鈴木康士のレビュー一覧
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ネタバレ前の巻で、圧倒的な悪意の塊であった、七瀬美雪がつかまって、平和が訪れたと思いきや……
今度は、その美雪が、八雲のおじである「一心を殺す」と言い出した。
美雪自身は、拘置所の中にいる中で、そんなことができるわけない、と思うが、実際に一心は自身の寺の御堂の中で襲われてしまう……
一心が襲われたことで、八雲自身も不安定になり……
という話でした。
八雲を傷つけたいがために、あの手この手を講じてくる相手に八雲がどう戦っていくのか、を考えないといけない状況にずるずると追い込まれていく上巻。
下巻で八雲がどのようにこの敵と向き合うのか、楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ心霊が見える八雲の探偵小説……
なんですが。
今回のお話では、とあるビデオの映像を見た八雲はそのまま飛び出して行ってしまって、そのまま行方不明。
その八雲を抜きで事件を解決しようとした後藤刑事も、なぜか行方不明――
といういつも主で動く二人が不在のまま進む物語。
ここで、活躍するのは晴香と石井刑事。
それぞれが八雲と後藤の足跡を追って、事件を解決へと導いていくのだけれど、悲しい結末へも結びついてしまう――という話でした。
今まで、「つらい記憶」として描かれていた八雲の母について触れられたり、晴香の母親がかなり大事なキーパーソンだったり、いつもとちょっと違うテイストの八雲の -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回は、晴香の教育実習先の出来事。
晴香の教育実習先の小学校には、「自分は呪われている」という男の子がいた。
そしてその小学校で、手以外がすべて焼け焦げているという焼死体が発見された。
それはあり得ないほど炭化している死体で……?
という話でした。
今回は、幽霊とかお化けとか、死者を見る、とかの心霊要素が少なくて、純粋に素直にミステリー小説だったように思います。
黒こげの死体が誰なのか?
誰がどう絡んでいるのか……? 等々、気味の悪い情報はいっぱい飛び交っていますが、そこからどう手繰り寄せたらどう答えが出るのか……
複雑で面白かったです。
ただ、一つだけ。
解けない -
購入済み
短編も楽しい
短編ということもあってか、軽く読めました。晴香と八雲のいつものやりとり、刑事さんとの絡みなど本シリーズと同じ。でも本シリーズほどの暗さもなく、あっさりという感じで、楽しくもありますが、ちょっと物足りない感じもあります。