鈴木康士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心霊探偵八雲シリーズは、ナンバリングされているもの・SECRET FILES・ANOTHER FILESがあり、リアルタイムで追っているのではない私からすると、読む順番が非常に分かりにくいなぁと思っていた(刊行順だとナンバリングの間にSECRET FILESやANOTHER FILESが色々挟まっているので)。
こちらのあとがきを読むに、ナンバリングのものは八雲とその父親をメインとして進行するシリーズ、SECRET FILESは八雲が晴香と出会う前を描いた作品、ANOTHER FILESは八雲が晴香と出会った後の時間軸で本編では描かれなかった物語、とのこと。
この「いつわりの樹」は元々舞台用に作られたもので、その後新聞連載を経て加筆修正したものだそう。事件を通して、今まで他では出てこなかった石井の意外な学生時代が明らかになる。
「人間の記憶は主観的で、都合のいい部分だけ切り貼りしている。時間が経過するとその記憶は想いとともにさらに捻じ曲げられ記憶の改竄が行われる」「憎しみを抱いても、誰も幸せにならない」といった八雲の言葉が印象に残った。