pon-marshのレビュー一覧
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購入済み
変
めちゃくちゃ面白かった。
けど、話の途中で突然偏差値ダダ下がりな底辺高校の恋愛話に思えたのは何故?
アーパーな男とアーパーな女の音程がズレ捲くった気味の悪い変調曲を聴かされたような違和感。
作品は間違いなく良い。
自分の中でノイズを調整出来なかった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2020/8/24
一日で読めてしまった。
まあそれは、おもしろいからでもあるんだけど。
平和な時間がゆったり流れる中、ついに嫌な人登場かと。
谷さん。
同姓のいい人が知り合いにいたからそこもちょっと引っかかってみたり。
パワハラ気質の谷さん。
ダメなんや、苦手なんや、こういう意味なく攻撃的な人。怖気が走るんや。いや、意味はあるのか。周りが敵に思える環境で育ってきたという。
でもそんなんこっちには関係ないやん。
そうやってツンケンするから悪循環やねん。知らんがな。
ってシャットアウトする。私なら。
でも秋宏は上手に敵じゃないアピールをするんよ。
なんて偉い。魂のレベルが高い。
結果、谷さんもそ -
Posted by ブクログ
「何か」の残りの数字がいきなり表示されるようになった人たちのオムニバスストーリー
雰囲気としては世にも奇妙な物語
母親の手料理を食べるごとに減っていくカウンターの数字
「数字が0になったら母親は死んでしまうということでは?」という発想から母親の手料理を頑なに食べまいとするが
はたして、その数字の意味とは?
実家に帰った時に読んだので、こういった感覚を意識してしまった
母親が85歳まで料理するとして、僕が実家に帰るのが1年で計7日間くらいとすると、1日3食で315回
この数字を大きいと見るか小さいと見るかだけど、意外と少ないなぁ
話の回数と大体近似してるあたりに、なおさらの焦燥感
毎日3食食 -
Posted by ブクログ
流鏑馬(やぶさめ)といえば馬上から的に向かって矢を射る神事ということは知っている方も多いでしょう。
ところが、「競技流鏑馬」というとなかなかご存じないと思います。
青森県十和田市、この物語の舞台である。
桜流鏑馬、全日本流鏑馬選手権など流鏑馬が盛んな土地柄で、小学生から大人まで幅広い世代に流鏑馬は親しまれています。
弓道を通じて知り合った二人の女子高生が、悩み、ぶつかり、自分にとっての流鏑馬を模索しながら成長していく姿を描いています。
YOUTUBEなどで、「桜流鏑馬」の動画を観てから読めば、より一層想像が広がります。
一風変わったスポーツ小説ということでオススメしたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
もうタイトル見た瞬間から涙腺が緩んでいたほど、ズンと来る本でした。
短編集。表題作はとても短いけれど、なんとも…なんとも…。想えば想うほど、その対象を傷つけることになるジレンマに視界が歪む歪む。
しかし、そっちか!!となりましたよね。うまい。でも実のところ、「そっち」でもないと。もっとちがう次元の話なんですよね。
いつか死ぬ生き物には、見えないだけであらゆることにリミッターが存在している。呼吸の回数、瞬きの回数、ありがとうっていう回数、人を傷つける回数、流す涙の回数、声を上げて笑う回数…。あらゆる限定的なファクターの中で生かされている虚しさ、哀しさ、尊さ。うーん。この人生を大事に生きよう。 -
Posted by ブクログ
水沢文具店。
スカイツリーの見える下町の商店街にあるが、店主は若く、輸入物のノートや筆記具なども多く置かれ、センスよく並べられている。
店主・水沢龍臣は黒縁の眼鏡を掛け、ぶっきらぼうであるが、店はなぜか近所の子供たちのたまり場になっており、「たつ兄」と、親しまれている。
ノートとペンを買えば、その人だけの物語を書いてくれる。
水沢という名前から想起されるイメージは、水色。
みずみずしく透明感にあふれている。
雨上がりの水たまり。
そこに映る、虹、水の中の世界のような。
『明日町こんぺいとう商店街』というアンソロジーがとても素敵で、三冊出ているのを全部読んでいた。
それで、タイトルを見てすぐ