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Posted by ブクログ
商店街の小さな文具店を舞台にした物語。
店主はまだ若い男性。
が、影のある人物。
なのに、店頭にオーダーメイド・ストーリーを承るとある。
この店の常連となったのが、近所の小学校で講師として働く栞という女性。
なかなかうまくいかない授業と、保護者対応に疲れ、時々文具店にやってくる。
この栞により、店主龍臣の過去が次第に明らかになる。
なぜ龍臣が屈折しているのか。
どうして物語のオーダーメイドをはじめることになったのか。
やけに龍臣にライバル心を燃やす客で、小説家の間宮清一、龍臣の高校時代の友人、陽太、幼いころから龍臣を見守ってきた文具卸商の「青さん」らが関わっていく。
なんとなく、『ツバキ文具店』が思い起こされる作品だった。
Posted by ブクログ
「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望があれば話を書きます。オーダーメイドストーリー」
こんな張り紙が入口に張ってある水沢文具店。
店主がお客のために、その人オリジナルの物語を書いてくれるという。
この張り紙の内容も気になるし、店に置いてある文具も海外からの輸入品やお洒落な柄の物も多く品揃えも豊富で、実際行ってみたくなる。
物語をオーダーするのは、みな内に不安や悩みを抱えた人ばかり。
物語を創るための参考に、とその人の内面を聞いてみると、それまで抑えていた感情が次々に溢れ出す。
上手くいっていたことも、何故か突然空回り。
理想と現実のギャップに戸惑い、迷ってばかりの日々。
周りの人達になかなか認めてもらえず、下を向いてばかり。
そんな自己否定してばかりいた人達に、物語を通して気付きを与えてくれる店主の誠実さに救われる。
自分の殻に閉じこもってばかりで気付きにくいことも、物語として客観的に自分を見ると冷静になれるもの。
笑顔を取り戻すためのオーダーメイドストーリーは、俯いてばかりの迷い人に、頭上に広がる空の青さを教えてくれる。晴れやかな気持ちになれる連作短編集だった。
Posted by ブクログ
仕事に悩む主人公が、ある日見つけた文具屋さん。
ノートとペンを買ったら物語を書いてくれるという
すごいサービスです。
読んでみたい、とは思うものの、自分が『主人公』なので
色々と自分を語らなければならないのが大変そうです。
1話1話違う人の視点かと思ったら、最初に登場した
小学校の先生のまま。
主人公、中学生、小説家、卸先、男子高校生、と
色々な人の依頼と、かかわる事によって変わっていく
店の主人たる青年。
青年と主人公の関係を、小説家が語っていましたが
一応、そうはならず、どうにかなったような最後?w
人の中に入ったかのような状態なので
ひんやりとした感じもありますが、最後には
ほんわかとした温かいものがあります。
どこもかしこも、何だか透き通っている感じでした。
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