あらすじ
「旅のプランは何もなかった。旅の目的がもしあるとすれば、逃げることだったかもしれない。終わりかけている恋人と、担当編集者から」(本文より)失恋、スランプ、貧乏と三重苦のわたしを待ち受けていたアジアの熱気と混沌。タイ人(男性)にしつこくナンパされ、かき氷の誘惑に耐え切れずお腹を壊し、スマトラの暴走バスに命からがら……。それでも貧乏旅行はやめられない! 山本周五郎賞作家が綴る楽しくてちょっとほろ苦い失恋旅行記。
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Posted by ブクログ
これは巡礼の旅ではない。
これは冒険旅行ではない。
三十を過ぎた女の、いじましい貧乏旅行記である。
という後書きの本書。日頃は「一人旅なんて・・・」と冷めた眼で見ている私もこの旅はかっこいいと唸ってしまう。
何度も手に取り読んでいます。グローバル化がもっと進んでしまう前に、アジアに行きたい。
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作家買いしたくなるぐらいになると、作者の事が知りたくなるんだよね。だから中山可穂の本がとても気に入ってる人はこれ読んでも普通に気に入ると思う。
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中山果穂は女同士の恋愛の小説ばかり書いていて、実はそれも大好きで、ほとんど読んでいますが、この本は最初、いいと思わなかった。なのに、何度も読むうちどんどん好きになっていった不思議な本です。作者は失恋してアジアをバックパック旅行するのだけど、ほろほろ切なく泣いてばかりの作者に共感するわけでもないのに、何故かアジアにセンチメンタルジャーニーしたくなるのです。
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著者の旅行記。
中山可穂さんが女1人でアジアを渡り歩く様は、逞しさと危なっかしさが混在してて、まさに失恋から逃げているよう。
たかのてるこさんとかとは全然違った旅行記です。
以前、何度も何度も読み返した本だったんですが、久しぶりに読んだから以前と印象が違いました。
危なっかしさにセンチメンタルを感じ、どっぷりつかれてたのが今ではもっと自分を大事にしてあげて〜、と心配するようになってました!
でも、こんな旅は自分では絶対できないし、しない気がするので、憧れは変わらず抱きました。
Posted by ブクログ
著者が仕事の行き詰まりや失恋のショックから逃避するためアジア各国を巡った時のエッセイ。
著者の破滅的な行動とアジアの煩雑な雰囲気があいまって面白かった。
Posted by ブクログ
中山 可穂さんの旅行記。おもしろかったです。
海外旅行はまだ二度目、アジアは初めてとのことで、旅慣れてない感じが楽しいです。
アジア旅の旅行記はよく読みますが、おもしろいものが多いですね。
女性の旅っていうのは、ナンパされたりして大変そうですね。女性の旅行記は、男の視点とは違う点が多々あり、おもしろいです。
なかなか最近旅行に行けないので、人の旅行記を読んで旅した気分を味わうのが楽しいです。