鈴木康士のレビュー一覧
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読書録「心霊探偵八雲6下」4
著者 神永学
出版 角川文庫
p34より引用
“確かめてもいないことを、決めつけて
話す。こうやって、噂に尾ひれがつくのだと
晴香は実感した。”
目次より抜粋引用
“彷徨・陽
決別
その後
夜桜”
幽霊を見ることができる大学生を主人公
とした、心霊ミステリー小説。
八雲の叔父である一心が、刺されて重傷
を負った。その犯行を宣言した相手は、拘
置所の中にいた。身内が傷つけられながら
も、八雲は見かけ冷静に事件と対峙する…。
上記の引用は、一心が入院する病院での
幽霊の噂についての一節。
人は物事を伝えるときに、多かれ少なかれ
その人の主観が混じ -
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「心霊探偵八雲 (9) 救いの魂」
シリーズ最高のクライマックスが迫る。
2015年は、デビュー11年目となる神永学。彼が最も多く書いた作品が、心霊探偵八雲シリーズである。外伝を入れると全12作品となる。本作は本編の第9弾に当たる作品である。銘打つは“シリーズ最高のクライマックスが迫る”と言うメッセージ。否が応でも期待が高まってしまう。
結論から言うと、シリーズ最高のクライマックスが迫る...とは表現が適切では無いかなと思った。八雲シリーズでは定番の展開に見えただけに尚更だ。
しかし、内容にがっかりと言う訳ではない。相変わらずの一気に読める安定感を維持しているのは、個人的に大好きな -
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読書録「心霊探偵八雲5」4
著者 神永学
出版 角川文庫
p186より引用
“世の中、真実を知ることだけが全てではな
い。一心の愛情があったからこそ、八雲は闇
を抱えながらも、優しさと芯の強さを持った。
そう思いたい。”
目次から抜粋引用
“失踪
悲壮
思慕”
死者の魂を見ることが出来る大学生を主人
公とした、心霊ミステリー小説。
十五年前、一家惨殺猟奇殺人があった現場
に、テレビ番組の収録班が撮影に来ていた。
偽の霊媒師を伴って、彼らが現場に踏み込む
と…。
上記の引用は、主人公・八雲の出生につい
て語られた箇所での一節。
嘘も方便、とりあえずその場を乗り切るため
には、 -
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間違えて2巻から読んでしまいましたが、若干のネタバレ(?)はありましたが楽しめました。
探偵とは付きますが、ミステリーかな?って感じです。謎らしい謎はあまり無いので、ミステリーを楽しみたいなら物足りないかもしれないです。
ロマンスほぼ無いし、サスペンスでも無いし、アクションと言うにはあまり派手さを感じ無いので、やっぱりミステリーなのでしょうかね?
山猫が良かったです。善人では無いけど、鼠小僧的なところや、口では悪いけど、最終的に丸く収める感じとか。調子外れの歌も。
一巻はこれから読むので、改めてもう一度読み返したいです。
確率捜査官御子柴さんが名前だけ出てきました。前後の巻で登場があるのか、気 -
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赤い左目で死者の霊が見え、話すことができる八雲が主人公の
シリーズなんだけど、これは外伝。
とは言え、主役も八雲のままだし、物語の展開の仕方も同じ。
単行本では9作目、文庫では8作目まで本編は進んでいるが、
時系列としては、6作目以前のどこか。
後藤もまだ刑事をやめていない頃のお話。
本編で描ききれなかった部分を掬っていくシリーズになるようです。
前作では石井刑事にスポットを当てた内容でしたが、
今作は後藤刑事。彼が過去にかかわり、出逢った当初の八雲を
放っておけないと思わせるきっかけとなった事件、
そして当時の相棒との確執。
物語自体は大学生3人がとある泉で幽霊に出くわし、
そのうちのひ