鈴木康士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
舞台版「心霊探偵八雲 いつわりの樹」の文庫を読破。
これは何年も前から作品名だけは知っていて。
でも舞台の演目なので観劇しに行くことも叶わず。
どんなお話なのかとても気になっていました。
巻末見たら連載掲載新聞に地元の新聞が乗っていました。
あー、このことだったのか……。
残念ながら、私が取っていたタイプの地元紙には掲載されてませんでした(>_<)
うぬう。
さて、このANOTHER FILESは八雲を取り巻く人物たちに焦点を当てた作りになっています。
今回はドジっ子メガネ属性の石井さんがキーパーソンとなっていて。
これが女の子ならば萌えキャラになるんだろうなwww
なんて思いつつ読んでいました。
ただ、内容は決して笑いごとではなくて。
石井さんの高校時代に秘められた出来事。
それは、石井さんの同級生が殺害されたことから始まったのでした。
捜査が進むごとに石井さんと縁のある人物たちが現れて。
石井さんはどんどん心の闇に捕われていってしまう。
その闇は深く、同じ境遇にいた真琴さんの言葉も届かないくらい。
同じ境遇と言ったけれど、そこから先の心の持ちようはまったく違っていましたね。
真琴さんは前向きに捉え、そして向き合って生きてきて。
石井さんはずっと忘れようと抑えつけ、目をそむけてきて。
今回は事件云々より、石井さんを闇から解放する、そんな感じでしたね。
後藤刑事も相変わらずまっすぐ過ぎる刑事っぷり。
みんな不器用なんだよな。
まあ、器用な人間なんていないだろうな。
不器用なりに生きて、がんばって。
それが他人の目に「器用に」生きている、と思われているのかもしれない。
読み終わった直後は、
だからと言って、彼らがやったことは絶対許せない。
そう思っていました。
でも時間がたって、こうやって感想を書いていてふとそう思いました。
でも――
やっぱりやっちゃダメだし、私はそれを正当化しちゃダメだと思う。 -
Posted by ブクログ
「心霊探偵八雲6 失意の果てに(上)」
“絶対的な悪意”七瀬美雪が逮捕され、平穏が訪れたかに思えたのもつかの間、収監された美雪は自ら呼び出した後藤と石井に告げる、「私は拘置所の中から斉藤一心を殺す」と。拘束された身である美雪には、物理的に不可能な殺人の予告。しかし、彼女の目はなぜか自信に満ち溢れていた。
心霊探偵八雲シリーズ第6弾(上)。今回七瀬美雪が再登場、純粋な悪の塊のような女で非常にその怖さが文脈からも伝わってきます。
物語は刑務所に入れられている七瀬美雪が後藤と石井に一心の殺人予告をするところから始まります。そんな彼女の八雲への嫉妬の強さは前回の事件で証明済みでした。しかし、前回から彼女の嫉妬は更に深くなっているように感じられ、読んでいくと彼女がいかにサディストであり殺人享楽者であり八雲の血にあこがれているかが強烈にこちらに飛んできます。
今回は七瀬が登場していることもあり、八雲にとって非常に悲しい事件となります。八雲は自らの無力さ、存在価値を自ら問いかけ、そして立ち上がり事件の真相、そして黒幕に立ち向かっていきます。
八雲がどうこの事件と七瀬美雪という悪に立ち向かうのか、そこがとても読み応えありました。また後藤刑事にも注目、常に八雲に振り回され、助けられるけど、人間として後藤刑事は八雲を助け、叱れる数少ない人物ですからね。 -
Posted by ブクログ
一心が語る八雲の驚くべき過去、その少年時代について描かれている作品「絆」。当時の八雲はずっと孤独を愛し、心を閉ざしていた少年だった。彼は幽霊が見えるということだけで周囲から煙たがれていたのだ。
主要人物は高岸明美、中学教師である。彼女は中学生の八雲に初めて心から接しようとした人物だろうと思う。おそらく彼女と出会わなければ八雲はシリーズ内の八雲とくらべ随分孤独で悲しくそして周りを憎む人物になっていたかもしれない。
中心は勿論八雲と明美だと思うけど、個人的には後藤刑事に強く引かれるものがあった。この時の八雲は自分の赤い瞳に悩んでいた。その苦しみを明美や一心が共に支えようとしていたが、後藤も「お前は特別なんかじゃねぇ。ただのがきだ。霊が見えるからどうした?そんなもんたいした問題じゃねねぇ。だから負けるな」と八雲の背中を見てつぶやいている。
おそらくその言葉は当人には聞こえてないだろうけど、後藤も一心や明美と同様に口は悪いが八雲を支えようとしているんだと思うと、八雲は決して不幸なんかじゃないと感じました。 -
Posted by ブクログ
大好きな神永氏の八雲シリーズ♪
全巻読んでいるのですが、6巻(上・下)が出版されているのに気づかず…、来月に7巻が出ることが分かって、慌てて購入し読みました(- -;)。
今回は、始まりが病院で小さな女の子の霊が出てくるところからスタートします!私のもっとも苦手とするシーン…。夜は読めないので、昼間に読み始めましたが、それでもやっぱりゾゾっとします(^-^;)。でも、いつもの通りの、八雲君と晴香ちゃん、その他の登場人物のやりとりは、事件とは別で大好きですね~!
残念なのは、登場人物の1人が亡くなってしまったので、1巻から読んでた読者の1人としては、とっても寂しく感じました(T T)
新たな展開になるであろう、次の作品が今からとっても楽しみです♪