入江亜季のレビュー一覧

  • 旅

    Posted by ブクログ

    「師匠もしかして 私も竜になるんですか?」
    「さあ 好きにすればいい ただし お前になれというやつがいたら蹴っとばせ」(トキの旅)

    帯に、旅を主題に描き連ねた作品集、とあるけど別にそんな感じでもない、旅っぽいのはみっつくらい?な中短編集。13のお話と40ページ近いイラストが収録されています。

    中編の「トキの旅」が良かった。
    少女トキが師匠に連れられて母の墓を尋ねる旅。過酷な道のりにも師匠は手を貸してくれない。それなのにトキは弱音も吐かずただひたすら進む。
    なぜ助けてくれないのか分かっているのだろうか。
    険しく壮大な情景が美しい。

    短編の中では「家族合奏」
    泣く赤子をあやすために大家族が思い思いの楽器をもって集まる4ページ。
    入江亜季の描く年寄りの笑顔が好きだ。

    0
    2026年05月19日
  • マンガの原理

    Posted by ブクログ

    一つ前の本が、ビジネスサイドからのマンガの作り方だが、こちらは、漫画家側からのマンガの作り方。前者が広く薄く続けるという主張だが、こちらは意図的な技術を説く。超実力派として知られる、森薫、入江亜季による、画力ではなく、コマ割りなどマンガ特有の技法についての解説。自分でマンガを書くわけではないが、こういう知識があると、マンガを読むときの読み解きが深まるかもしれない。

    0
    2026年04月15日
  • マンガの原理

    Posted by ブクログ

    結構「ん?」というものが多いから漫画を描くための参考にはならないかも…ていうか人による…青年誌の綺麗な紙漫画、まさに森薫先生の様なテイストの漫画作りたい!って人には参考になるというかんじ。

    1
    2025年10月27日
  • 乱と灰色の世界 2巻

    Posted by ブクログ

    乱を立派な魔女にするための先生、たま緒が漆間家へ。乱がなぜそんなにも靴を履いて大人の女性になりたがるのかも、この物語がどこに向かってるのかもわからないけどとにかくきれいな絵と不思議で魅力的な世界観を楽しんでる。骸虫が何なのかもわからないけど人間の頭に入り込み危険なものらしい…凰太郎は大丈夫なのか。日比の幼い恋心と乱が日比を意識し始めたので仲良くできたらいいなぁ。静が受けたマッサージがめちゃくちゃ気持ち良さそうなのでぜひやってもらってデトックスしたい。だんだんと不穏なものが漂ってきて先餓鬼になる展開に。

    0
    2025年07月01日
  • マンガの原理

    Posted by ブクログ

    【感想】
    本書『マンガの原理』は、『乙嫁語り』『エマ』の作者である森薫、『北北西に曇と往け』の作者である入江亜季、そして2人のデビュー以来の担当編集であり、『Fellows!』『ハルタ』『青騎士』創刊編集長を務めた大場渉による、マンガの理論や技法を体系的に解説した一冊だ。

    本書で紹介するマンガの理論とは、1コマ1コマの画法――いわゆる絵そのものの技術について“だけ”ではない。1ページの中に含まれるコマ数、コマ同士の配置関係、視線誘導の使い方など、読者が漫画をスムーズに読めるような仕掛けも含まれている。その多くは、私たちが普段目にしているにも関わらず、「これもテクニックの中の一つだったのか」と思ってしまうほど、自然に配置されているものである。

    例えば、日の丸構図を避けることについて。日の丸構図とは、主人公などの主要な要素をコマのど真ん中に置く構図である。絵画や写真ではよく見るし、読み手に強い印象を与えるものだが、漫画ではNGだという。
    その理由は、漫画には「時間の流れ」があるからだ。真ん中にキャラクターを配置してしまうと、次のコマに向かうための視線誘導が機能せず、時間の流れが止まってしまう。マンガはコマ単体ではなくコマ同士のつながりによって展開していくのだが、全ページの真ん中にキャラクターがいると、いちいち次のコマに視線を移さなければならず、ぶつ切りの印象を与えてしまう。そのため、キャラクターをコマの中心から寄って立たせることで、ページ全体の躍動感と表現をアップさせているのだ。

    以上のような「言われてみれば思い当たる」テクニックは枚挙に暇がない。普段マンガを読む人も読まない人も、本書を参考にしながら手元にあるマンガのコマをチェックしてみれば、筆者と編集者が仕掛けた意図が理解できると思う。
    また、この本を読んで基本的な構造を学んだ後に、「原理に反している」マンガを読んでみて、その理由を考えるのも面白いかもしれない。本書では、「コマ割りは基本形のシンプルな形にして、変形コマは使わない」というアドバイスをしているが、もちろん変形コマを効果的に使っているマンガはたくさんある。本書を隣に置きつつ「なぜこういう風に書いているのだろう」と考察してみれば、好きなマンガの解像度が格段と上がるだろう。

    ――読者は「お話」や「キャラクター」に注目しがちかもしれない。でも、その「お話」や「キャラクター」を濃密にし、面白くしているのは、細やかな技術なのです。
    ――――――――――――――――――――

    【まとめ】
    1 コマ割りの技術
    ●基本知識
    コマの中の時間は、右側から左側へ流れる。同様に、上から下へ流れる。だから物語の時系列上、右のアクションは左のアクションより先に生じたもの、上のアクションは下のアクションより先に生じたもの、というのが自然な流れになる。

    森:B5判サイズで読む際に、人間が生理的に一番スムーズに読めるのが、3段に組まれたコマ割り。私は3段組7コマを基本としている。一般論としては、最大9コマぐらいまでは無理なくコマを割れる。また、作中世界の情報量が多いと、物語展開のコマに加えて説明コマが増えるので、入れたいコマ数が自然と膨れ上がっていく。

    大場:コマとコマを面白くつなげるためには、「フリウケ」が必須。読者が興味を持つ「フリ」を提示し、納得できる「ウケ」で拾う。そして、読者を引きつけるフリウケは、ほぼ全ての見開き、ページに仕掛けられていなければならない。
    特に、ページの最後のフリと、ページの最初のウケ。ここの強度さえあれば、読者を次のページに読み進めさせることができる。

    入江:漫画は横に読んで、横にめくっていく。その慣性が働くため、横に並ぶコマは流れるように読める。一方、縦におりるとき、段が変わるとき、その連続が途切れる。
    段を縦積みにすると、キャラクターが上下に動く立体感を出せる。

    森:左ページ一番最後のコマを読み終えてページをめくり、次の右ページ一番最初のコマに至る、ここを漫画業界ではよく「めくり」という。同じページの段から次の段に飛ぶ時、読者は一瞬作品から目を離すわけだが、「めくり」ではさらに長い時間、読者の目線が完全に紙面から離れる。そのため、ここで作品から意識が離れるのを防ぐ工夫が必要になる。
    左ページの最後のコマは、次に何かが起きそうなコマを配置したり、自然な場面転換に使ったりすることになる。さらに、続く右ページ最初のコマは、少し間があいた分だけ読者の期待値が上がっているから、それにふさわしい良いセリフや良い絵を入れる必要がある。

    森:アクションのコマ割りは、普通のシーン以上に厳格なコマ割りが求められる。
    普通のシーンは、自由にカメラの位置を変更していけるのだが、アクションシーンの場合、いきなりカメラの位置を180度変える、みたいなことはできない。せめて90度ずつ移動させていく必要がある。
    なぜそうなるかと言うと、漫画は前のコマの絵と後ろのコマの絵の差分で読んでいくものだからだ。アクションシーンは、当然ながら動きの大きな絵を見せていくことになる。つまり、前後のコマの絵の差分が必然的に大きくなりがちなのだ。だから、もともと動きが大きくて差分が大きくなりがちな絵を、前後のつながりが分かる範囲の差分に抑えていく必要が出てくるのである。

    入江:コマ割りをする上では、視線誘導が重要。その際、
    ①漫画文法に正しく、読者が迷いなくストレスなく読めることを重視する。
    読者の視線の傾向…コマの中は、「フキダシ」→「瞳」→「顔」→「手」→「人体」までは、原則としてこの順番で目を通す。ただし、演出上目立つように描かれているところは優先的に見る(露出の多い人体など)。「小物」「背景」「効果」については、目立つように描かれている場合のみ目を通す。
    ②可能なところでは視線の動きを演出に活用する。

    入江:ヨコ一コマは原則禁止。コマ割りの技術が身につかないし、1ページに7コマ8コマ入る漫画に情報量で太刀打ちできないからだ。ヨコ1コマは必然的に情報量が薄くなるし、そこに2〜3コマ分の価値はない。
    大場:同じ理由で、1ページ1コマも禁止。もしどうしても絵で読者を驚かせたいというのであれば、むしろ見開き1コマで見せるべき。


    2 絵の技巧
    大場:人間が漫画を見るときの優先順位は、「フキダシ」→「瞳」→「顔」→「手」→「人体」→「小物」→「背景」→「効果」である。漫画家はフキダシを最優先に考えるべきであり、また絵のレイヤーのうち重要度が高いものを優先すべきである。ただし、背景や効果線といった視認される優先順位が低いものでも、手を抜いてはいけない。作品の世界観を高めるための大切な包装紙だからだ。

    大場:大ゴマは寄り、小ゴマは引きで描く。漫画には画面の大きさを自由に変えられるというメリットがある。作中人物を読者の目の前に大きく近づけ、コマ=画面を大きくすれば、迫力を出すことができる。また、引き=ロングショットの絵は「生活」を描くチャンスである。物語上の制約を受けない演技を入れるチャンスであり、ここで人々がわちゃわちゃと動いていると、読む方はとっても楽しくなる。

    大場:キャラの立ち位置について。漫画は右から左に読むので、
    ①視点の人物は右側にいて左向き
    ②相対する人物は左側にいて右向き
    が原則となる。
    また、日の丸構図(キャラがコマのど真ん中にいる構図)は避けるべき。漫画は写真とは違って時間が流れている。真ん中にキャラクターを配置してしまうと、どん、と時間の流れを止めてしまう。

    大場:人物は柔らかくて太いニュアンス豊かな線を引き、背景には細くて硬い死んだ線を引く。2つを使い分けることで、背景をたくさん書き込みつつも、人物をより魅力的に浮かび上がらせることが可能になる。
    漫画家になったばかりの人が、これから線の技術を高めるために力を入れるべきなのは、輪郭線だ。書き込みがあってもキャラクターが生き生きと動き回っているのは、しっかりとした人物の輪郭線があってのことだ。


    3 フキダシとセリフの原理
    森:フキダシに入れるセリフの量は、5文字×2行が理想だと考えている。それが一番読みやすく、読者に伝わりやすいから。
    許容範囲としては、1行当たりの文字数は4文字から8文字。行数は最大5行まで。どうしても入りきらない場合は、フキダシを分割することにしている。

    森:説明セリフは原則NG。無理やり情報を詰め込もうとしても、「現実ではそんな言い方しないよね」となってしまう。実感が持てない「説明セリフ」を使うと、そのシーン、さらにはその後の物語展開において、読者が感情移入できなくなる。
    ただ、物語展開上、どうしても必要な説明セリフは出てくる。それでも常に「本当にその説明セリフは必要か?」と自分で問い続けることが大切だ。そして、その際の判断基準が、そのセリフに「実感」があるかどうか、「情報」だけになっていないか、ということになるのだ。

    0
    2025年04月30日
  • 北北西に曇と往け 7

    Posted by ブクログ

    最新刊まで一気読み。アイスランドの広大な大地が印象的。ちょっと不思議な力があるけど、万能じゃない。主人公・慧の弟・三知嵩の真実は、一体どんなものなんだろう。

    0
    2025年02月27日
  • 北北西に曇と往け 7

    Posted by ブクログ

    ああ〜、やっぱり流れは
    弟がらみになっていくのね。

    そうよね…なぜか遺体と対面してないし。
    警察も何か隠している。

    弟の同級生だった女子高生のひとり
    まつりちゃんがいいね。
    この漫画の女子が好きだ。

    0
    2024年04月02日
  • 北北西に曇と往け 6

    Posted by ブクログ

    急展開。新章開幕かなぁ。話の進みは相変わらず早くはないので、時間に期待。見開きの湖のページの美しさは流石だ。大判って内容違うのかな。

    0
    2023年02月08日
  • 北北西に曇と往け 6

    Posted by ブクログ

    作品としての雰囲気やテイストは良いんだけど、ストーリーのテーマがよく分からなくなって置いてかれてる感じがする。

    0
    2023年01月26日
  • 北北西に曇と往け 5

    Posted by ブクログ

    そうそう、探偵してるんだっけ。
    浮気調査なんてベタだなぁと思ったら
    ちょっと素敵なおはなしでした。
    リリヤとの交流も深まってきたし。
    寒い国のほっこりエピソード。

    …だけで終わらないのがな〜。
    弟、どうなってんだ。
    どれが本当の顔なんだ。
    ケイのお兄ちゃんっぷりは微笑ましいけど。

    あと、色を変えて掲載されている
    脇キャラ視点の短編が良かったです。

    0
    2022年12月31日
  • 北北西に曇と往け 4

    Posted by ブクログ

    ケイのことが気になるリリヤ。
    対してケイのほうは…ぷぷ。
    大人びているけど若者でしたな。

    そのあとはフレイヤを探す旅。
    ようやく見つけた彼女は
    ケイの弟に対して異常なほどの恐怖感を感じていた。

    うーん、こっちがメインなので仕方のないところ。
    でも、弟がらみじゃない部分は
    未知の世界でおもしろい。
    ラキ火山のドライブ、すごいわ!

    0
    2022年12月31日
  • 北北西に曇と往け 3

    Posted by ブクログ

    3巻も前半は人探し。
    いろいろカルチャー・ショックだ!
    けど、3巻の引きがまた弟絡み( ´△`)
    こればっかりは仕方ないか。

    0
    2022年12月31日
  • 北北西に曇と往け 2

    Posted by ブクログ

    あれ?
    弟の件を横に置いといて、2巻はほぼ全編
    日本からケイを訪ねて遊びにきた友人
    清とのアイスランド旅行記。

    でも、それがいいのよねぇ。
    作者の愛があふれてるわ。
    好きなんだろうな、この国が。

    0
    2022年12月31日
  • 北北西に曇と往け 1

    Posted by ブクログ

    アイスランドに住む祖父の元に
    身を寄せている日本人のケイ。
    探偵のようなことをして報酬を得ている。
    最初に請け負ったのは犬探し。
    見つけてみれば別の思惑が判明して
    一件落着となるが。

    前半の単発っぽいところのほうが
    私としては好みだ。
    もうちょっとこのテイストで
    続けて欲しかったんですが。
    弟が絡み出してから
    サイコサスペンスっぽくなっちゃって。
    それはそれで気になるんですけどね。

    0
    2022年12月31日
  • 北北西に曇と往け 6

    Posted by ブクログ

    掲載誌が分割し、エースの1人として増ページに合わせたのか、ドカンとストーリーが動き出したのかなぁ。この人の連載作って、動き出さない感じがするんだよなぁ。

    0
    2022年12月29日
  • コダマの谷 王立大学騒乱劇

    購入済み

    深読みできる人かどうかで

    評価がかなり分かれそう。
    入江先生の現在の絵になるより大分前の作品とみられますが、独特のタッチは感じられます。
    魅力的な登場人物の学園ものなのですが、王室の権力争いが絡んできて結構複雑なお話ながら、
    登場人物の行動の理由の説明がほとんどないので、そういう読みをしない人、苦手な人、
    あるいは正解を示されないと不満な人、からすると不満かもしれません。

    2
    2022年11月28日
  • 北北西に曇と往け 6

    Posted by ブクログ

    今のところまだ全体像が見えてこないんだけど、最終的にパズルのピースが全部はまって「こういうことか!」ってな感じに思えるのかな。

    0
    2022年11月26日
  • 北北西に曇と往け 6

    購入済み

    話が進まない

    1巻まるまるで死んだか死んでないかの話をしたのはストーリーの進み的にちょっとだるかったです。
    せめて生きてるか死んでるかの確定くらいはしてほしかった。基本的に暗い話ばかりだったので。
    舞台が日本で新味がなかったのも原因かも。

    0
    2022年11月25日
  • 北北西に曇と往け 5

    Posted by ブクログ

    四股を踏む 大地を踏みしめて_土地からの穢れを払い_災いを退け_豊作を祈る儀式がもとになっているんだ そこに立つだけで_生命が試されるから オフロードを走る際は 脈動する熱量の気配 2010年のことだ_エイヤフィヤトラヨークトルの噴火を知っているか? 1783年のラキは フランス革命の遠因とも言われている 浅間山の噴火で天明の大飢饉が起きてる ドラマというのは出来事ではない_心が動くということだよ トロール(悪さする巨人_人間を攫う_陽の光を浴びると石になる)の形をしち鉄塔 選択する自由には結果が伴う 固いのが良い_シンプルで甘くないやつ マスカット饅頭

    0
    2021年09月06日
  • 乱と灰色の世界 4巻

    Posted by ブクログ

    面白くなってきました。バトル漫画ではないけど、バトルの描写がすごく丁寧で引き込まれました。虫の絵がうま過ぎです。

    0
    2021年07月29日