鈴木康士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「怪盗探偵山猫」シリーズの第一作目。
雑誌記者・勝村に記者として取材の方法も、記事の書き方も、すべてを教えてくれた今井が殺害された。
今井の事件を追ううちに、次々と事件と関わっていそうな人間と知り合う勝村。
その中には、都市伝説化した「山猫」もいた。
「金の前では、信念なんてロウソクの炎より頼りない」。
そう考えている山猫だから、余計に自分自身の信念は強く固いものなのだろう。
まるで時代劇に登場する正統派の盗人のように、「犯さず、殺さず、貧しきからは奪わず」を実践している山猫。
犯罪を犯しているという自覚がある彼だからこそ、余計に自分に課したルールは絶対なのだと思う。
彼を取り舞くチーム山猫と