中山可穂のレビュー一覧

  • 弱法師
    「弱法師」「卒塔婆小町」「浮舟」の3話からなる短編集。話が美しすぎて私にはちょっと・・・。「卒塔婆小町」の将来有望な若手小説家が、美人ではあるが男性を愛せない編集者に恋をして身を削っていく様はよかったです。
  • ジゴロ
    久々再読したら、おおうこんな救いのない?話だったかとびっくりした。カイは主人公だけど主人公じゃないのですね。
  • 弱法師
    能の「弱法師」、「卒塔婆小町」、「浮舟」を素材とした短編集。
    たまにはこういうのもい...いかな?
    能だと、聴覚、視覚的に美しいせいか、何故かすんなりと物語に入って行けるけど、現代の小説家がアレンジするとこんなにも重い話だったのかと気づかされる。
  • 天使の骨
    「猫背の王子」の続編。
    全てを捨てることが出来たら、辛くてもしあわせだろうと、そんなことを思った。
  • 熱帯感傷紀行 -アジア・センチメンタル・ロード-
    友人が同じ作者の「感情教育」という本が面白いというので、大学の書店に行ってみたら、
    その本は品切れで、この本があった。
    題名の良さでつい買ってしまったが、
    もの凄く新鮮に感じた。
    金子光晴の「マレーシア蘭印紀行」や沢木耕太郎の「深夜特急」とはまた違った文章のタッチで、
    女性らしさが出ていて...続きを読む
  • 猫背の王子
    2009.04.18. 再読
    ときどき、ミチルさんに無性に会いたくなる。

    2009.10.21. 再読
    舞台を見たので、演劇つながりで。
  • ジゴロ
    ダブツというあだ名の男の子から好かれている女子高生がカイに惚れる話の "ダブツ"。この章を、僕が思っている彼女のレズビアン小説という先入観で読むと軽く裏切られるのだが、それは気持ちの良い違和感だった。読後感は爽やかだったりする。死に至る病気でありながらも相手が求めるセックスに応え続け、そして最期を迎...続きを読む
  • ジゴロ
    「ただひとりの女を愛し続けるために、百人の女と寝ることもある」この言葉に引かれて買ってみたらちょっとびっくり。「ダブツ」が一番すきかな。(2006/06/24)
  • 猫背の王子
    古本屋で衝動買い。中山可穂は好きです。この人の性の表現も抑揚がきいて上品で良い。女性同士でも大丈夫な方へ、演劇が好きな方へ。
  • 天使の骨
    <あらすじ>
    「猫背の王子」の続編。しかし、単体でも勿論読める。
    主人公・王寺ミチルは、人生の全てをかけた劇団を失い、共に劇団を運営していた片腕であり戦友の姫野トオルを失い、涙すら流れない世捨て人のような暮らしをしている。何の目的もなく絶望の中で生きているミチルの前にぼろぼろの羽をつけ俯きながら放浪...続きを読む