あらすじ
仕事は辛くて友だちも少なく、元カレはクズ。ストレスが原因で声が出なくなり会社を辞めた絵麻。無職になり祖母の遺した家でずぼらな引きこもり生活をしていたが、突如親友の弟・空が現れる。
「俺がここに住むの、どうですか?」
空の強引な提案で一緒に暮らし始める二人。空の手料理やお世話により、絵麻の生活は改善されていくが、空には秘密があって……。
『おいしい』『ありがとう』『好き』――声が出なくても想いは文字《カタチ》にして伝えたい。
優しく言葉を綴る恋の物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
伝えたい言葉を飲み込んだり、聞きたい事も聞けなかったり…自分の思いを隠してばかりの人生だったな、と思う。
主人公のように、少しの勇気が持てたら、未来も見える景色も変わるのだろうか。
上手く人間関係が築けない弱い自分にとっては共感できる部分が多い反面、読み進めると前向きにも後ろ向きにもなって、色んな感情が引き出された作品。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃキュンキュンしました!
2人が一緒に住み始めるところから物語が始まります。同居ではありますが…ピュアラブです。むしろなかなか進展しないので、もどかしいくらいです!笑
声が出なくなった経緯やそれをどう乗り越えていくか…など別軸も納得感のある終わり方でした!
Posted by ブクログ
久しぶりにきゅんきゅんしました!
ヒーローみたいな空くんのいる主人公の絵麻が羨ましくなっちゃった。
かわいい恋に満足です。
家族だから分かり合えるってことはないんだよな。
伝えることって難しいからな。
Posted by ブクログ
ストレスが原因で声が出なくなり会社を辞めた絵麻がずぼらな引きこもり生活をしていると、突如親友の弟であるという空が現れて一緒に暮らし始める。徐々に絵麻の生活が改善されて周囲との関わりもできていくが、空には秘密があって....という話。絵麻もぐずぐずだけど、元カレのクズっぷりも酷い。言葉にしても伝わるとは限らないけど、言葉にしないと分からないし、言葉にされると嬉しいことってあるよねと改めて思った。もやっとすることもあったものの、全体としては温かく優しくかわいい話だった。
読みやすい
とてもライトな感じでスルスル読めます。
エマちゃんの不用心さ(よく知らない人と同居する、すぐ家に招く)はだいぶ心配ですが、空くんがしっかりしてるので大丈夫そうかなと思いました。
その空くんもだいぶ怪しい人物でしたけど、ちゃんとどこの誰で、こういう経緯でエマちゃんの所へ来たというのも分かってスッキリです。
九条さんを最後の最後にこてんぱんにしてほしかったですが。
エマちゃんがいちいち付箋を使っているのが気になっていました。
小さいホワイトボードとかノートにすればいいのに。もったいない。と思ってましたが、冷蔵庫とか、ノートとかに使われていて、なるほどーと思いました。
エマちゃんの声が出るようになってからも、大事な話には付箋でやり取りするのが良かったです。
Posted by ブクログ
なんとかいう課長はまじクズでうんざり。
でも主人公のダメ人間っぷりは、正直他人事とは思えず…。私も何か少し違ったらこんなかんじの生活をしてた気がするなぁ。でもこんなふうに世話してくれるイケメンは転がり込んで来てくれないだろうなぁ笑
Posted by ブクログ
元カレがクズですな、本当に。
それでいてやることが小っちゃい。
まあその小っちゃいことが、今の主人公にしてみれば致命的なことになっていくのだが。
ズボラ女子と料理上手な年下男子との同居もの。
向かない仕事やその他諸々で精神をすり減らした結果、声は出なくなるし、部屋は荒れ放題。
ただそのズボラっぷりも家庭環境のせいかと思うと同情の余地はある。
抑圧され続けたら、どこかで爆発もするだろう。
そういう意味では、彼の方も似た境遇ではあった。
色々隠してはいたが(転がり込んだ理由が理由だったので、絶対何か裏があるだろうと思っていたら案の定……ただ悪い方向でなくてよかった)
彼にしてみれば彼女は恩人でもあるし、理解もしやすい立場だっただろう。
元カレに対しての言葉は、彼だからこそ出た言葉だったと思う。
思いの外、彼氏彼女になるタイミングは早かったが、付箋で言葉を交わし合うバカップルぶりに悶えることもできたし、元カレにも主人公を苦しめてきた元凶にも一矢報いることができてよかったと思う。
あそこで駆けつけて逆転の一手を放つのはヒーローの醍醐味よの。
主人公を追い込んだ人が血の繋がった……(伏せ)と言うのは辛いものがあるが……
ラストに和解らしき描写があるのも救いか。
引きこもっていた彼女も作中で色々仲間ができたのもよかった。
自分が引きこもった場合はこうはいかない。
しかも、そこから自分の未来を決めたところもびっくり。
そこまで飛躍するとは思わなかった。
あのマグカップやお菓子は布石だったか……
やはり、自分ではこうはいかない。
主人公の成長ぶりが嬉しくもあり、置いていかれたような寂しさもあり。
でも、同じ未来を見てくれる彼がいるのだから、大丈夫だろう。
そう信じている。