中山可穂のレビュー一覧

  • ジゴロ

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    これも「さらっと読める中山可穂」。カイという名の「ジゴロ」のレズビアンを中心にした短編集。ラタトゥイユが食べたくなる。

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    2012年08月25日
  • 天使の骨

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    ネタバレ

    この作家さんの本は初めてかな。
    なかなかおもしろかった。

    劇団で女優をしていたミチル。
    ぼろぼろの天使がミチルの目に映るようになり、ミチルは旅に出ることを決意する。

    旅先での様々な出会い、別れを繰り返し、天使は徐々に数を減らしていく。
    そして運命の出会いがあり、再会があり、ミチルは生気を取り戻すのだった。


    いろいろな国をミチルと一緒に旅したような気になれるし、ミチルの独特の絶望感、喪失感も伝わってきた。
    女性同士の恋愛は理解できないけど、違和感なく読むことができたのは、この作家さんの表現力が素晴らしいということかな。

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    2012年07月12日
  • 深爪

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    ジャンル人妻らしい作品。正直主人公の恋人だった人妻より、その旦那のほうに感情移入してしまった。主人公でなく新しい恋人と出て行った妻を憎むでなく残された息子のために動く旦那と主人公の交流が面白い。

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    2012年06月30日
  • 天使の骨

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    気楽には決して読めないけど、ついパラパラとページを捲ってしまう。

    王寺ミチルの過去にはあまり興味がないけど、未来には興味がある。

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    2012年05月14日
  • ケッヘル 下

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    最後はうまい。

    作中にあった、アンコールだけ絶品の演奏をしたアンナのコンサートみたいな終わり方をしている。
    泣いた。ずるい。

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    2012年03月30日
  • ケッヘル 上

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    これまでの小説の二番煎じといった気持ちがそこはかとなく感じられて、素直に読めない。

    言葉はうまく、安定していて、安心して読むことはできる。
    短編と比べて勢いが少ない気がする

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    2012年03月30日
  • 白い薔薇の淵まで

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    同じ女として共感はできなかったけど、普通の男女の恋愛のように思えて、いやらしさはあまり感じなかった。

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    2012年03月10日
  • 深爪

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    久しぶりに読んだ恋愛小説が、ビアン物。性別は関係なく恋愛は恋愛だよねと思う。登場人物3人のそれぞれの視点で書かれた連作短編集。
    1番振り回された子供視点はない。大人は勝手だと責められても仕方がない内容。
    恋愛とは不条理なものだ。いい人が幸せになるとは限らないのだから。
    本もドラマも映画も恋愛物を見ると、必ず思うことがある。『みんが幸せになることは不可能である』。

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    2012年02月08日
  • サグラダ・ファミリア[聖家族]

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    読み終わって、最初の感覚より面白かったという印象。
    女同士なのに・・・だから?なんか清々しい気がした。

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    2011年11月19日
  • ジゴロ

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    5年ぶりくらいの再読。
    以前これを読んだときはまだ大学生で、私の中に高校生のときに読んだ「猫背の王子」の衝撃が残っていた。「猫背の王子」といえば、何かどうしようもない忘れたくても忘れられない傷を、残されたように感じていた。
    その状態を引きずったままこの小説を読んだので、よく言えば叙情的、悪く言えば感情的な作品としての捉え方しかしていなかったように思う。

    さて、マラケシュ心中や花伽藍、ケッヘル等を読んでいる内に、気付けばもう数年で30歳。
    サイゴンタンゴカフェを読みながら、中山可穂さんの作品は本当に深みを増したと思っていたけれども、今回「ジゴロ」を再読して、もしかしたら私自身の読解能力の方も多

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    2011年10月20日
  • 花伽藍

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    2011.09.15. 男の人との恋愛にうまくいかないと、時々、女の人だったらどうなんだろう・・・と、思ったりする。大変です。命がけです。インスパイアを受けた曲名が書いてあって、聞いてみたい。

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    2011年09月26日
  • 深爪

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    レズビアンもの。

    あーそう言う方向に行ってしまうのかー、と感じてしまった。
    既婚者女性と独身女性。
    考え方の違いもあって上手くいかない、かと思いきや、一気にその人に夢中になってしまうこともあり……
    矛盾が入り混じり、少々混沌としたイメージ。
    個人的には「赦し」があったのかどうかは何とも言えない。

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    2011年08月23日
  • 白い薔薇の淵まで

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    ネタバレ

    恋愛に性別なんて関係ないんだな、とか。



    そもそもこの二人の関係は「恋愛」と呼べるのか、とか。



    別れた方が幸せになれると分かっているのに別れられないのはどうしてなんだろう、とか。



    この人の本を読むと、いつもいろいろ考える。




    少なくとも私は、花束をもらうならドライフルーツがほしい。
    クランベリーかレーズンで。

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    2011年08月17日
  • 天使の骨

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    これは、『猫背の王子』という作品の続編ですが、そっちを読んでない人でも充分に楽しめると思います。
    (ちなみに私は、『猫背の王子』は苦手です。これは大好きなのに。)

    ヨーロッパを放浪する話なので、旅本好きの人にも良いかも。
    あと、人生を一度あきらめかけた人にも。
    たぶん、女子向きなんでしょうね。これ。

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    2011年08月10日
  • 猫背の王子

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    主人公の真っ直ぐさというか、がむしゃらさが伝わってくる。
    ちなみに彼女はレズビアン、で良いのかな?

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    2011年06月24日
  • 白い薔薇の淵まで

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    哀しさや迷いを情熱がもやしてゆく
    愛するがゆえの苦しみのなかでさえ あいするひとを離すことはできない
    中山可穂の女たちは 強く脆く優しくて しなやかで上等な獣のよう

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    2011年05月02日
  • 天使の骨

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    「猫背の王子」の続編。
    相変わらず不器用なミチル。
    そのミチルが以前よりもずっと深い闇に落ちていることが分かり
    なんとも言えない複雑な気持ちになりました。
    ミチルには幸せになってほしい!
    「猫背の王子」を読んでいないとミチルの性格、苦しみが分からないと思うので
    先に「猫背の王子」をよむ事を強くオススメします。

    【ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。絶望の果てに、彼女は天使の幻覚を見るようになる。この天使たちを葬るために―。イスタンブールからリスボンへ、そしてパリへ。ヨーロッパを彷徨うミチル。再生の光は果たして見つか

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    2010年12月29日
  • 白い薔薇の淵まで

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    なんだかよく分からないけれど、読み始めたら止まらない。
    そんな勢いのある物語でした。

    結起承転という構成になっていて、読後感が良かったです。

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    2010年10月06日
  • 熱帯感傷紀行 -アジア・センチメンタル・ロード-

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    中山 可穂さんの旅行記。おもしろかったです。
    海外旅行はまだ二度目、アジアは初めてとのことで、旅慣れてない感じが楽しいです。
    アジア旅の旅行記はよく読みますが、おもしろいものが多いですね。
    女性の旅っていうのは、ナンパされたりして大変そうですね。女性の旅行記は、男の視点とは違う点が多々あり、おもしろいです。

    なかなか最近旅行に行けないので、人の旅行記を読んで旅した気分を味わうのが楽しいです。

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    2010年09月19日
  • サイゴン・タンゴ・カフェ

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    相変わらず微塵の狂いもない、
    洗練されたコトバの数々。

    綺麗過ぎて整いすぎて、
    少し体温が感じられなくなってきたような気が。。。

    彼女の作品はひとつひとつが重たいので、
    短編集の方が楽に読めて、最近はいい。

    ☆☆☆ ホシ3つ

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    2010年05月08日