中山可穂のレビュー一覧

  • 弱法師

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    能のお話を根底にすえた3篇。
    「恋とは死に至る病である。」という帯のキャッチに惹かれて購入しましたが、個人的にすごく満足です。
    弱法師だけ、知らなかったのですが知らなくても楽しめる、小説として一本ぴん、と通っている印象です。
    一番すきなのは「浮舟」、でも同じくらい「卒塔婆小町」も好きです。
    卒塔婆小町、有名な深草少将の百夜通いを百本の小説に代えたところが素敵。小町が男を避け続けたのも、ここでは同性愛というリアルで補う。ほんとうにそうだったかも、と考え込んでしまいます。そうやって、比較して読むものじゃないかもしれませんが、、
    「浮舟」の、二人の男からの求婚に耐えかねて身投げ、という場面

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    2011年01月27日
  • 弱法師

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    一番心に残ったのは「卒塔婆小町」。天才的な小説家の男が、編集者に恋をし、彼女の為だけに小説を書き、捧げる。と、こうして書くと何の変哲もない話だが、登場人物達の、確かな存在感・愛の重量。誰に感情移入して読めばいいのか。誰に感情移入しても、苦しくて押しつぶされてしまいそうになる。どうしてここまで狂おしい感情を表現できるのか。最後まで揺ぎ無い「美しさ」を貫き通す作者の文章力にも圧倒される。読み終わった後、心にずしりと「何か」が残るはずです。純度の高い「愛」の本質とは、透き通るものでもなく、こんなにも重いものだったのか、と気付かされました。

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    2010年08月05日
  • サイゴン・タンゴ・カフェ

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    タンゴって、どんな踊りなんだろう。
    やってみたい。
    こんなに激しくなれるなんて。

    タンゴの熱さが伝わってきて踊っている場面と他の場面との温度差を感じることができる。

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    2010年06月15日
  • サイゴン・タンゴ・カフェ

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    ◆あらすじ◆
    インドシナ半島の片隅の吹きだまりのような廃墟のような一角にそのカフェはあった。
    主人はタンゴに取り憑かれた国籍も年齢も不詳の老嬢。
    しかし彼女の正体は、もう20年も前に失踪して行方知れずとなった伝説の作家・津田穂波だった。
    南国のスコールの下、彼女の重い口から、長い長い恋の話が語られる・・・・・・。
    東京、ブエノスアイレス、サイゴン。
    ラテンの光と哀愁に満ちた、神秘と狂熱の恋愛小説集。

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    2010年02月07日
  • サイゴン・タンゴ・カフェ

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    1作目で妙な引力に囚われて、ポツポツ読み進めるつもりが一気に読んでしまった。

    読みきって、すごく踊りたくなった。
    といってもアルゼンチンタンゴは踊れないんだけど。

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    2010年01月24日
  • サグラダ・ファミリア[聖家族]

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    何度読んでも全編泣き通しで読んでしまう。笑

    透子もガリもテルちゃんも梅ばあも、それぞれがどんな考えで生きているかがよくわかる。

    梅ばあがいたから、ガリは透子を愛せる。んだ、と思うと
    「梅ばあ」かっけー!!!みたいな。
    梅ばあ登場シーンは全部泣くわ。笑

    どのシーンもなくてはならない。
    かといって余分なシーンはない。

    「9歳の透子にキスしてあげるね」(うろ覚え…)
    梅ばあがタキシード着てきたトコもツボ。

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    2009年12月12日
  • 猫背の王子

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    コレは面白かった。リアルに。
    いやまぁいつもの如くエロいっちゃぁエロいんだけど、主人公の演劇に対する猛烈な執着がゴリッと書かれてて、本気で応援したくなった。

    まぁ思い出と言えばアレですよ。
    棚差しになってたのを背表紙だけ見てレジに持って行ったら、表紙があんなで俺も店員もびっくりして、目が合っちゃった時の気まずさですよ。

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    2009年12月05日
  • 天使の骨

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    ミチルの生き方があまりに痛々しくて、気晴らしに読める一冊ではないけれど繰り返し読んでしまう作品。
    旅の持つ力についても巧く描かれていると思う。
    このまた続編を読みたい。

    恩田陸の演劇作品に触発されて、芝居といえばミチルだ!と思い、猫背の王子と合わせて一気読みしました。

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    2009年10月07日
  • 熱帯感傷紀行 -アジア・センチメンタル・ロード-

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    これは巡礼の旅ではない。
    これは冒険旅行ではない。
    三十を過ぎた女の、いじましい貧乏旅行記である。

    という後書きの本書。日頃は「一人旅なんて・・・」と冷めた眼で見ている私もこの旅はかっこいいと唸ってしまう。
    何度も手に取り読んでいます。グローバル化がもっと進んでしまう前に、アジアに行きたい。

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    2009年10月07日
  • サグラダ・ファミリア[聖家族]

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    この人の作品はいつも恐ろしく純度が高い。

    愛情も憎しみも、喜びも悲しみも。

    真っ直ぐだから故に傷つくことを避けられない3人の
    サグラダ・ファミリア(聖家族)。

    けれどそこにあるのは
    泣きたいくらいの愛しさ。

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    2009年10月29日
  • ジゴロ

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    愛してる一冊。

    この短編集を読んでから、年齢が一回り以上も上の、一目惚れした相手に「私と付き合って下さい」と申し込める女の子が理想の人物になった。可愛すぎる。

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    2009年10月07日
  • 猫背の王子

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    私にとって2冊目の、中山可穂作品。やはり最も鮮烈な印象を残す。タイトルからして秀逸。表紙の写真とともに忘れられない衝撃。

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    2011年07月19日
  • 白い薔薇の淵まで

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    タイトルが綺麗だと思って読み始め、しばらくしてから「二人」が同性であることに気づいた私。
    「ジャン・ジュネ」の名が合わせ鏡のように響いて、やっと「ほんもののレズビアン文学」に出会えたか、とドキドキしながら読み進めた、私にとっては最初の1冊。

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    2011年10月13日
  • 天使の骨

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    『猫背の王子』続編、読みました。これ、かなりキた。『猫背〜』よりも感動が大きかったです。今あるトップ3にくい込んできそうなほど印象に残ったし、気に入りました。そして、今回この本を読んで、この人はやはり神だ、と思いました。可穂さま最高!!!

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    2009年10月04日
  • 猫背の王子

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    大好きな作家さん、中山可穂さんのデビュー作です。読みながら何度も感動して、目頭が熱くなりました。やはりこの激しさは、一度知るとやみつきになります。続編『天使の骨』が楽しみです。

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    2009年10月04日
  • 弱法師

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    「浮舟」を読んで、私の中で恋愛に対する気持ちがぐちゃぐちゃになった。
    胸が締め付けられて、離してくれないような作品だった。

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    2009年10月04日
  • 弱法師

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    2/11 今の自分が読むべくして読んだような本だと思った。人を愛することとそれが終わったときの決着のつけ方。励まされ、救われた。

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    2009年10月04日
  • 天使の骨

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    「猫背の王子」の続編に当たる話。勿論単独でも読めるが、続きで読まなければ、主人公の魅力は薄れるだろう。全編を通してなかなか良作と思うが、特に最後の「シーン」は秀作(結末がどうであれ)。是非三作目を書いて欲しい気もしつつ、下手打たれるぐらいならここで辞めておいて欲しい気もする。個人的な話としては、「マリア様がみてる・チャオソレッラ」とダブルパンチで、ヨーロッパ行きたいなぁと思わせてくれた一冊。

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    2009年10月04日
  • 猫背の王子

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    どうしてこんなにも文章に色気を感じるだろうか!
    中山可穂さんの作品は物語の内容以前に文章の妖艶さに驚かされどんな人生を歩みどんな人と出逢ってきたのだろうと思わされる。
    ミチルが劇場を心底愛していることがよく分かった。
    偏執狂的な洋館での出来事、彼女でなければ絶対に描けない。その才能に嫉妬にしたしすごく惹かれた。

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    2026年01月06日
  • サグラダ・ファミリア[聖家族]

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    中山可穂の本が読みたい!
    突然湧いてきた衝動でした。
    著者の作品に出会ったのは20代前半。
    今よりも多感だった当時の私は、
    著者の描く世界観や表現が大好きでした。

    再読したかった「マラケシュ心中」と「ケッヘル」は古本のみで。
    「マラケシュ心中」は値段がちょっと高くて、
    「ケッヘル」は上下巻を今読めるほど心も仕事も余裕あるかと言われると…と思い、レビューを見て未読の本作「サグラダ・ファミリア」を購入しました。

    最愛の人を喪った者、残された者。
    音楽と酒と性と子どもという生命。

    淡々と荒れ狂う姿というか、切実で苦しい感じに、
    久しぶりに著者を感じられた気がして嬉しかったです。

    不器用だし、

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    2025年12月22日