神戸遥真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新学期、クラスメイトの笹森くんがスカートを穿いて来た。明るくからりとした性格でみんなにも好かれている笹森くんのその行動に何となく心をざわつかせる生徒達がいた。
多汗症に悩む男子、ぽっちゃり体型がコンプレックスな女子、文化祭のバンドにボーカルとして誘われた女子、可愛い事が負担な女子、そして当の笹森くん。様々な生徒たちの始業式から文化祭までの学校生活がその心の動きと共に描かれている。
どこにでもいるような生徒たちのどこにでもある悩み。それでも本人たちには上手く折り合いのつかない事柄なのだという事を改めて知らされる。
中高生向きだけど大人でも面白く読める。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあまり期待せず読み始めたけど、バイトという学校じゃない場所での出来事に大人でも共感できることが多くて読みやすすかった。爽やかな青春ストーリー。
行きたい高校には行けず別の学校に入ったものの、友達もいないし部活にも入っていないし夏休みの予定もないしのみじめな気持ちの主人公ゆめ。たまたま憧れの人を目にして後を追ったらなぜかバイトが決まってしまい...。バイト初日のドキドキや、仕事が少しずつできるようになったり年上のバイト仲間ができて楽しくなっていく感じ、よかった〜。自分を変えたいなら他人が何かしてくれるのを待つんじゃなく自分が動くしかないんだ!という当たり前だけど難しいことを超えていくゆめを応援し -
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Posted by ブクログ
ジェンダーレス制服を導入した高校。
二学期の始業式に、クラスの人気者男子がスカートをはいて登校してきたことで、クラスメイトの注目を集めます。
笹森くんが、LGBTQだと考え、「理解しなくては」と意気込むクラス委員や、笹森くんの真意を推し図ろうとする二軍の男子、あっけらかんと笹森くんの変化を受け入れる彼の親友や、その元カノ。
ひとつのクラスに所属している生徒一人ひとりが、何に悩み、何を考えて日々を過ごしているのか。
設定はやや非現実的かもしれませんが、「絶対にありえない」ということもなく、登場人物の悩みや言動も含めて、「リアリティ」が高い作品だと感じます。
高校生の日々の生活のありのままが