上野そらの作品一覧
「上野そら」の「あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。」「九つ憑き あやかし狐に憑かれているんですけど」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「上野そら」の「あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。」「九つ憑き あやかし狐に憑かれているんですけど」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「何か」の残りの数字がいきなり表示されるようになった人たちのオムニバスストーリー
雰囲気としては世にも奇妙な物語
母親の手料理を食べるごとに減っていくカウンターの数字
「数字が0になったら母親は死んでしまうということでは?」という発想から母親の手料理を頑なに食べまいとするが
はたして、その数字の意味とは?
実家に帰った時に読んだので、こういった感覚を意識してしまった
母親が85歳まで料理するとして、僕が実家に帰るのが1年で計7日間くらいとすると、1日3食で315回
この数字を大きいと見るか小さいと見るかだけど、意外と少ないなぁ
話の回数と大体近似してるあたりに、なおさらの焦燥感
毎日3食食
Posted by ブクログ
もうタイトル見た瞬間から涙腺が緩んでいたほど、ズンと来る本でした。
短編集。表題作はとても短いけれど、なんとも…なんとも…。想えば想うほど、その対象を傷つけることになるジレンマに視界が歪む歪む。
しかし、そっちか!!となりましたよね。うまい。でも実のところ、「そっち」でもないと。もっとちがう次元の話なんですよね。
いつか死ぬ生き物には、見えないだけであらゆることにリミッターが存在している。呼吸の回数、瞬きの回数、ありがとうっていう回数、人を傷つける回数、流す涙の回数、声を上げて笑う回数…。あらゆる限定的なファクターの中で生かされている虚しさ、哀しさ、尊さ。うーん。この人生を大事に生きよう。