あらすじ
暗殺者のターゲットは宝塚のトップスター!
元花組男役の天真みちる氏推奨!
「ダンシング玉入れってなに!?と思ったアナタ、絶対読んでください!」
byダンシング玉入れ出場経験者
——天真みちる(元宝塚歌劇団花組)
著者4年ぶりとなる最新小説は、
宝塚×ノワール=コメディ!?
孤高の殺し屋コリオレイナスに新たな依頼が届く。
ターゲットは宝塚歌劇団月組のトップスター・三日月傑。
ヅカオタの協力員ハーミアとともにトップスターの命を付け狙うのだが――。
果たして殺し屋は任務を完遂できるのか!?
『男役』『娘役』『銀橋』の宝塚シリーズで宝塚小説という新しいジャンルを確立し、
『ゼロ・アワー』でノワールに挑戦した中山可穂が、
それぞれのスピンオフともいえる新境地小説を4年ぶりに書き下ろした。
ダンシング玉入れとは、一体何だ?
めくるめく秘密の花園に足を踏み入れた殺し屋がたどる数奇な運命とは!?
『ゼロ・アワー』でおなじみの殺し屋組織・沙翁商会のメンバーも登場!
魅惑のサンバにのって暗殺者とターゲットの摩訶不思議なドラマが幕を開ける。
感情タグBEST3
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殺し屋×宝塚のコメディ風ストーリー。主人公の殺し屋がどんどんヅカファンになっていく様が笑えるが最後のオチが少し悲しいので星4にするか迷った。個人的にはハッピーエンドにして欲しかった。
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中山さんの宝塚三部作の一つ『娘役』で主人公はご贔屓さんの最後の晴れ舞台を見れずに死んでしまったので今作はどうだろうかとはらはらしながら読み進めましたが……
哀切漂うラストにああ…と声が漏れてしまった
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殺し屋さえも虜にするヅカ沼恐るべし…笑笑
私も生粋のヅカオタなので、主人公が堕ちるポイントが嫌というほどよく分かって、終始ニヤつきながら読みました。
コメディベースなのでさくっと読めます。
作者さんもあとがきで書かれてますが、舞台となっているのはコロナ禍以前の宝塚の世界。客席降りしかり出待ち入り待ち、お茶会も、宝塚ならではの習慣がすべて存在しています。
今もちょくちょくコロナ関係で休演することもあり、ファンは気を揉んでいます。
きっとこの物語に描かれているような世界が近いうちに必ず戻ってくることを信じています(^^)
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中山可穂さんの待望の新刊!
初期のヒリヒリするような恋愛小説を求める人には「ありゃ?」と思われるだろうけれど、
「元気で小説を書いてくれるだけでありがたい」と思う私…。
宝塚愛も溢れ、ゼロアワーからのハードボイルド愛も溢れ、
笑いも悲しみも愛も毒も美味しく煮込まれたような小説でした。
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「この小説で描かれる宝塚歌劇団は著者のイマジネーションおよび妄想の産物であり〜」とあとがきにあるがヅカオタならわかる、だいたい描かれている通りだと。宝塚を知らない人からしたらそもそもダンシング玉入れという競技がほんまにあるのかどうかも分からんよね。ほんまにあるのですよ。
「生きるとは金を使うということなのだ。」
ほんとにそう!
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ヅカ沼に落ちるスピードに笑った。フィクションの中にひとさじのノンフィクションがあるから、ありえない展開でもあるかもと思わせられる。ラストはある意味とても美しくて好き。光が強ければその分闇も濃いのね。
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宝塚×殺し屋。テンポの良いエンタメ。
タイトルから、宝塚の中身だとは思わない位で手に取ったが、宝塚の描写が素晴らしく(やっぱり好きな人が書いてるからなのかな)、知らない私でもとても楽しめた。
ただ、宝塚にのめり込む主人公の殺し屋の心理描写が、ちょっと急ぎすぎかなとも思う。まぁそれだけ宝塚に魅力があるのかもしれないが…。
最後のほうの宝塚を守る組織が唐突で浅く感じてしまうのと、主人公のラストがあまり好みではないのが残念。
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まず本の装丁が私の持っている中山可穂さんのイメージとかけ離れていて、あれ?と思う。宝塚の話なのでやはり中山可穂さんなんだろうなと読み始め、また、ん?と著者を確かめてしまうくらい新しい中山可穂さんでした。強い宝塚愛が伝わってきました。宝塚は観たことないんですが、見たらハマりそうですね。
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テンポよく進むストーリーで犯人探しよりもダンシング玉入れが何なのかが気になる展開でした。
何よりもこの本は宝塚をリスペクトしぜひ観てほしいと説得力のある内容。宝塚という舞台上の事だけでなくそれに纏わる宝塚を人生として生きる人たちの覚悟もただならぬものがあった。
果たしてダンシング玉入れは何なのか。
最後まで読んで主人公といっしょについにやっと謎をこの目で目の当たりにする…!
人生は必ず自分がした事が終わった過去にはならず積み上げてきたものが最後まで回り回って自分に返ってくるものだという教訓もあって、私はこのラストに納得だった。ダンシング玉入れ…私もみてみたい
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男役、娘役、銀橋に続いて著者の4作目の宝塚シリーズ。
暗殺者視点でターゲットはトップスターというあり得ない設定だけど楽しく読めました。
ただ犬が死ぬので気をつけて!!!犬は生きてて欲しかった!!
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冷酷な殺し屋のコリオレイナスが新たに依頼を受けたのは、宝塚トップスターの三日月傑だった。
協力員のハーミアと行動を共にトップスターの傑の生活行動を監視しながら、コリオレイナスは次第に宝塚に惹かれ、いつしか傑のファンになっていた。
傑の舞台に全力で後輩思いな真面目さに魅了され、いつしか彼女に迫る身の危険から彼女を
守るようになり、組織から追われる身となってしまったコリオレイナス。
舞台が千秋楽を迎え、傑は卒業発表をし、依頼人の真実を知り、コリオレイナスは組織のトップによって。。。
塚ファンすごいねえ。
Posted by ブクログ
ダンシング玉入れとは・・・
宝塚歌劇団で10年ごとに開催される大運動会の種目の一つである。
今や、各地の小学校の運動会でもド定番になりましたね。
主人公のコリオレイナス(もちろん本名ではない、コードネームである)は、病気か事故に見せかけて殺害することを得意としたプロの殺し屋だ。
宝塚歌劇団月組トップスター三日月傑を、殺害されたとわかられないように殺すことをミッションとして課せられた。
そのような特殊な殺し方をするには、まずはターゲットの生活パターンなどを詳しく知る必要がある!ということで、ヅカオタ・ハーミア(もちろん本名ではない)の手ほどきを受けて宝塚を観劇、グラフに歌劇におとめにスカイステージ、宝塚沼にどんどんハマっていくコリオ。
どうしても三日月傑に死んでほしくなくなって、三日月を狙う別の殺し屋やストーカーを殺すコリオ。
物語後半は、立派なヅカオタに成長したコリオがヅカトークをする場面ばかり。私は何を読んでいるのかしら・・・。
コリオの想像したダンシング玉入れが、ラインダンスをしながら足の指で玉入れの玉を挟んで足上げのときに玉を放り投げるというもので、んなわけあるか~い。
でもできそうだよね、ジェンヌさんなら。
三日月殺害の依頼者が判明したときは、結構意外だったな。
どんどん痩せていくトップさんたち見て、私も不安を感じることはあるけど。
ジェンヌさんたちは、本当に「命をかけて」いると思うけど、本当の意味で命はかけてほしくないんだよね。迷ったら自分と自分の人生を一番優先して欲しい。ファンはつらいだろうけどね。
現実にはコリオも雨組もいないから(いるのかもしれないけど・・・と思わせるほどの熱心さは皆にある)、ジェンヌさんが自分で自分を守れますように。
コリオは、ご贔屓を守りぬいて、我が人生に一片の悔いなし・・・というところでしょうか。
2023年9月に宝塚の時は止まり、再び時計の針が動き出しても、完全に元通りにはなりません。
大運動会も行われる見込みもないまま、110周年の年は流れていきます。
この本は2022年に発刊されたものですが、当時はこんな事態になろうとは誰も想像せず、楽しいヅカライフを送っていたのですよね。
この本はヅカオタ要素だらけで、ファンとしては楽しい本だったけど、今読むと、なにも考えずにただ観劇を楽しみ贔屓にしびれていた当時の気持ちや、今日と同じ日々がこれから先もずっと続くと思っていた当時の自分を思い出して、切ないような悲しいような、苦しい気持ちになります。
これから宝塚はどうなっていくのだろう。戻れない過去と、見えない未来。
中山可穂さんは、また宝塚シリーズ書いてくれるかな。
Posted by ブクログ
宝塚×殺し屋、中山可穂さんの好きなジャンルで楽しく描きました、といったところなのでしょうか。
とにかく新作を出してくださるだけで嬉しいし、人物描写が見事で、楽しく読みました。
できればハッピーエンドがよかったけど、それもまた中山さんらしさ。
Posted by ブクログ
殺し屋コリオレイナスに依頼が届く。
ターゲットは宝塚歌劇団月組のトップスター・三日月傑。
対象を徹底的に調べ上げるスタイルのコリオレイナスは三日月に張り付くがー。
なんでやリハビリ頑張ったのに!
ダンシング玉入れだけでも見さしたってくれ!!
パーシー助けて!
Posted by ブクログ
登場人物の設定が面白く、あっという間に読み終わりました。でも、ちょっと後味が悪いかな。とりあえず、一度は宝塚歌劇団を見に行かなくてはと思います。