鈴木康士のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【あらすじ】
悔い改めなければ、三つの魂が地獄に落ちる―。心霊現象が相次ぐ湖畔のペンションに、不吉な予言が告げられた。かつての同級生から依頼を受け、調査に乗り出す八雲であったが、そこに現れたのは預言者本人だった。
台風によって生じた閉鎖空間のなか、予言の通り犠牲者が
出てしまう……。果たして、死の連鎖を止めることはできるのか? 呪われた予言の謎を八雲の頭脳が解き明かす! 大人気スピリチュアル・ミステリー!
【感想】
本編の最終巻を待つ中でのANOTHERFILE最新巻です。
今回はほぼペンションの中だけで展開されるワンシチュエーションミステリーで刑事コンビも登場せず、ちょっと淋しい展開でした。 -
Posted by ブクログ
読書録「コンダクター」3
著者 神永学
出版 角川文庫
p407より引用
“ 芸能人などはいい例だ。麻薬密売に始ま
り、恐喝や窃盗と罪を犯した人間が、数年後
に素知らぬ顔でテレビに出ているなんてこと
は当たり前だ。
つい先日も、覚醒剤で逮捕されたミュージ
シャンが、復帰のコンサートを終えたばかり
だ。”
音楽家たちの周囲で起こった事件とそこか
ら始まる出来事を描いた、長編ミステリ小説。
同社刊行作加筆・修正文庫版。
いつから見始めたかもわからない悪夢につ
いて、カウンセリングを受けるフルート奏者・
朽木奈緒美。心理カウンセラーの診察を受け
るが、夢の登場人物を思い出すことは出来ず… -
Posted by ブクログ
ネタバレ晴香たちが通う大学の文化祭を舞台にした三篇の短編集。
劇場の亡霊
演劇サークルからまたまた相談を受けた晴香。
八雲は晴香が「やぁ」と呼び掛けるとき、大抵厄介ごとだと断言するけど、「やぁ」って話しかけることってあるかな…?「やっほー」とか「どうも」ならあるけど、、。
確かにめちゃ不自然だわ(笑)
そのシナリオを舞台でしようとすると、不可思議な事象が次々と起きて中止になるという、呪われたシナリオを演じることになった演劇サークル。
舞台の荷物を運搬中だった部員の羽美とその友人が倉庫で幽霊を見てしまい、舞台に立つのも怖いと晴香に相談する。(晴香が無理矢理聞き出した?)
引っ張り出された八雲は、今舞 -
Posted by ブクログ
友人が八雲にはまり始めて、自分も久しぶりに八雲シリーズに手を伸ばす。
久しぶりに読んだけど、テンポは変わってなくてサクッと読めた。
八雲の態度は相変わらずと思っていたけど、
晴香が容疑者として証拠まで出てしまったことにかなり無自覚にショックを受けてた。
晴香の事を語れるほど情報を持っていないことに気づいて、なんなら本を読んで逃避行動しちゃってる。
あいつはそんな人間じゃない、と人は自分の物差しでしか判断することは出来ないけど、関わりが多くなればなるほど、データではわからないその人の人となりってわかるものだよね。
でも、情報が多いほど確かにもっとその人の事を知れるから、八雲は晴香の事をきちんと -
Posted by ブクログ
相変わらず面白かったぁー前回の仲間が今回も活躍してて、ストーリーのつながりも読み応えあり!!!
前回感想アップしたときに、ドラマになってると教えてもらい調べたんだけど、なんとなーく山猫は亀梨じゃないかと思ってたらやはりそんな感じ!ぴったり!
ただ!!!!菜々緒ー!!絶対リカコ役!!!って思ったらさくらだった!!!!!えーーー!ーーーーーー!ー!なんかちゃう。イメージが違う。
うーーーん。
あと勝村が成宮っていうのも違う気がする。もっと一見鈍臭そうなイメージなんだよなぁ勝村は、、、と、思いつつきになるからドラマ見てみたい。
本は非常に面白いし、どっちかというとアニメタッチだからドラマにし -
Posted by ブクログ
ネタバレ殺人事件で殺され、地獄に落ちた男が転生して真犯人を追う傍ら、現世でその恋人も犯人を追うという二重構造のミステリ。地獄の設定やシステムは非常に秀逸でスラップスティック。地獄編の描写は非常に面白かった。現世での女刑事である愛も著者特有の狂気に満ちており、その心理描写は上手い。ただ、地獄編の主人公である良太が一貫して現世に残してきた恋人の名前を出さなかったことと、愛の父親が婿入りという時点で、作品の大掛かりな仕掛けが粗方読めてしまったのは残念極まりない。理不尽を得意とする著者だからこそ、消去法で最も理不尽な可能性を考えたら容易く行き着いてしまう。ホラー寄りのせいか、ラストの悪魔の一人語りも理不尽を通
-
Posted by ブクログ
ネタバレ八雲の元に新たな依頼が持ち込まれる。
それは、飛び降り自殺を延々と繰り返す女性の幽霊が出るのでなんとかしてほしい、という依頼。
しぶしぶその依頼を引き受ける八雲だったが、そんな八雲の前に、「幽霊が見える」という霊媒師の男が現れる。
なんとその男の両目は、燃え盛るように真っ赤で……
という話でした。
八雲が引き受けた依頼と、真琴が相談を受けた内容が、後藤刑事によってつなぎ合わされて……と今回は一筋縄ではいかない雰囲気が、途中から出てきます。
それがライトノベルの領域を脱出したミステリー感を出していて個人的にはとてもいいなあと思いました。
最後の余韻が次へのフラグのようで……