pon-marshのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレマリーさんがいいキャラだったので、一話限りの出番だったのが少し寂しかった。
それでも様々な場面に色々残してくれて、その度に嬉しいやら寂しいやら。
そして、久ちゃんの行動に逐一癒されるという。
ちゃんとその場の空気を読んで、普段は吠える相手でも受け入れたり、逆もあったり、できたワンコである。
普段はきゅうり振り回している可愛い子なんだけれども。
続きを読みたいなと思っていた作品だったので、2巻刊行は本当に嬉しかった。
もう遠慮しなくなった万福荘の面々が和気藹々している場面だけでもほっこり。
今回も家族の絆を感じるエピソードが印象的だった。
一葉さんの元彼の登場、そしてその元彼に対する彼女の行動が最初は少しもやっとしたけれど、初めての恋の相手だったから、まだ自分の中で処理しきれていなかったのだろうなと推察。
処理というか、消化というか。
一応終わったことだけど、終わったこととして自分の中でどの位置に据えるのか、そこまではできていなかったのではないかと。
今回の桜の剪定やマリーさんとのことから、終わった恋の本当に終わらせることができてよかったと思う。
ここを乗り切らないと、彼女は次の恋に本当には向き合えないと思うし。
という訳で、柊先生はここからが頑張りどころだと思う。
一応関係性は進んだけれども、直接的な言葉での契りまではなかったので。
久ちゃんにも慣れてきたし、ぬるっと家族への紹介も済んだし、あとひといき、先生頑張れ!とネットの片隅から応援しています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ契約結婚の延長後どうなったんだろうと思っていたので、続編の登場は本当に嬉しかった。
沙耶がいる生活が馴染んできたころにぶっこまれる天才宮大工と美人な酒造女将。
無論、二人の仲を(本人たちにその意があってもなくても)引っ掻き回すことになる。
特に宮大工の彼は、新堂さんに対しての態度と沙耶への態度が露骨に違うから……
畑違いの職種の家庭に入るとなると、どうしても付きまとうのは自分が果たして役に立つのか、その世界に入っていいのかということ。
前作は「契約」ということもあり、そこまで踏み込まなくてもいい状態だっただろうが、今回は気持ちが付いてきてしまった。
新堂さんの傍にいたいと思うようになってしまったその時、自分の足元の弱さを自覚してしまうのは仕方のないこと。
まして、沙耶は才能があった。
酒造ではない方の、前職に関わる方の才能が。
そこで沙耶が「職人になりたいわけじゃない」と言ったのは意外でもあり、目から鱗でもあった。
前職に関しての職人を目指しているわけではない。
自分が本当に望んでいたものは。
その答えは、そしてその答えを受け止めた新堂さんは。
それは是非本編で。
それにしても、続編になって明らかになる新堂さんの本音と新事実。
これはもう本当に意外も意外だった。
そうだったのに、沙耶に対して最初あんなにいけずだったのかと、素直になれない彼に怒りたくもなり、それがまた可愛くもあり。
何にせよ、かりそめだった結婚からの進展、おめでとうございました。
個人的に「おれの沙耶さん」発言が最高にご褒美でした……開き直り、いいぞ。
(一方で沙耶は結局新堂さん呼びのまま……名前呼んでやって!) -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望があれば話を書きます。オーダーメイドストーリー」
こんな張り紙が入口に張ってある水沢文具店。
店主がお客のために、その人オリジナルの物語を書いてくれるという。
この張り紙の内容も気になるし、店に置いてある文具も海外からの輸入品やお洒落な柄の物も多く品揃えも豊富で、実際行ってみたくなる。
物語をオーダーするのは、みな内に不安や悩みを抱えた人ばかり。
物語を創るための参考に、とその人の内面を聞いてみると、それまで抑えていた感情が次々に溢れ出す。
上手くいっていたことも、何故か突然空回り。
理想と現実のギャップに戸惑い、迷ってばかりの日々。
周りの人達になかなか認めてもらえず、下を向いてばかり。
そんな自己否定してばかりいた人達に、物語を通して気付きを与えてくれる店主の誠実さに救われる。
自分の殻に閉じこもってばかりで気付きにくいことも、物語として客観的に自分を見ると冷静になれるもの。
笑顔を取り戻すためのオーダーメイドストーリーは、俯いてばかりの迷い人に、頭上に広がる空の青さを教えてくれる。晴れやかな気持ちになれる連作短編集だった。