恋とは死に至る病である――
難病を患う少年と、彼を助けようとする医師であり継父である男との、その関係を越えた純愛の物語《弱法師》
かつて優秀な編集者だったホームレスの女が振り返る、若き作家との身を滅ぼすほどの恋の物語《卒塔婆小町》
父と母、そして大好きな叔母との許されない愛の形を描いた物語《浮舟》
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古典"能"を材にとり、繊細なまでに張りつめた愛の悲しみをとらえる中篇3篇。
うわ〜、これすごかった、、←語彙力なし笑
叶わぬ恋ほど美しいと言うけれど、まさにそういう恋を描いた3篇でした。
中山さんの描く文章がとても美しくて、それが故に鋭さや脆さをも感じさせる作品でした。
「弱法師」から引き込まれましたが、「卒塔婆小町」はもうその世界に引きずりこまれて没頭。。
身を削るほどの狂おしい恋に心持ってかれました。
能を題材に描かれたそうで、こういう恋の形ってどこか古典的と言うか、純文学っぽさを感じるんですが、それはそこからきてるのかな〜。
とても印象に残る作品でした。
これは手元におきたいな〜♡♡