神戸遥真のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレかくいう自分もオシャレも恋も0点なモノクロ女子ですので、そんな自分が個人ブランドとは言えアパレル業界に放り込まれたら、主人公と同じような苦労をするだろうなとしみじみ実感しながら読みました。
こちらは主人公ほど背丈はないのですが。
関係者もコスパの鬼なドSイケメン男子(後に優しくするのが少々不器用なツンデレなことが発覚)モデル兼縫製方面ん担当の美女(この方もまた秘密があることが後々発覚。寧ろなぜ気づかなかった主人公)にデザイン担当の引きこもり少女(と思いきや年齢は……)とメンバーも色々濃い目。
そんな濃いメンツに揉まれながらも、主人公が自分の居場所を見つけていくというのは、『ニセモノ夫婦の紅茶店』に通ずるものがあったような気がします。
自分とは今まで縁のなかったアパレル業界の中で、居場所を見つけられたこと、同じくアパレルにとんと疎い自分に
してみれば尊敬もできるし、羨ましいなと思います。
まあ、だからといって彼女のように会社の倒産や火事に遭いたくはないですが……こうしてみると、なかなか波乱万丈だ、彼女。
しかも、ドSキングに作ってしまった借金のせいでこき使われてますしね。
最初は本当にいけすかない奴ではありましたが、彼が抱えているものとか、頑張りだとか、本当に不器用な優しさとかが見えてくると、愛おしく思えてくるんですよね。
まあ、最後まで素直じゃない部分は健在でしたが。
彼のブランドはまだビッグになるために歩み始めたばかり。
彼と愉快で頼れる仲間たちが、どんなブランドを作り上げていくのか、その過程をまた見られる機会があるといいなと切に願いつつ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレヒロインの元カレがクソ野郎過ぎて胸糞悪くなったけど、「どうでもいい」って言われるシーンを読んですっとした。クソ野郎滅せよ。
っつか、こんなクソ野郎が美容院を立ち上げって、絶対パワハラとセクハラでとモラハラで従業員が居つかなくて近所の人にひそひそされる案件でしょ。どう考えてもそうなる未来しか見えない。
お友だちの彼氏も転勤について来る前提で話を進めようとして、転勤について来ないと別れる選択肢になる辺り、モラの気配ありなんだけどなー。と、本筋に関係ないことが気になっていたり。
肝心の本編の方は、じりじりと近づいて行く二人の関係ににやにやしました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ後書きにあった「ダメンズ製造器」の件に妙な説得力を感じて、最後の最後で笑ってしまいました。
確かに、今回本格的に乗り込んできた某彼は、ダメンズ代表格でした。
あやめが秀二との暮らしを続けるためには、どうしても乗り越えなければならない過去であり壁でありましたが、直接対峙し、秀二の口添えもあって(この口添えがまた恋するあやめには堪らない後押しになった筈)乗り越えることができて本当によかったです。
未練がないことを示すのに口にした「どうでもいい」発言は、まさに一撃必殺だったのでは。
好きの反対は嫌いではなく、無関心と言いますし。
秀二の目の前で言い切ったのも、過去ではなく秀二との未来を選んだというのを彼本人に示す意味でもよかったと思います。
思わずラストの話から語ってしまいましたが、今回は常連さんの不調の謎解きから、新キャラに偽夫婦揃って弄ばれたりと、他にも読みどころ盛りだくさん。
特に新キャラの彼女は、前半であやめの嫉妬心を煽り、後半で秀二にヤキモチを妬かせるという(お人好しを発揮して休日出かけていたあやめが男性と会っていたと誤解させることに図らずも成功)トラブルメーカーかつキーパーソンという。
あの夫婦を無意識ながら手玉に取った彼女、恐るべし。
紅茶の話らしく、紅茶で伏線を張り、最後にその伏線を紅茶で回収というのも素晴らしかったです。
偽物夫婦はどうなるんだろうと続きが非常に気になっていた作品だったので、続きが読めて本当に感無量でした。
嫉妬する秀二に、緊急事態にかこつけてハグに至近距離での囁きまでかます彼まで見られて、何これご褒美かという展開(恋愛ものでありがちだけど、だからこそ読みたい閉じ込めイベントでのこと)に胸いっぱい。
最高の続編でありました。
やっと契約も一部改定になったようですし、是非ともゴールインまで読みたいなあ。
更なる続編、お待ちしてます。 -
Posted by ブクログ
主人公の花崎未奈は、仕事は普通、人付き合いは下手、休日の予定はなし、時間があれば少女漫画を読んでいます。会社の上司の堂ノ上課長は、とても紳士で憧れです。そんなある日、堂ノ上さんから社会人マンドリンサークルに強制的に加入させられます。学生時代にもマンドリンサークルに入っていた未奈には、苦い思い出があります。それに、サークルでの堂ノ上さんは職場とは違いまるで二重人格のような酷い対応です。でも、次第に休日のマンドリンサークルが喜びと癒しの時間に。それと恋心が・・・
小説の中で色んなマンドリンの曲が紹介され、優しい音楽小説になっています。もちろん、マンドリンを知らなくても楽しめます。 -
Posted by ブクログ
通学電車の中で痴漢の被害に遭った湊斗と、好きでもない部活の女子先輩にいきなりキスされた凪。
電車に乗れなくなった湊斗に凪が声を掛けたことから一緒に登校するようになる。
そんな関係の中でお互いのモヤモヤした気持ちを打ち明けるようになっていく。
自分のモヤモヤした気持ちを大事にしないで何とか乗り越えようとする2人だが、行き詰まってくる。
特に凪は周りと上手くやろう、波風立てたくない、という気持ちが大きくて、余計に自分を追い詰めていく。
自分の遭遇した出来事は、他人には大したことではないと思い込もうとする二人。
いや、そんなことないよ、と言ってあげたくなる。
自分さえ我慢すれば、なんてことはどこかで破綻してしまう。
凪のおばあちゃんの行動が潔い。
いい関係でいたいから敢えてはっきりさせなければならないこともある。
2人がそういうこともわかっていくことが成長だ。
我慢してて良いことはあまりないのかもしれない。
湊斗と凪、ずっと仲良くしてほしいなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ牡丹さん、何だかんだでチョロい。
甘いものに釣られるのは勿論のこと、個人のお客さんには対応しないと言いつつ、一度話を聞いてしまえば結局断らない辺りがもうチョロい。
結局、人の良かった父親似なのだろう。
服のお直しを依頼する人たちが抱えた事情が、もう亡くなった人の思い出の服だったり、認知症や後遺症を抱える方のものだったり、とにかく事情が重いものが多く、そりゃ裁縫以外ダメな牡丹さんでも引き受けざるをえないだろう案件ばかり。
初手から亡きお兄さんのスーツのお直し話だったし。
依頼人自体が、浅海くんも含めて、何かしら負い目を感じている人ばかりだたのも、より重くしていたのかもしれない。
彼のスイーツがあって、バランスが取れている形。
ゆえに、亡き父親を未だに毛嫌いしている牡丹さんの事情も重いのだろうと思っていたら案の定。
どこかで回収するんだろうなと思っていたこの話は、勿論最終章にて。
そこから牡丹さんの最終的な決断に至る話は、裁縫は凄腕だった彼女の別の部分での成長が見えて、とてもよかったと感じた。
父親と全く同じとはいかなくても、今よりうまく人と付き合えっていけることを祈りたいです。 -
Posted by ブクログ
演劇部に入って違う自分になってみたい…そんな希望を抱いたものの受験に失敗し、そんな気持ちを引きずったまま始まった高校生活は上手くいかず、元来の引込み思案な性格も相まって何もないまま夏休みに入ってしまった『優芽』。が、偶然見かけた憧れを抱かせてくれた人を追いかけていき、何故かバーガーチェーン店のバイトを始めることに…。
気弱で、厳しい母親の言うなりだった女子高生が主人公が、バイト先で出会う仲間やお客さんとの出会いを通し成長していく青春ラブストーリー。
年代も違えば環境も違う、もちろん考え方も、そんな人たちと触れ合い、自分にとっての当たり前がほかの人にとっての当たり前じゃないと気づけたのは大きいんじゃないかな。
憧れの爽やか先輩から不愛想な同級生のバイト仲間とくれば、恋の展開は予定調和という感じだったけど、そんなところも青春だねって感じで。
どうやらシリーズとして続くらしいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ男性だってネイルしていいじゃない(※オネエにあらず)
自分をアゲるために、これまでの自分から一歩踏み出すために。
年下男性ネイリストと年上幼馴染み男性(どちらもイケメン)の間にありながら、二人からの気持ちをスルーしてる鈍い女性が、一度恋と仕事から離れた後に自分が本当にできることを見つけていくお話。
彼女の社会人としての一人立ちが(と言いつつ結局最後まで幼馴染みの男性の店で居候することになるが)メインではあるので、恋愛面の決着はお預けに。
本当に鈍いんだ、彼女。
それでいて割とグイグイ入り込んでくるタイプでもあるので、距離感バグっている人でもある。
ネイリストの彼がそれでやられたと思われる。
イケメン二人に好かれるのは夢の展開だが、決着がつかないので靄るラストではあった。
前の恋が手ひどいからなあ、次の恋はまず今の仕事が安定してからになるのだろうな。
どっちを選ぶのかは気になるところではある。