中山可穂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
中山可穂さんのデビュー作。
美しい装丁写真はヤン・ソーデックの「The Knife」。
単行本も同じ装丁だったとのこと。著者も気に入ってたのだろう。
デビュー作だけあって、非常に熱量が高い小説。
ヒロイン王寺ミチルのなんと魅力的なことか。
気障なセリフ、自堕落な性生活、芝居への初期衝動。
アニメや宝塚の舞台にいるような破滅型のヒロインが、小説の中に生々しく現出する。
若さや小劇場、そしておそらくレズビアンという要素が、王寺ミチルという稀有なヒロインの存在をギリギリ成立させているように思う。
他の登場人物の解像度も高い。全ての登場人物が過不足なく描写されている。
確かな実体はあるけど、描きす -
Posted by ブクログ
中山可穂の本が読みたい!
突然湧いてきた衝動でした。
著者の作品に出会ったのは20代前半。
今よりも多感だった当時の私は、
著者の描く世界観や表現が大好きでした。
再読したかった「マラケシュ心中」と「ケッヘル」は古本のみで。
「マラケシュ心中」は値段がちょっと高くて、
「ケッヘル」は上下巻を今読めるほど心も仕事も余裕あるかと言われると…と思い、レビューを見て未読の本作「サグラダ・ファミリア」を購入しました。
最愛の人を喪った者、残された者。
音楽と酒と性と子どもという生命。
淡々と荒れ狂う姿というか、切実で苦しい感じに、
久しぶりに著者を感じられた気がして嬉しかったです。
不器用だし、 -
購入済み
惹き込まれる素晴らしい恋愛小説
私は普段全然小説とか読みません。でもこの作品は凄かった、一文字たりとも飛ばしたくないくらいのめり込ませてくれました。恋は盲目という言葉がありますがそれを体現した恋愛小説でした。