作品一覧

  • 九つ憑き あやかし狐に憑かれているんですけど
    5.0
    1巻704円 (税込)
    何かとツイていない大学生の加納九重は、アルバイトを探していたある日、ひょんなことから土屋霊能事務所を訪れる。そこで所長の土屋は、九重が不運なのは九尾の狐に憑かれているせいであり、憑かれた前世の記憶を思い出し、金さえ払えば自分が祓ってやると申し出た。九重は不審に思い断ろうとするものの、結局は事務所でアルバイトをすることに。次第に前世の記憶を取り戻す九重だったが、そこには九尾の狐との因縁が隠されていた――
  • あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。
    値引きあり
    3.9
    1巻492円 (税込)
    ある日突然見えるようになった、不思議な数字。それから母親の料理を食べるごとにカウントは減っていく。もしかして……数字が0になった時、母は死ぬ? それ以来僕は、母の手料理を一切食べなくなった。避けるように一人暮らしもはじめた。これで母は健康でいられる、長生きできる。たとえどれだけ悲しい顔をされたとしても。しかし、ラストに彼は思いもよらない真実を知らされる――。表題作ほか全7篇。限定回数をもとに描かれるオムニバスストーリー。

ユーザーレビュー

  • あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。

    Posted by ブクログ

    今までに出会った物の中で、最も感情が揺さぶられた本。

    同じ感想を抱いている人もいたが、
    最後の最後ゾワッとした。

    1話目は、一番生き方を考えさせられる。
    6話目、平和で面白くて読んでるうちに笑ってしまう。
    全体を通して笑ったり泣いたり考えさせられたり、
    心が豊かになる

    オススメの本は?
    と聞かれたときは、とりあえずこれを勧める。

    0
    2021年09月21日
  • あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。

    Posted by ブクログ

    表題作ほか全7つのカウントダウンオムニバスストーリー。

    涙するものから面白いものまで、考えさせられる作品だった。

    いろんな話を楽しめた。
    それぞれ良さがある。

    最後の話の最後に鳥肌がたった。

    当たり前のことを当たり前と思わないこと。いつまであるか、続くかわからない。


    もし自分の視界に残り○回と数字が見えたなら、何を思い、どう行動するだろう?

    0
    2018年10月01日
  • あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。

    Posted by ブクログ

    「何か」の残りの数字がいきなり表示されるようになった人たちのオムニバスストーリー
    雰囲気としては世にも奇妙な物語

    母親の手料理を食べるごとに減っていくカウンターの数字
    「数字が0になったら母親は死んでしまうということでは?」という発想から母親の手料理を頑なに食べまいとするが
    はたして、その数字の意味とは?

    実家に帰った時に読んだので、こういった感覚を意識してしまった
    母親が85歳まで料理するとして、僕が実家に帰るのが1年で計7日間くらいとすると、1日3食で315回
    この数字を大きいと見るか小さいと見るかだけど、意外と少ないなぁ
    話の回数と大体近似してるあたりに、なおさらの焦燥感
    毎日3食食

    0
    2020年01月17日
  • あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。

    Posted by ブクログ

    もうタイトル見た瞬間から涙腺が緩んでいたほど、ズンと来る本でした。

    短編集。表題作はとても短いけれど、なんとも…なんとも…。想えば想うほど、その対象を傷つけることになるジレンマに視界が歪む歪む。
    しかし、そっちか!!となりましたよね。うまい。でも実のところ、「そっち」でもないと。もっとちがう次元の話なんですよね。

    いつか死ぬ生き物には、見えないだけであらゆることにリミッターが存在している。呼吸の回数、瞬きの回数、ありがとうっていう回数、人を傷つける回数、流す涙の回数、声を上げて笑う回数…。あらゆる限定的なファクターの中で生かされている虚しさ、哀しさ、尊さ。うーん。この人生を大事に生きよう。

    0
    2019年01月31日
  • あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。

    Posted by ブクログ

    「わたしのげぼく」を読み ものすごく興味を持った作家さん。
    よくできているオムニバスストーリー。
    突然見えるようになった不思議な数字。その少なくなっていく数を見ながらの生活は 想像を超える心の葛藤があるだろう。
    「授業」と「嘘」か良かったな。

    0
    2019年01月20日

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