さんの本は『弱法師』以来。これからまた大事に読もうと思う。

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    2013年04月21日
  • 猫背の王子

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    ミチルがあなたに似ている、と言われて読み始めた“猫背の王子”。まったくそのとおりだ。たらしで自己愛主義者で、そのくせ仲間を失うことを恐れる。一度は身を引いた舞台へ、あの静かな熱気の真中へもう一度立ってみたいと思わせてくれる、鮮烈で魅惑的な作品だった。

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    2013年03月13日
  • 悲歌

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    隅田川、定家、どっちもよかったけど、なんといっても蝉丸です。本人たちの口から言葉にされない感情が行間から、字間から、印刷のない余白からも伝わってくるようで読み終えるまで本をおけませんでした。
    蝉丸くんがあんまりに高潔で純真で、蝉丸から目を逸らした博雅をぶん殴りたくなりました。今すぐ結婚なんか破談しろボケー!って憤りました。できないからこそ、憤りました。やるせなさをあふれるくらいに詰め込んだ小説です。
    ラストは「天使の骨」を彷彿とさせる馴染み深いもので、ああきっと会えるんだろうな、とほっとしました。どうか再会できますように。
    中山さんの小説、呼吸にも、また紙の本の上で再会したい。あとがきを、何度

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    2013年03月09日
  • ケッヘル 下

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    身を削って、魂を注いでいる小説って 珍しい。だから、ページをめくる手が止まらないんだ。 読後はいつも、喜びに満ち溢れる。 素敵な時間をありがとう。

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    2013年03月08日
  • ケッヘル 上

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    ページを捲ったら、もういつのまにか最後のページでした。 上巻の終わりが近づいていることに、気づかない程 一気に読んでしまいました。

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    2013年03月01日
  • 弱法師

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    ネタバレ

    中山先生の文体はとても綺麗で読みやすい。
    いつもなら、絶対濡れ場が入っていたところを、この短篇集は、そういった描写は一切ない。それでも、心くすぐられるえろさは何なんだろう。

    以下の短篇3つが収録されています。
    「弱法師」
    「卒塔婆小町」
    「浮舟」

    「浮舟」はとにかく泣いた。
    愛する人を譲らなければならなくなった薫子おばさんのやるせなさ。
    愛する人との板ばさみの中、自分は幸せだ、という姿勢を、絶対に崩さなかった文音さん。
    愛する人を奪ったことで得た幸せに、微かな罪悪感を抱きながらも、愛する人を守るため、健気に生きてきた香丞。
    自分の恋心にも似た独占欲を抑えられずに、母と交わした最期のやり取り

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    2013年01月11日
  • 弱法師

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    すごーーーーくよかった!!中山さんは「猫背の王子」がだんとつだ!と思ってるのと同じくらいよかった。どの話も登場人物がせいいっぱい毎日暮らしてて寂しくてもの悲しくてきれいな世界でした。引き込まれた。
    「弱法師」が一番好きです。噛み合わないようでいて噛み合っていて、交錯して、消失してしまうかなしさ。最後のほうの愛してる、がつらい……
    二番目の話も好き。

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    2013年01月10日
  • ジゴロ

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    「猫背の王子」「天使の骨」「サクラダ・ファミリア」と読んできたので、この本の溌剌とした雰囲気にちょっとびっくりしました。哀愁、さびしさのただよう中に確かに明るさがあって、出てくる人がかわいくて、あとがきにあるみたいに肩の力を抜いて読めそうな気がします。
    「ダブツ」がすごく好きです。こんなにかわいい話を書くんだ!ってにまにましながら読みました。高校生かわいいです……
    恋路すすむも好き。

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    2012年11月29日
  • 猫背の王子

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    溺れるように読んだ。破滅していきながらもまだ自分の足で立っているミチルがすごく好きです。
    女の子に優しいたらしの王子さま、舞台では毅然とした女王さま、ひとりになると寂しさを抱えたお姫さまのようで、見ていて胸がざわつきます。作中でミチルは少女のなんたるかを語っていますが、王子さまで女王さまでお姫さまなミチルこそ、本物の少女な気がします。
    由紀さんへの独白と、トオルの告白の台詞が重なるようで切ない。決断せざるを得なかった、ぎりぎりに立っていたトオルも好きです。
    続きがあるそうで、早くミチルに会いたい

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    2012年11月09日
  • 猫背の王子

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    矛盾し傲慢で淫乱などうしようもない人間「ミチル」
    なのに何故魅力的なのか。
    主人公をこんなに好きになる本も珍しい。

    自分を見失いそうになる時、思い切れない時、
    ミチルが私に力をくれる本です。

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    2012年09月15日
  • 猫背の王子

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    最近気になっている作家、中山可穂さんのデビュー作。

    衝撃的ながらもミチルの奔放でどこか一途な性格に強く惹かれ、またその同性愛の切なさに胸が痛い作品。ここまで描くのってすごく神経をすり減らすだろうし、こういう作品はなかなか人に理解されないけれど、私はとにかく良かったと思った。いや、分かる人にはぜひ薦めたい本だと思う。

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    2012年08月12日
  • 白い薔薇の淵まで

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    ネタバレ

    予想以上に描写過激でした・・・
    思いっきり同性愛要素が詰まっている作品で、苦手な人には絶対にすすめられないような内容です。
    内容もけして明るくないです。
    けれど、破滅的な感じが、とても魅力的でした。引き込まれます。

    作者さん自身が同性愛者だと言うこともあってか、心理描写もリアルでよかったです。
    特に、最後の部分が心を打たれました。
    それまでの描写による苦手とか、そう言う印象がすべて吹き飛ぶくらい、素敵なラストだったと思います。

    読んでいて、心が痛むような、切なくなるような、不思議な感じがしました。この人の本を、もっと他にも読んでみたいです。

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    2012年09月22日
  • 弱法師

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    ネタバレ

    涙腺弱くなったのかな。学校で読んでいても、電車で読んでいても、どこで読んでも泣けてしまった。うん、おかしいな

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    2012年07月02日