神戸遥真のレビュー一覧
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私の大学生長男もロングスカートパンツを履いている。
本人はバンドしているという事もあるが、1番の理由は周りと同じ格好をしたくないと言う。
物語は、高1男子笹森くんが二学期の始業式にスカートを履いてきたところから始まる。
ラストの章、笹森くんの人となりな性格により、みんな持っていかれ感が強いけど、
各章の生徒たちの様々なコンプレックスが、等身大の高校生の姿をよく表現されている。
息子のスカート姿を見ての母のひと言がパンチありすぎでカッコいい!
こんな言葉がスラリと言える人になりたい。
今の学生はでジェンダーレスを授業で学び知識を得る。
私が学生時代は男女キッチリ、それが普通だと思ってい -
Posted by ブクログ
「穿いてみたかったから穿いてみた。でも、気づけたことは、なかなかに大きいんじゃないだろうか。」
ーー本文より一部引用
クラスの人気者・笹森くんが、まだまだ暑い九月の新学期に、突然スカートをはいてきた!
かれらが通う作草部高校ではジェンダーフリー制服が導入され、実際に様々な理由で女子がスラックスを穿いていることも多いのだが……
周囲が気にする中、その理由を笹森くんは「ただ穿いてみたかっただけ」とあっけらかんと答える。
そんな笹森くんを気にしつつも、自分の日常を、己のコンプレックスなどに悩みながら過ごしていく4人のクラスメイトたちと、笹森くんに焦点を当てた5篇の連鎖短編集。
高校一年生のかれら -
ネタバレ 購入済み
読みやすい
とてもライトな感じでスルスル読めます。
エマちゃんの不用心さ(よく知らない人と同居する、すぐ家に招く)はだいぶ心配ですが、空くんがしっかりしてるので大丈夫そうかなと思いました。
その空くんもだいぶ怪しい人物でしたけど、ちゃんとどこの誰で、こういう経緯でエマちゃんの所へ来たというのも分かってスッキリです。
九条さんを最後の最後にこてんぱんにしてほしかったですが。
エマちゃんがいちいち付箋を使っているのが気になっていました。
小さいホワイトボードとかノートにすればいいのに。もったいない。と思ってましたが、冷蔵庫とか、ノートとかに使われていて、なるほどーと思いました。
エマちゃんの声が出るようになっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらず明るくポジティブで働き者なあやめと、たまに口が悪いけど根っこは優しい大人な秀二。
2人がゆっくり絆を深めていく様子に、ほっこりしました。
インドアで1人ならあまり外を出歩かなさそうな秀二が、あやめの誕生日に登山に付き合うエピソードがあり、2人でいることで世界が広がっている感じがして良かったです。
そして1巻では深く語られなかった友達や、あやめが館山にたどり着くきっかけになった元カレも登場。
1巻で気になっていた部分が全て繋がって、ハッピーエンドへと向かいます。
主人公なのであやめの心情は読者も知っていますが、秀二視点は無い上に本人が理性的な人なので、ラストにかけての展開は胸が熱 -
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紅茶も仮面夫婦設定も好きなので手に取りました。
社交的で行動力がある主人公のあやめと、神経質なようでお人好しの秀二が成り行きで仮面夫婦になり、色々な人と関わりながら家族になっていくお話です。
どこまでなら近付いてもいいのか、距離を取られたなら縮めてもいいのか、お互いの距離を模索しながら、少しずつ家族という形になっていく二人が微笑ましいです。
社交的ではない秀二に代わり、あやめが率先して交流したおかげで、ご近所さんと仲良くしているのにもほっこりしました。
作中に出てくる紅茶はシャリマティー(オレンジの輪切りが入った紅茶)、アールグレイアイスティー、祁門紅茶、クリスマスティー(スパイス入り