弱法師

弱法師

569円 (税込)

2pt

叶わぬ恋こそ、うつくしい――能の演目に材をとり、繊細なまでに張りつめた愛の悲しみをとらえる作品集。

雨の気配を滲ませた母子に宿命的に惹かれ、人生設計を投げ捨てたエリート医師(「弱法師」)。

編集者の愛を得るために小説を捧げ続けた若き作家(「卒塔婆小町」)。

父と母、伯母の不可思議な関係に胸ふるわせる少女(「浮舟」)。

能のモチーフをちりばめ、身を滅ぼすほどの激しい恋情が燃えたつ珠玉の3篇。

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弱法師 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何度も読んでいる中山可穂さんの一冊です。中山可穂さんの本は体力、精神力両方ある時じゃないと読めません。両方ある時にはぐわーっと引き込まれて読んでしまうのですが。
    この弱法師、「弱法師」「卒塔婆小町」「浮舟」の三作が載っているのですが、私の中で「卒塔婆小町」の印象が薄くて、確か、老婆が出てきたような?

    0
    2025年04月03日

    Posted by ブクログ

    恋とは死に至る病である――

    難病を患う少年と、彼を助けようとする医師であり継父である男との、その関係を越えた純愛の物語《弱法師》
    かつて優秀な編集者だったホームレスの女が振り返る、若き作家との身を滅ぼすほどの恋の物語《卒塔婆小町》
    父と母、そして大好きな叔母との許されない愛の形を描いた物語《浮舟》

    0
    2022年11月09日

    Posted by ブクログ

    文章が美しすぎます。
    こんなに研ぎ澄まされて、一滴一滴絞り出すように紡がれた文章と出逢えたことが幸せです。
    この文量でこの濃度、必要な描写がすべてなされていて、しかも美しいのです。

    『卒塔婆小町』と『浮舟』がとくに好きです。
    恋をすること。想い続けること。心が引き裂かれること。

    愛について考える

    0
    2022年10月06日

    Posted by ブクログ

    三篇とも胸にズンッとくる話、言葉、雰囲気だった。正に狂おしいという表現がぴったり合う。
    特に好きなのは二作目の「卒塔婆小町」。形はどうあれ、あの二人は間違いなく愛し合っていたのだと思う。

    0
    2013年10月16日

    Posted by ブクログ

    「報われない恋」というテーマの中編を三編収めた作品集、今回はレズビアン的要素を抑えているのが特徴というか。

    表題作(弱法師と書いて「よろぼし」と読む)も悪くないが何と言っても白眉は「卒塔婆小町」。

    自暴自棄になった主人公が捨てた原稿をホームレスの老婆が拾うシーンから始まり人の業というものを凝縮し

    0
    2013年06月08日

    Posted by ブクログ

    すごーーーーくよかった!!中山さんは「猫背の王子」がだんとつだ!と思ってるのと同じくらいよかった。どの話も登場人物がせいいっぱい毎日暮らしてて寂しくてもの悲しくてきれいな世界でした。引き込まれた。
    「弱法師」が一番好きです。噛み合わないようでいて噛み合っていて、交錯して、消失してしまうかなしさ。最後

    0
    2013年01月10日

    Posted by ブクログ

    日本の能をモチーフにした3編の物語。激しい恋心、届かない想いを、絶妙の文章で描いています。
    その中でも私は「浮舟」が一番好きです。全てを投げ出してしまうくらいの恋も良いですが、身を引き好きな相手を守る愛というのも、切ないけど美しいと思いました。

    単行本が発売した時に一度読んだんですが、文庫本も買っ

    0
    2011年07月23日

    Posted by ブクログ

    能のお話を根底にすえた3篇。
    「恋とは死に至る病である。」という帯のキャッチに惹かれて購入しましたが、個人的にすごく満足です。
    弱法師だけ、知らなかったのですが知らなくても楽しめる、小説として一本ぴん、と通っている印象です。
    一番すきなのは「浮舟」、でも同じくらい「卒塔婆小町」も好きです。

    0
    2011年01月27日

    Posted by ブクログ

    一番心に残ったのは「卒塔婆小町」。天才的な小説家の男が、編集者に恋をし、彼女の為だけに小説を書き、捧げる。と、こうして書くと何の変哲もない話だが、登場人物達の、確かな存在感・愛の重量。誰に感情移入して読めばいいのか。誰に感情移入しても、苦しくて押しつぶされてしまいそうになる。どうしてここまで狂おしい

    0
    2010年08月05日

    Posted by ブクログ

    「浮舟」を読んで、私の中で恋愛に対する気持ちがぐちゃぐちゃになった。
    胸が締め付けられて、離してくれないような作品だった。

    0
    2009年10月04日

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