澤村御影のレビュー一覧
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購入済み
准教授・高槻彬良の推察シリーズ7巻は異世界に繋がるエレベーター、沼の主、人魚の肉の物語が収められています。
どの怪談も結局人間の仕業によるものでしたが、怪異の存在がたしかにあってゾクゾクします。
もう一人の高槻が明らかに出やすくなっていて、何か恐ろしいことが起こる前兆なのではないかと不安に思います。高槻も深町も人であり続けるための理由がたくさんあり何があっても大丈夫だと思うので、刺激的な事件を楽しみです。 -
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ネタバレシリーズ番外編の第二弾。1.やがてソレはやってくる[難波の恋人愛美のマスコット人形の話 メリーさんの電話] 2.遠山と猫の話[遠山が猫2匹を飼うに至った経緯] 3.大河原智樹の冒険[彰良を慕う小学生の身にふりかかった出来事] 4.俺の友達の地味メガネくん2[難波が深町の秘密に気づき、2人の関係性が一方前進 難波の高校時代からの漫画家を目指す友人ヒロこと矢田部比呂人との関係性] 5.それはまるで祈りのように[健司の過去の出来事からの彰良への想い 異捜の林原と山路登場]
1と3は若干怪異絡み、2と4はほのぼのする話、5もほのぼ系だか異捜の2人の登場が嬉しい。 -
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2023.11.30 Audibleにて完聴
3話中、2話が本物の怪異で、残り1つも予知能力のあった子が出てくる。
段々、本物を引き当てる確率が高くなってく中で、ナオヤともう1人の高槻と会う回数も増えてきている。
お互いに出会ったことで、いい方向に進んでいると思いたい。
ナオヤと高槻、高槻とササクラというコンビが濃い中で、ナオヤとササクラのコンビも確立しつつある。ササクラが、不安定な2人を支えてる様が、いい。高槻が、神隠しにあったあと、態度の変わらなかった人の中に、ササクラをあげてるけど、そう言われてみれば、高槻が叔父の所に居たときも、会いに行ってたなぁと思い返して、ササクラと高槻はお互いに -
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ネタバレやがてソレはやってくる
人形が出てくる話はほっとする。僕も人形に囲まれて暮らしているからだろう。でも怪異の裏にあるのはいつも以上に邪悪な怪異。通信機器が発達しメリーさんの恐怖は薄れても、今度は発達しすぎたために人間の恐怖が増すというわけか。
遠山と猫の話
その人の幸せを願うが、自分と違う幸せを得てることに違和感も覚える、というのが少しぐさっときた。なんだろう。自分と同じと思ったら今度は自分と違ってほしくないというか。自分の中の醜さのようなものなのだが、どう向き合えばいいのか自分ではまだわからない。
大河原智樹の冒険
僕も怪異に対しての察しが良くなってきたように思う。喜ばしいことだ。
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ネタバレお人形あそびしましょ
もしかして、第0号かい?良い話だなぁとしみじみと思う。お人形あそび、僕が最も楽しいと思う遊びかもしれない。もう6年以上前にバイバイしたと思っても結局やめられなかった。それくらい大事な遊びだ。三谷先生はちょっと怖いけれど、僕ならこの人のゼミに入ってもいいかもしれない。
わんこくんのわんこの話
ほっこり切なくなる話。やっぱり生き物っていいなって思える。でもやっぱり死ぬって悲しいなとも思う。不思議だなぁ。ミステリーでどれだけ人が死んでもどうでもいいのに、どうしてこうも悲しくなるのか。
俺の友達の地味メガネくん
9巻を読んでからだと余計にこう思う。難波ってやっぱり良い奴 -
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ネタバレトンネルの中には
もう尚哉も3回生。早いなぁなどど親戚のおじさん風に呟いてみたり。僕のこの前の解釈は間違っていなかった。人を怪異にしちゃいけない。だから高槻は声を荒らげたんだ。今回の怪異はほんのり香るくらい。まぁ普段はこんなもんよ。
黒髪の女
ヘアバンドの件はすぐ察しがついたから嬉しい。こういう想像力、豊かになったなぁとか思う。高槻父のことまではわからなかったが5人目の怪異でなくてよかったなと少し思う。こうまで刑事事件が怪異だと途方に暮れてしまう。最後に難波が現れたとき、ちょっと嫌な予感がした。想像よりかはましだったけどやっぱり衝撃だった。見抜かれた。さぁどうする。
桜の鬼
桜って何 -
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ネタバレ押し入れに棲むモノ
「ごめんなさい」、この言葉にこれほどまでに顔をしかめることが今までにあっただろうか。感受性が強くなったのか、涙もろくなったのか。恐らくどんなシチュエーションが今後起こるのかが創造しやすくなっているんだ。だから次のページに記されている不安が自分の中で勝手に大きくなるんだろう。今までで一番しんどい話だった。そして、4回目のモノホンのご登場。恐らくは「後ろの正面を向いた者に憑く怪異」。周りを攻撃することから考えると憑き物の一種だろう。モンモン。おー怖。
四人ミサキ
再解釈しよう。高槻が嫌うのは「帰ってこないこと」ではなくそれによって「人が怪異となること」なんだ。怪異となると -
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ネタバレ違う世界へ行く方法
ここまでピタリト読みが当たるのは久しぶり。推測が当たるってのはどんな些細なことであれやっぱり嬉しい。いやぁたった一言だけであの真相にたどり着くとはなぁなどと自画自賛してみる。うふふ。
沼のヌシ
似たような展開を何度もしながら違う結末を毎回迎える。その違いはなんだ?1回目は幻想に逃げる母親を激しく糾弾した。2回目は幻想を信じる少年を追及しなかった。3回目は幻想に縋る老婆を優しく諭した。違いがあるならそれは帰ってこれるか否かじゃないだろうか。1回目の母親は寧ろ帰らせる側だった。娘の方がこちら側に帰りたがっていた。だから激しく糾弾してでも帰らせた。2回目は未だに少年は幻想の -
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ネタバレお化け屋敷の幽霊
シーズン2って感じかな。深町の過去に触れて一旦迎えたクライマックスを終えてもういちど高槻彰良の日常が帰ってきた。いつも通りの枯れ尾花。でも最後にはっきりと示してくれたことは僕も嬉しかった。「知ることに意味はあった」。知らないことは怖いから知りたい。嫌なことであっても、現実は何も変わらなくても知りたい。だって知らないことは怖いから。これからの僕の人生において大事な言葉だと思う。
肌に宿る顔
高槻先生の講義の内容と事件の内容は被ることが多い。今回のジェットババアと人面瘡がどう結び付くのかわからなかった。というより元から怪異ではない前提で話が進むから何がミステリーかすらわから