【感想・ネタバレ】声が出なくなったので、会社を辞めて二人暮らし始めました。のレビュー

あらすじ

仕事は辛くて友だちも少なく、元カレはクズ。ストレスが原因で声が出なくなり会社を辞めた絵麻。無職になり祖母の遺した家でずぼらな引きこもり生活をしていたが、突如親友の弟・空が現れる。
「俺がここに住むの、どうですか?」
空の強引な提案で一緒に暮らし始める二人。空の手料理やお世話により、絵麻の生活は改善されていくが、空には秘密があって……。
『おいしい』『ありがとう』『好き』――声が出なくても想いは文字《カタチ》にして伝えたい。
優しく言葉を綴る恋の物語。

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読みやすい

とてもライトな感じでスルスル読めます。
エマちゃんの不用心さ(よく知らない人と同居する、すぐ家に招く)はだいぶ心配ですが、空くんがしっかりしてるので大丈夫そうかなと思いました。
その空くんもだいぶ怪しい人物でしたけど、ちゃんとどこの誰で、こういう経緯でエマちゃんの所へ来たというのも分かってスッキリです。
九条さんを最後の最後にこてんぱんにしてほしかったですが。
エマちゃんがいちいち付箋を使っているのが気になっていました。
小さいホワイトボードとかノートにすればいいのに。もったいない。と思ってましたが、冷蔵庫とか、ノートとかに使われていて、なるほどーと思いました。
エマちゃんの声が出るようになってからも、大事な話には付箋でやり取りするのが良かったです。

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんとかいう課長はまじクズでうんざり。
でも主人公のダメ人間っぷりは、正直他人事とは思えず…。私も何か少し違ったらこんなかんじの生活をしてた気がするなぁ。でもこんなふうに世話してくれるイケメンは転がり込んで来てくれないだろうなぁ笑

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元カレがクズですな、本当に。
それでいてやることが小っちゃい。
まあその小っちゃいことが、今の主人公にしてみれば致命的なことになっていくのだが。

ズボラ女子と料理上手な年下男子との同居もの。
向かない仕事やその他諸々で精神をすり減らした結果、声は出なくなるし、部屋は荒れ放題。
ただそのズボラっぷりも家庭環境のせいかと思うと同情の余地はある。
抑圧され続けたら、どこかで爆発もするだろう。

そういう意味では、彼の方も似た境遇ではあった。
色々隠してはいたが(転がり込んだ理由が理由だったので、絶対何か裏があるだろうと思っていたら案の定……ただ悪い方向でなくてよかった)
彼にしてみれば彼女は恩人でもあるし、理解もしやすい立場だっただろう。
元カレに対しての言葉は、彼だからこそ出た言葉だったと思う。

思いの外、彼氏彼女になるタイミングは早かったが、付箋で言葉を交わし合うバカップルぶりに悶えることもできたし、元カレにも主人公を苦しめてきた元凶にも一矢報いることができてよかったと思う。
あそこで駆けつけて逆転の一手を放つのはヒーローの醍醐味よの。
主人公を追い込んだ人が血の繋がった……(伏せ)と言うのは辛いものがあるが……
ラストに和解らしき描写があるのも救いか。

引きこもっていた彼女も作中で色々仲間ができたのもよかった。
自分が引きこもった場合はこうはいかない。
しかも、そこから自分の未来を決めたところもびっくり。
そこまで飛躍するとは思わなかった。
あのマグカップやお菓子は布石だったか……
やはり、自分ではこうはいかない。
主人公の成長ぶりが嬉しくもあり、置いていかれたような寂しさもあり。
でも、同じ未来を見てくれる彼がいるのだから、大丈夫だろう。
そう信じている。

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2021年01月30日

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