pon-marshのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小野寺さんの作品は、本当に何を読んでもホッとする。
本作に登場する片岡泉ちゃんは、他作品「みつばの泉ちゃん 」を先に読んでいたので会えたのも嬉しいし、同じシーンを別視点から読めたのも面白かった。
人気タレントの兄がいる郵便配達員の秋宏。
兄とは違って目立たない地味な郵便局員としての日常が描かれているんですが、配達先での小さな出会いや変化、密かに楽しんでいるジンクスなどに和みました。
町の住人とののんびりした交流がとてもいい。
個人的に共感ポイントが沢山でした。
ゆる~い気持ち、肩の力を抜いて読めて、リラックス出来るシリーズ。
そして何気ない日常が味わい深いものになる。
主人公・秋宏の朴訥と -
Posted by ブクログ
ネタバレ夏芽視点でも稔視点でも相手に片想いしているという両片想い状態で続くので、まあもどかしいこと。
稔視点で夏芽への想いが先に描かれていたので、幼なじみの彼女が出てきても読み手としてはハラハラしなくて安心して読めたけれども。
引っ付くまで、本当にヤキモキさせられました。
無事に落ち着いてよかった。
夏芽のイラストレーターとしての夢に挫折しかかっていたところからの復活、そしてこの先何をしていくのか方向性を定める部分も描かれていて、いざ評価された時の怖さ、責任に押しつぶされそうな様などは同感できた。
誰でも一度は感じたことのある部分だと思うので。
そんなときに無条件に認めてくれる誰かがいることの心強さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ劇的に変わる事はなくとも、新しい気づきのきっかけになるのでは。
名言そのものに惹かれても良いし、好きな作家さんや有名人の言葉だから気になって響く、という事もあるだろう。
見開きで、右に名言 左に作者の見解がある というのが面白い。(共感出来たり、全く違った意見だったり)
・石川真理子氏 本を読めば何かを知るのは当たり前のこと。けれどそれは知っただけで、学んだとまでは言えない。
・よしもとばなな氏 止めることの出来ない時間は惜しむためだけでなく、美しい瞬間を次々に手に入れるために流れていく。
⇒惜しむばかりの自分には目から鱗
・國分巧一朗氏 同等の概念が失われた時、民主主義は自らに内在す -
Posted by ブクログ
ネタバレ毒親(母親)に育てられた主人公が、2年間、父親の母(父方の祖母)が住んでいる島に移住し、過ごしていく中で段々と自分のしたいこと・やりたいことを言えるようになったり、主人公の父親が味方になってくれたりして毒親(母親)から少し卒業することができた物語だった。
最近話題になっている毒親。
子供に対してどのような声かけをして子供に害を与えるのか知りたかったため、この本を読んで勉強することができた。毒親本人も被害者である子供も、その親子関係が異常だということを知らないんだなということを改めて感じた。
児童図書にしては内容が深いなと思った。