あらすじ
「店主に話を書いてもらうと、悩みが解決するらしい」という噂を聞き、東京下町の商店街にある「水沢文具店」を訪れた楓。頼みたいのは、部屋に閉じこもってしまった弟のための物語──。ほかにも次々と店主・龍臣の書く物語を求める人が店を訪れる。一方、商店街の秋祭りで出し物をすることになった龍臣は、栞に協力してもらい、紙芝居を作成することに。想いを伝えあった二人の関係が、ゆっくりと変化していく『水沢文具店』続編
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Posted by ブクログ
恋愛メインの話ではないのですが、二人の空気感が最高に思いやりに溢れてて素敵かわいかった。
安澄さんのお話どれも好きなので、もっと出てほしい。
Posted by ブクログ
とても真面目に、とても丁寧に綴られた物語。
全体としては1作目より好み。
あえ1つて言うと、「幸せを呼ぶ物語、つづります」でホントにいいのかなーと(笑)
Posted by ブクログ
この1冊は幸せを呼ぶと言うよりかはきっかけを作る物語なのだと感じた。
お気に入りは、万華鏡クレヨン。
おばあちゃんの呪文は、ことわざで。どの国でも笑うと幸せと言う考えがあるのは素敵だと思った。
数年前、世界の共通言語は笑顔と言うフレーズに納得したが昔からそうなのだろう。
Posted by ブクログ
前作を読み終えた後、続編があると知り即購入。
前作は栞視点が主だったけど、今回は色々。
タイトルには「幸せを呼ぶ物語」とあるけど、幸せを呼ぶわけではなく、きっかけを気づかせてくれる物語という方が合っているかも。
Posted by ブクログ
水沢文具店。
スカイツリーの見える下町の商店街にあるが、店主は若く、輸入物のノートや筆記具なども多く置かれ、センスよく並べられている。
店主・水沢龍臣は黒縁の眼鏡を掛け、ぶっきらぼうであるが、店はなぜか近所の子供たちのたまり場になっており、「たつ兄」と、親しまれている。
ノートとペンを買えば、その人だけの物語を書いてくれる。
水沢という名前から想起されるイメージは、水色。
みずみずしく透明感にあふれている。
雨上がりの水たまり。
そこに映る、虹、水の中の世界のような。
『明日町こんぺいとう商店街』というアンソロジーがとても素敵で、三冊出ているのを全部読んでいた。
それで、タイトルを見てすぐ、「あ、あれに載っていたお話の続きだ!」とうれしくなって手に取りました。
誰かの笑顔を取り戻していくお話。
不器用で自信の無い人が、一生懸命生きるお話。
大人も子供も、明日のことはわからない。
でもそれは、誰にでも真っ白のノートのような明日が用意されているということ。
そこには好きな言葉を選んで、物語をを綴っていけばいい。
好きな色を選んで、かたちを描いていけばいい。
とても素敵でした。
しかし、
なんと。
アンソロジーの続編は、この前にももう一冊あったらしいです!
う~ん…
どうりで、「あれ?いつのまにそうなった?」ということがあったのですね。
もちろん、すぐに読みます!
灯りともす野帳――蓮
万華鏡クレヨン――絵茉
ヒーローの消しゴム――貴哉
名前のない色インク――詠司
オリジナル物語帳――栞と龍臣
Posted by ブクログ
東京下町こんぺいとう商店街「水沢文具店」の店主水沢龍臣と小学校の先生藤原栞の物語。店主が客にオーダーメイドの小説を書くことで、客に幸せになるきっかけをプレゼントするという趣向。店主と客の関係だった龍臣と栞は恋人関係に発展。内容としては第1話の姉の楓が引きこもりの弟蓮を立ち直らせた話がお気に入り。教員採用試験の一次試験に合格するも二次で不合格が続いていた栞が二次も頑張って試験に合格。これでハッピーエンドか! 安澄加奈「幸せを呼ぶ物語、つづります。」、水沢文具店ナンバー2、2018.4発行。