三宅香帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
若手文芸評論家である著者による「働いていると本を読む気力がなくなる」原因と対策について述べた本。
2024年刊行。
著者は冒頭で「本が読めなくなったから働くのをやめた」という自己体験を述べ、「働いているだけで本が読めなくなるのはおかしくないですか?」と問いを投げかける。
そしてこの問いに答えるため、本書ではまず明治以降の「労働と読書」の関係を整理していく。
その上で終盤に、冒頭の問いに対して原因と解決策を展開するという構成になっている。
明治維新後、文明国として成熟するために日本政府が国民に読書を推奨した。
さらに、印刷技術の発展により本が手に入りやすくなり、「黙読」の文化が生まれた。同 -
Posted by ブクログ
古典文学については中高の歴史の授業で、タイトルと著者を試験のために覚えた程度。
実際の内容や著者の人生、背景については知らないことが多く、楽しく読めました。
・方丈記ってタワマン文学だったのか…
・徒然草のくだらなさ/オチのなさ、逆に令和で受け入れられそう
・和歌の流れと芭蕉の俳句の新しさ、井原西鶴との対比
・本居宣長が作った古典への読み方の態度
本書で一貫して書かれているのは、文学においても、イノベーションはその時勢、伝統を捉えつつ新しい試みをする人達によって生み出されているということ。だからこそ晩年や没後に評価される人もいる。
三宅さんは「怒られ」の歴史と書いているのも、ズバリその通り -
Posted by ブクログ
完全にタイトルに惹かれて読んだ本。〇〇なときに読む本、という形で著者の思いとともに33作の本を紹介してくれる。
20代の著者が書いているので、紹介文は若くて楽しそうな雰囲気が全体的にあるが、紹介してくれる本は超有名どころ長編海外小説から日本の見開き漫画まで幅広く、何冊か読んでみたいと思う本が見つかった。
また、新書版にするにあたって、書いた当時を振り返る数年後の著者のまえがきとあとがきが載っているが、黒歴史を突きつけられて悶える様がこれまた面白い。
恥ずかしいけど、その当時の感性を大切にする、というのも共感が出来て、この部分も本書の見どころのひとつだと思う。 -
Posted by ブクログ
読書するにあたって、以前から気になっていることがありました。
それは、どうして、作家さんによってスラスラ読めたり、いまいちペースに乗れないことがあるのだろうという疑問。
この本のタイトルを見たとき、何かヒントが得られるのではないかと思い、本作を読みました。
数々の作家さんの文体について説明されているのですが、自分が好きな作家さんのところだけを読みました。
答えの一つとして、
言葉の「リズム」なのかもしれない。
今後、本を読むとき、特に村上春樹さんや宮下奈都さんの作品を読む時は、文体を気にして読んでみようと思います。
その文章が、なぜ読んでいて心地良いのか、自分なりに言語化できたら嬉し -
Posted by ブクログ
本は寄り添い、もやもやとした悩みがあるときには何かしらの解決法を教えてくれる…だからこそ、人生に読書は不可欠だと著者は言う。
本書は、対症療法編、予防編、変身編、滋養強壮編などにわけて小説、漫画、エッセイなど33作品を紹介している。
本によっては感じ方が違うかもしれないが、読んだことのない本もたくさんあった。
ますます積読が増えていくかも…。
『愛すべき娘たち』よしながふみ
『日出処の天子』山岸凉子
この2作品は
読もうと思っていたが、そのままである。
著者とは年齢的にもかなりの差があるので、感じ方も違うのかもしれないが、どう感じるか…そう思うと別の興味がわいてくるので、手に取らないだろう