村井章子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ刺激的なタイトルではあるが、その中身は組織でリーダーシップを発揮する
ポジションに着くための考察と、着いた後に、いかにリーダーシップを発揮するかについて、
スキルとして汎用化できる要素を抽出したもの。
個人的に印象深かったには、「無から有を生み出す」の章で、
たとえ、自分がリソースをコントロールできるポジションにいなくても、
自分のリソース(時間と関心)を活用することで、人脈作りに必要な
交換材料を生み出せる下りは、普段から意識することで自分の行動を変えられそうな内容。
<目次と概要>
Ⅰはじめに
・権力はリーダーシップの一部であり、何かを成し遂げるためには欠かせない。
・セルフ・ハンディキャッピングを避けること。
故意に失敗要因を作り出し、失敗は自分のせいではないと釈明できる状況を
整えると、現実にパフォーマンスが低下する。
・実績と昇進は関係ない。
地位のある人は、経営のことでも自分のことでも忙しいので、
まずは、自分の存在に気づいてもらうことが重要。
そのためには、上司が気にすることを気にするのが第一歩。
・客観的自己評価なくして、組織で上へ行くために必要な資質を理解し、
自分の足りないものを身に着けることはできない。
Ⅱ権力を握るための7つの資質
「困難に挑戦しようとする意志」系
①決意:目標達成に向け、枝葉やまつわる妨害に耐える
②エネルギー
③集中:分野を絞ってキャリア形成する、目標達成に欠かせない業務に集中する
「その意志を目標達成に結びつけるスキル」系
④自己省察:振返りをマメにする(重要な会議の結果や心に残る話、感じたこと等)
⑤自信
⑥共感力:交渉では、相手の立場を理解し、勝ち負けではなく、実利を取りに行く
⑦闘争心
Ⅲどうやって出世街道に乗るか
・部門の勢力を診断する(社内のキーパーソン、意思決定プロセス)、
・有力部門で鎬を削るか、新しい道を切り拓くかのトレードオフを選択
Ⅳ出る杭になれ
Ⅴ無から有を生み出す
Ⅵ役に立つ強力な人脈を作れ
・人脈作りは戦略的に。リスト(知り合いになりたい/なっておくべき人、
組織)をつくり、効率的にアプローチする(ランチを食べる、飲み会に開く等)。
・人脈は「広く浅く」。軽くでもいいから、相談できる人を広げておく
・ネットワークの中心、情報のハブとなると価値が上がる
Ⅶ「権力」を印象づけるふるまいと話し方
・聴衆を意識する
・外見や動作を気にかける
・相手の話を遮る
・議論の前提に疑義を提出する
・説得力のある喋り方をする
~敵対的構図を際立たせる、間を取る、論点を箇条書きにする、対比、ユーモア!
Ⅷ周りからの評判をよくしておく-イメージは現実になる
Ⅸ不遇の時期を乗り越える
・自ら無用の問題を起こさない
・個人的感情は抜きにする
・粘りつづける
・多面作戦を展開する
・挫折から立ち直る
~自分の本領にこだわり続ける
Ⅹ「権力」の代償
ⅩⅠ権力者が転落する原因
ⅩⅡ権力闘争はそしきとあなたにとって悪いことか
ⅩⅢ「権力」を握るのは簡単だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【内容】
本書によって、バブルや投機ブームがなぜ生じたか、当時の社会情勢を中心にして、示唆的な説明がなされる。名目上責任ある規制当局の人間が「風船を破裂させるのは簡単だが、針を刺して徐々に空気を抜くのはむずかしい」(p52)と考えていたこと、これが問題の本質を捉える言葉だと感じる。何らかの対処の必要性を感じる人間は、人工的に破裂させた場合、責任が明確になる。そして、誰もが責任を負いたくなかった。FRBは「自ら望んで役立たずにな」り(p62)、フーバー大統領は責任は政治的干渉を免れているFRBにあり、自分にはないと言い聞かせた(p54)。結局、投機への対処に法律どころか、警告すら発されることは無く、何かをやっていることを示すために、無目的会議が開催された。
社会レベルに目を転じると、投機ブームを支持した重要な要因は「時代の空気」(p275)であった。意外にも、1929年のピーク時に投機に加わっていた人間はせいぜい100万人以下しかいなかった(p132)。しかし、「アメリカ人の生活が株式市場を中心に回り始め」ていた。報道は株高が永遠に続くかのように楽観的なものであった。彼らは自らゲームの参加者になっており、水を差すような言葉は発しなかった。少数ながら投機への懸念を表明する人は、ほとんど注目されないか、「破壊工作員」として排斥されるかのどちらかであった。著名な学者ですら「株価は恒久的に続く高原状態(プラトー)に達した」(p120)と主張し、ハーバード経済学会は当初の見通しから転向し、下落が続く中でも「不況が起きる確率は無視出来る程度」と主張し続けた。
投機ブームへの免疫は時代を経るごとに少なくなっており、先の好況で投機のための貯金が潤沢に存在し、功名な経営者や学者に対する「無邪気な信頼感」(p276)が存在した。これらがブームを支えた。
【感想】
1929年になぜあのような大暴落が生じたか、それは当然ながらその前の投機ブームに影響がある。本書ではその原因を基本的には「時代の空気」という社会的要因に求めている。「経済は基本的に健全である」といった、国民を安心させようとする発言を、主要な経営者や著名な経済学者、政治家の発言を引きながら、当時の状況がいかに麻痺し、浮かれていたかを示すことには成功していると思う。また、筆者の筆のうまさからか、読み進めるのは楽である。
この株価大暴落がなぜ3年も続いたのか、最終章で⑴所得配分の偏り、⑵企業構造、⑶銀行システム、⑷対外収支、⑸専門家の経済知識、から少し説明している。しかし、なぜ株価大暴落が実体経済へ影響を与え、ひいては大戦の要因ともなる近隣貧窮化政策(通貨切り下げ競争)を向かえるに至ったのか、その説明に関しては米国の社会状況を描くだけでは全く不十分だと感じる。非主流派経済学者でで社会的要因を組み込み、経済を説明することには興味がわく。大暴落以後、世界構造が変化たことを鑑みると、本書内容では、他のバブル(欧州通貨危機や1997年アジア危機、日本のバブルなど)と大暴落がどう違ったのかそれが分からない。
でもよく考えると、タイトルのThe Great Crashは当たったときの衝撃が如何に凄いかを示唆しており、The Great Depression(恐慌の中身について)とは言ってないのか。
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Posted by ブクログ
時間軸(過去、現在、未来)×(既知、未知)で分析で何ができるか表現したところはなるほどと思った。例えば、現在・既知だったらアラート、現在・未知だったらレコメンデーション。分析の目的を考える上で、参考になるフレームワークだ。
分析でカギを握るのがDELTA(D:データ、E:企業レベルでの取り組み方、L:リーダーシップ、T:対象、A:アナリスト(人材))だというモデルも優れていると思う。だが、結局のところ分析の成熟度が上がるにつれて、局所的なものから企業横断的なものが必要になってくるという話で、論調が単調になり、若干飽きた。
『BI革命』はこの本の影響を受けているように感じた。時期的に原著かもしくはダベンポートの前著に影響を受けているのかもしれないが(まさか逆の影響関係ってことはないだろう)、日本的にわかりやすく解説してくれているので、さらっと読むのであれば『BI革命』の方がおすすめ。 -
Posted by ブクログ
市場があやしい雲行きになったときの常套句、すなわち「経済は基本的には健全である」とか「ファンダメンタルズは問題ない」というものだ。この台詞を聞かされたら、何かがうまくいっていないと考える方がいい。
そもそも人間は知っていることばかり話すのでもなければ、知らないことばかり話すのでもなく、知っているつもりだが実は知らないことを話すことが多い。
「夢を失ってはいけない。夢が無くても死にはしないが、もう生きてはいない」マーク・トウェイン
予言を外した予言者は惨めである。外した理由を説明したくとも、その大事な瞬間にもはや聴衆はいない。
人間は確信が持てないときほど独断的になりやすい。
自社株買い>1929年>自分で自分を騙す