澤村御影のレビュー一覧
-
購入済み
高槻彰良の推察シリーズの短編集です。深町視点の本編とは異なり、友人の難波や佐々倉、高槻が語り手となる短編がおさめられています。
深町が過去に飼っていた犬の話でボロボロ泣いてしまいました。 -
Posted by ブクログ
今回は不幸の手紙と鬼について。
不幸の手紙はよくある話だが、元は幸福の手紙が元であるという。出せば幸福になるが出さないと不幸が訪れる。生贄に通じるものだと感じる。そのせいか時が経つにつれ幸福の部分がなくなり出さないと不幸になるという部分だけが残ったらしい。
また鬼は昔話での悪役となる事が多いが、その裏には村人による余所者殺しと金品強奪があるという。吉備津彦命による温羅退治が元になる桃太郎は、漂流した異国人殺害が元だと思っていたが、他のパターンもあるのかと思った。
そして「呪い」と「祝い」。「祝」は神への供物を表している示編と祝詞を捧げる人である兄で成り立つ感じであり、呪うという意味もある。「呪 -
購入済み
死者の祭りから帰ってきた高槻たちは日常に戻る。
高槻が危険に陥るたびにもう一人の高槻が彼を助けます。何の目的で高槻を守るのか、今後明かされるのが楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎回楽しみにしているけど今作は特に読みながら気持ちが入りました。
もともと推しが主演をするにあたって小説を読み始めたのがきっかけですが、今ではドラマ版と小説版それぞれの世界にどっぷりハマってしまって私の中では少し違うけど、どちらのキャラクターも大好きです。
このシリーズは各話が単発のお話になっていて、
怪異に出会えない高槻だったり、逆に怪異に出会ってしまったり…今回はトンネルで女性の声が聞こえる話、急に髪が切られる話、旅行で深町くんが大量の桜を見てしまう話、その全ての結末が面白いのだけど、
当時大学に入りたてだった深町くんも、もう3回生、高槻ゼミ生になっていて、ちゃんと時が進むと同時に、ふた -
購入済み
高槻たちは深町の耳がおかしくなる原因となった祭りへ足を運ぶ。
今までのライトな怪異もどきとはちがって、ハラハラする物語でした。
記憶を取り戻したかに思えた高槻ですが、もう一人の高槻によって消されてしまいます。いつになったら高槻の過去が明かされるのか、次巻も楽しみです。 -
購入済み
人魚にまつわる話がメインで語られます。
今までは人間が起こした現象を怪異と捉えてしまう事件(ほんのり怪異)でしたが、ついに高槻たちは本物の怪異に遭遇します。
不思議な女性に意味深な予言をされ、今後の高槻たちの前に困難が予想されますが、次の物語も楽しみです。 -
購入済み
訳あって高槻が呪いの手紙で呪われ、事件に巻き込まれます。現象をどのように認識するかで呪いになったり祝いになったり、人間の想像力は面白いです。
本編のほか、高槻と佐々倉の出会いが描かれた短編が収録されています。佐々倉の心霊への恐怖心は実体験に基づくものだということがわかりました。