中山可穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
能のお話を根底にすえた3篇。
「恋とは死に至る病である。」という帯のキャッチに惹かれて購入しましたが、個人的にすごく満足です。
弱法師だけ、知らなかったのですが知らなくても楽しめる、小説として一本ぴん、と通っている印象です。
一番すきなのは「浮舟」、でも同じくらい「卒塔婆小町」も好きです。
卒塔婆小町、有名な深草少将の百夜通いを百本の小説に代えたところが素敵。小町が男を避け続けたのも、ここでは同性愛というリアルで補う。ほんとうにそうだったかも、と考え込んでしまいます。そうやって、比較して読むものじゃないかもしれませんが、、
「浮舟」の、二人の男からの求婚に耐えかねて身投げ、という場面