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その音楽は神のものか、悪魔のものか――。カレーの海辺でひとりの熱狂的なモーツァルティアンと出会った伽椰は、情事の果ての長い逃亡生活に終止符を打ち、日本へと舞い戻った。そこで待っていたのは、ケッヘル番号を会員番号とする会員制旅行代理店の奇妙なツアーであり、依頼人の失踪に始まる恐るべき復讐劇の幕開きだった。 モーツァルトの無数の旋律が狂気の愛と死を招きよせる。中山可穂渾身の長編!
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Posted by ブクログ
ページを捲ったら、もういつのまにか最後のページでした。 上巻の終わりが近づいていることに、気づかない程 一気に読んでしまいました。
麻薬みたいだ! モーツァルト ケッヘル番号 フランス ドイツ オーストリア チェコ 殺人 秘密結社 宗教 そういえばダヴィンチコードもそんなかんじやって一気に読んだし 宗教 芸術 暗号 がすきなんやなあとおもいました とにかくケッヘル番号やべえ!モーツァルトしらんてゆうかクラシック全くしらん...続きを読むぼくでしたがちょっと勉強したいと思った! オーケストラ聴きに行ったりしたい!ピアノひきたい!単純! 素晴らしい作品でした 中山可穂の女性的な透明感とか強さとか繊細なかんじめっちゃすきや!
何度目かの再読。既読の中山作品の中で1番好きかも。 伽椰の独白・回想では「キリエ(K626)」、遠松の回想では交響曲25番ト短調第1楽章(K183)・「ラクリモサ(K626)」、曲名が作中に出てきたときは適宜その曲を可能な限り聴きながら読んだ。鳥海たちには何とアバウトな!と怒られるかな。。 女性同士...続きを読むの破滅的な恋愛がメインテーマではないけれど、相変わらず読ませる。 柳井の言っていた「ロッジ」って、たぶんフリーメーソンだよね。。
なんだかすげぇ久しぶりに文庫一冊読み終わった。 ちょいエロ気味だけど、ピアノとモーツァルトが出てくる話だからスラスラ読めた。 好きな世界だから、かなりのめり込んで読んだ。 話も、色々参考になりそう。
一気に引きずり込まれた。 モーツアルトの曲はケッヘル番号で整理されている。 鎌倉のゴミは12分別。 そして、少年の生い立ち。 レズビアンである伽耶の生い立ち。 殺人事件。 ぐっちゃらぐっちゃらになりながら、とにかく爆走。 起こりすぎる事件?過去にせよなんにせよ、もう目が離せず一気読み。 暗いし...続きを読む、重い部分も多くて、心を塞ぐんだけど。 何しろ高速をぶっぱなすデコトラ三台を走行中に乗り継ぐみたいな感じなもんで、憂鬱なんてどこへやら。 高所恐怖症の探偵。
アマデウス旅行社を経営する鍵人の話と、そこに勤めることになった伽耶の話と、アマデウス旅行社にやってきた客の謎の死が描かれている。ミステリーというよりは、孤立した寄る辺ない人々がモーツァルトで結び付けられていく恋愛譚といったおもむきがある。鍵人も伽耶もヨーロッパや日本をふわふわと漂っていて、意気投合す...続きを読むるのもわかる。2人の人生について細々とした描写を積み重ねてきたので、下巻でどう話が転がっていくのか気になる。
これまでの小説の二番煎じといった気持ちがそこはかとなく感じられて、素直に読めない。 言葉はうまく、安定していて、安心して読むことはできる。 短編と比べて勢いが少ない気がする
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