鈴木康士のレビュー一覧
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私が本にのめり込むキッカケになったシリーズの一冊目。
やはり八雲シリーズは何度読んでも面白い。小学生の時に一度読んで、それからいつかにもう一度読んで、また内容が薄れかけていたからもう一度。
いくつか私の知らない新作も出ているし、せっかくなら初めから読み直そうと久しぶりに手に取った。
毎度の事ながら、神永学さんの文章は私の脳にすんなりと入り込んでくる。程よくミステリと恋愛が混ざりあっており、どちらに関しても美味しくいただける。
一巻はやはり、晴香と八雲の出会いが印象的だ。これから十数巻分に渡り様々な出来事を共に乗り越える2人の出会いにしては最悪だが、それもまた彼ららしいのかも。 -
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ネタバレ劇場の亡霊
八雲の初の短編集。短いだけにそこまで幽霊が絡むことはないと思ってたから犯人の予想は立てやすかった。演出家ってのはつくづく難儀な生き物だなぁなんて思う。
背後霊の呪い
やはり短編集は話の筋が読みやすい。その分ぐいぐい読める。父親の愛情は時に呪いとなってしまう。人間の心はやっかいなものだ。八雲は時折人の気持ちの不思議さをわかったようなふうに語るときがある。今回で言えば父親の愛情がそうだ。普段は人の善性を信じてないくせに、どうしてこうもわかったような口をきけるのか。それは八雲が心の底では人の善性を信じているからなのだろう。
魂の願い
ナツキが共犯ってことまではわからなかった。八 -
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ネタバレ色々な思惑の絡み合った事件だった。ややこしいのでまとめてみる。3年前、西澤、桜井、水原、瀬尾の4人が乗った車が恩田先生、そして花苗の親族を轢き殺してしまう。唯一記憶のない瀬尾はその交通事故の犯人にされ、水原は自殺してしまう。水原からの遺言を受け取った恩田先生は西澤、桜井に贖罪の意志がないことを確認した後に復讐を決意する。花苗は西澤に水原の幽霊を見せたが、西澤は水原の死の原因が桜井の盗作にあると誤信し桜井の殺人を決意し、止めに入った花苗を殺してしまう。これは、恩田先生、花苗、瀬尾が共謀して行った復讐の物語。
八雲はずっと人を信じることができていなかったけれど、今回は特に苦しむことになる。これ -
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ネタバレ人の心とはかくも不思議なり。今回の事件は桐野の死の真相についてはかなり早い段階から予想がついていた。でもそっから先がわからない。久美の死とどう関わっているのか、賢人の隠し事は何なのか。そして、久美は何故歌い続けるのか。この謎は人の心の不思議さが生んだものだ。人を殺してはいけないと信じながらも自殺を決意する牧師、自分の過去を塗り替えて復讐心を燃やしながらそれを隠して屑と仲良くする弟、父を奪った相手と恋に落ち自分を殺した弟を許し目的を果たしても尚歌い続ける姉。霊とは心の表れ。人の心の不思議さが全面に出てもおかしくはない。
Anotherfilesではレギュラーキャラの深掘りが行われるようだ。願 -
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ネタバレそれぞれの願い
ようやく明かされる奈緒の出生、一心の恋、八雲の絶望。明美先生がどれだけ八雲の今に影響を及ぼしたか。人は何かのスイッチで人生が良い方にも悪い方にも転がる。明美と出会ったことは八雲の中で大きなスイッチだった。そしてその6年後、八雲はもう1つのスイッチと出会うことになる。
亡霊の叫び
後藤刑事みたいな信念を僕も貫きたい。目の前の命を等しく救う。そこに理屈なんていらない。僕が敬愛する名探偵の信念を後藤刑事も持っている。そのまっすぐさがあるから八雲も心を動かされるのだろう。
負けヒロイン推しの気持ちが少しはわかった気がする。最初に読んだときに、佐知子はただのアホだと思った。上っ -
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ネタバレ今回は話が入り組んでいるから整理を。檜山を殺した犯人は教団の教祖。檜山は優花の実の父親であり父子ともに幽霊が見える能力があった。檜山を教団入りさせたかった教祖は優花の部屋で口論になり優花を突飛ばし檜山を殺して逃亡する。後に部屋に入った秀明は優花が殺したものと思い込み檜山の死体を遺棄し、優花は強盗にあったことにした。しかし、檜山の死体が見つかったため、自室志願者の井口を唆して自殺させ、井口を優花を襲った強盗犯にしたてあげた。檜山は優花が殺人犯ではないことを伝えるために霊となっていた。
八雲の家系以外にも幽霊が見える家系が登場。果たして凛と関わりがあるのか。その答えはもしかすると次回に。