中山可穂のレビュー一覧

  • 男役

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    宝塚シリーズ三部作の1冊目。
    先月初めて宝塚観劇に大劇場へ行ってきたので、余韻に浸りたくて手に取った。
    物語としては宝塚版『オペラ座の怪人』といった印象だが、ドラマチックで感動的。また、宝塚独特の雰囲気が巧みに描かれた作品だと思う。
    宝塚歌劇団を観たことがない人でももちろんストーリーを楽しめるが、同時に行った経験があるとよりわかる感覚もあると感じた。
    感動的な話なのに、芸名が夢ぴりかに笹にしき…米。

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    2026年06月22日
  • 白い薔薇の淵まで

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    ネタバレ

    伊東屋に用事があって銀座に行くと、旅行者ではなく都内に住んでいる感じのするおしゃれな外国人の青年がふたり手を握り合って歩いているのを見たりする。
    本書は2001年初版とあるが、それから25年経ってそんな風景はありふれたものになっただろうか?
    そうなればいいとこの本を読んで思う。
    ただ、この本は同性の恋愛を描いてはいるけれど、安易に一般化はできないことには注意しなければならない。
    やはり塁の独特な魅力、主人公はその表情をベビーフェイスだから無垢にすら見えると言ったが、無垢さとともにその正反対の概念をも持ち合わせているような不思議な魅力が主人公を恋愛関係に導いたのだから。

    主人公の人生は塁に会って変わった。
    でも、主人公はそれを悔やまないだろう。
    強い人だと思う。

    性愛描写もあるが、透明感と清潔感を持って描かれているのは作者の筆が完璧にコントロールされているからだろう。

    美しい恋愛小説だと思う。

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    2026年04月09日
  • 白い薔薇の淵まで

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    女性同士の唯一無二の愛。頻繁に登場するセックスシーンもリアルだけど透明感のある高潔な感じがした。暗い過去を持つ塁のひたむきさ寂しさに胸塞がれる思いだった。

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    2026年03月22日
  • 猫背の王子

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    どうしてこんなにも文章に色気を感じるだろうか!
    中山可穂さんの作品は物語の内容以前に文章の妖艶さに驚かされどんな人生を歩みどんな人と出逢ってきたのだろうと思わされる。
    ミチルが劇場を心底愛していることがよく分かった。
    偏執狂的な洋館での出来事、彼女でなければ絶対に描けない。その才能に嫉妬にしたしすごく惹かれた。

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    2026年01月06日
  • ダンシング玉入れ

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    テンポよく進むストーリーで犯人探しよりもダンシング玉入れが何なのかが気になる展開でした。
    何よりもこの本は宝塚をリスペクトしぜひ観てほしいと説得力のある内容。宝塚という舞台上の事だけでなくそれに纏わる宝塚を人生として生きる人たちの覚悟もただならぬものがあった。
    果たしてダンシング玉入れは何なのか。
    最後まで読んで主人公といっしょについにやっと謎をこの目で目の当たりにする…!
    人生は必ず自分がした事が終わった過去にはならず積み上げてきたものが最後まで回り回って自分に返ってくるものだという教訓もあって、私はこのラストに納得だった。ダンシング玉入れ…私もみてみたい

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    2025年10月30日
  • 花伽藍

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    ネタバレ

    中山さんらしい短編小説。背中に鶴の刺青を入れる鶴と、おばあちゃんになっても一緒に暮らしている女性カップルのお話・燦雨が特に良かった。

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    2025年06月22日
  • ダンシング玉入れ

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    ネタバレ

    男役、娘役、銀橋に続いて著者の4作目の宝塚シリーズ。
    暗殺者視点でターゲットはトップスターというあり得ない設定だけど楽しく読めました。
    ただ犬が死ぬので気をつけて!!!犬は生きてて欲しかった!!

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    2025年03月21日
  • 天使の骨

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    ネタバレ

    シリーズの前作『猫背の王子』や、最終作『愛の国』と比べると非常に淡く、たゆたうような雰囲気で大きなドラマがなく進む作品。江國香織の海外を舞台にした小説と似た読み味。

    中山可穂氏の文章はぐいぐいと読ませる推進力がある(私にとって)けど、『天使の骨』は珍しく、ゆっくりと立ち止まりながら、物思いに耽るように読む印象だった。

    輝くようなラストのセリフがいつまでも胸に残っている。

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    2024年11月06日
  • ダンシング玉入れ

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    ネタバレ

    冷酷な殺し屋のコリオレイナスが新たに依頼を受けたのは、宝塚トップスターの三日月傑だった。

    協力員のハーミアと行動を共にトップスターの傑の生活行動を監視しながら、コリオレイナスは次第に宝塚に惹かれ、いつしか傑のファンになっていた。

    傑の舞台に全力で後輩思いな真面目さに魅了され、いつしか彼女に迫る身の危険から彼女を
    守るようになり、組織から追われる身となってしまったコリオレイナス。

    舞台が千秋楽を迎え、傑は卒業発表をし、依頼人の真実を知り、コリオレイナスは組織のトップによって。。。

    塚ファンすごいねえ。

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    2024年06月23日
  • ダンシング玉入れ

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    ダンシング玉入れとは・・・
    宝塚歌劇団で10年ごとに開催される大運動会の種目の一つである。
    今や、各地の小学校の運動会でもド定番になりましたね。

    主人公のコリオレイナス(もちろん本名ではない、コードネームである)は、病気か事故に見せかけて殺害することを得意としたプロの殺し屋だ。
    宝塚歌劇団月組トップスター三日月傑を、殺害されたとわかられないように殺すことをミッションとして課せられた。
    そのような特殊な殺し方をするには、まずはターゲットの生活パターンなどを詳しく知る必要がある!ということで、ヅカオタ・ハーミア(もちろん本名ではない)の手ほどきを受けて宝塚を観劇、グラフに歌劇におとめにスカイステージ、宝塚沼にどんどんハマっていくコリオ。
    どうしても三日月傑に死んでほしくなくなって、三日月を狙う別の殺し屋やストーカーを殺すコリオ。
    物語後半は、立派なヅカオタに成長したコリオがヅカトークをする場面ばかり。私は何を読んでいるのかしら・・・。

    コリオの想像したダンシング玉入れが、ラインダンスをしながら足の指で玉入れの玉を挟んで足上げのときに玉を放り投げるというもので、んなわけあるか~い。
    でもできそうだよね、ジェンヌさんなら。

    三日月殺害の依頼者が判明したときは、結構意外だったな。
    どんどん痩せていくトップさんたち見て、私も不安を感じることはあるけど。
    ジェンヌさんたちは、本当に「命をかけて」いると思うけど、本当の意味で命はかけてほしくないんだよね。迷ったら自分と自分の人生を一番優先して欲しい。ファンはつらいだろうけどね。
    現実にはコリオも雨組もいないから(いるのかもしれないけど・・・と思わせるほどの熱心さは皆にある)、ジェンヌさんが自分で自分を守れますように。

    コリオは、ご贔屓を守りぬいて、我が人生に一片の悔いなし・・・というところでしょうか。

    2023年9月に宝塚の時は止まり、再び時計の針が動き出しても、完全に元通りにはなりません。
    大運動会も行われる見込みもないまま、110周年の年は流れていきます。
    この本は2022年に発刊されたものですが、当時はこんな事態になろうとは誰も想像せず、楽しいヅカライフを送っていたのですよね。
    この本はヅカオタ要素だらけで、ファンとしては楽しい本だったけど、今読むと、なにも考えずにただ観劇を楽しみ贔屓にしびれていた当時の気持ちや、今日と同じ日々がこれから先もずっと続くと思っていた当時の自分を思い出して、切ないような悲しいような、苦しい気持ちになります。
    これから宝塚はどうなっていくのだろう。戻れない過去と、見えない未来。
    中山可穂さんは、また宝塚シリーズ書いてくれるかな。

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    2024年06月06日
  • 男役

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    宝塚ファンが読めば、あるある~な話が詰まってて、
    「ファントム」の伝説を主軸したものがたり。
    宝塚ファンとしては、ありそーな話が出てきてそこまで面白味は感じなかっけど、宝塚知らない人が読んだら、あの特殊な世界に触れられて楽しめるだろうなーって思った。でも、読むのにも苦戦するくらい幻想的な「美」な表現は素晴らしかった。『娘役』『銀橋』もぜひ読んでみたい。

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    2023年04月30日
  • 白い薔薇の淵まで

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    著者はレズビアン小説と言われてショックを受けているようなあとがきをかかれていましたが、んー、愛の形っていろいろあるんだなと。キハチローがとにかく気の毒で、クーチの身勝手さに辟易しつつ、塁とクーチのお互いの求め方の激しさは性別を超えた愛の形だし、LGBTの理解が深まりつつある現代では受け入れられる小説なのかもしれないと思った。

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    2023年04月16日
  • ダンシング玉入れ

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    ネタバレ

    宝塚×殺し屋、中山可穂さんの好きなジャンルで楽しく描きました、といったところなのでしょうか。
    とにかく新作を出してくださるだけで嬉しいし、人物描写が見事で、楽しく読みました。


    できればハッピーエンドがよかったけど、それもまた中山さんらしさ。

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    2023年01月21日
  • ダンシング玉入れ

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    ヅカファンでもないし、普段読まない作家さんなのになぜか読んでみた。展開が謎すぎるが、沼にはまっていくのは面白かった。

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    2022年11月24日
  • ダンシング玉入れ

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    ネタバレ

    殺し屋コリオレイナスに依頼が届く。
    ターゲットは宝塚歌劇団月組のトップスター・三日月傑。
    対象を徹底的に調べ上げるスタイルのコリオレイナスは三日月に張り付くがー。

    なんでやリハビリ頑張ったのに!
    ダンシング玉入れだけでも見さしたってくれ!!
    パーシー助けて!

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    2022年09月11日
  • ダンシング玉入れ

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    登場人物の設定が面白く、あっという間に読み終わりました。でも、ちょっと後味が悪いかな。とりあえず、一度は宝塚歌劇団を見に行かなくてはと思います。

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    2022年07月16日
  • ダンシング玉入れ

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    宝塚と殺し屋という不思議な組み合わせですね。
    宝塚の魅力はよくわからないけど凄いんでしょうね。
    ラストがグロいのが嫌ですね。

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    2022年07月11日
  • 銀橋

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    中山可穂のヅカファン度愛マシマシ小説、シリーズ通して読んであああの人が!!!この人が!!っていろんな気持ちになった

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    2022年03月05日
  • 白い薔薇の淵まで

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    愚かな2人が狂おしいほどに求めあった果て。

    一緒にいてくれないなら、もう二度と会わないで。聞き分けが悪くて最高にわがままで憎たらしいほど愛おしい。なんて切実で悲しくてひたむきなんだろう。それに比べてなんて私は賢くて分別があって狡くて醜くて弱いんだろう。

    まともな考察とか感想とか思いつかない。自分の記憶と思い出と感情と綯交ぜになって叫びたくなる。

    こんな感情にさせてくれるから小説はいい。

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    2021年11月19日
  • 娘役

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    任侠物語を読んでるのかな?と途中から思ってしまった。
    宝塚とは縁のないヤクザの片桐と娘役ほたるの10年。
    面白かったんだけど、任侠小説なのか、なんなのかわからなくなるし、ラストはいただけない。でもなんか引き込まれるし、レオンが出てくるのはうれしい。

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    2021年08月20日