pon-marshのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「何か」の残りの数字がいきなり表示されるようになった人たちのオムニバスストーリー
雰囲気としては世にも奇妙な物語
母親の手料理を食べるごとに減っていくカウンターの数字
「数字が0になったら母親は死んでしまうということでは?」という発想から母親の手料理を頑なに食べまいとするが
はたして、その数字の意味とは?
実家に帰った時に読んだので、こういった感覚を意識してしまった
母親が85歳まで料理するとして、僕が実家に帰るのが1年で計7日間くらいとすると、1日3食で315回
この数字を大きいと見るか小さいと見るかだけど、意外と少ないなぁ
話の回数と大体近似してるあたりに、なおさらの焦燥感
毎日3食食 -
Posted by ブクログ
流鏑馬(やぶさめ)といえば馬上から的に向かって矢を射る神事ということは知っている方も多いでしょう。
ところが、「競技流鏑馬」というとなかなかご存じないと思います。
青森県十和田市、この物語の舞台である。
桜流鏑馬、全日本流鏑馬選手権など流鏑馬が盛んな土地柄で、小学生から大人まで幅広い世代に流鏑馬は親しまれています。
弓道を通じて知り合った二人の女子高生が、悩み、ぶつかり、自分にとっての流鏑馬を模索しながら成長していく姿を描いています。
YOUTUBEなどで、「桜流鏑馬」の動画を観てから読めば、より一層想像が広がります。
一風変わったスポーツ小説ということでオススメしたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
もうタイトル見た瞬間から涙腺が緩んでいたほど、ズンと来る本でした。
短編集。表題作はとても短いけれど、なんとも…なんとも…。想えば想うほど、その対象を傷つけることになるジレンマに視界が歪む歪む。
しかし、そっちか!!となりましたよね。うまい。でも実のところ、「そっち」でもないと。もっとちがう次元の話なんですよね。
いつか死ぬ生き物には、見えないだけであらゆることにリミッターが存在している。呼吸の回数、瞬きの回数、ありがとうっていう回数、人を傷つける回数、流す涙の回数、声を上げて笑う回数…。あらゆる限定的なファクターの中で生かされている虚しさ、哀しさ、尊さ。うーん。この人生を大事に生きよう。 -
Posted by ブクログ
水沢文具店。
スカイツリーの見える下町の商店街にあるが、店主は若く、輸入物のノートや筆記具なども多く置かれ、センスよく並べられている。
店主・水沢龍臣は黒縁の眼鏡を掛け、ぶっきらぼうであるが、店はなぜか近所の子供たちのたまり場になっており、「たつ兄」と、親しまれている。
ノートとペンを買えば、その人だけの物語を書いてくれる。
水沢という名前から想起されるイメージは、水色。
みずみずしく透明感にあふれている。
雨上がりの水たまり。
そこに映る、虹、水の中の世界のような。
『明日町こんぺいとう商店街』というアンソロジーがとても素敵で、三冊出ているのを全部読んでいた。
それで、タイトルを見てすぐ -
Posted by ブクログ
ネタバレかなりや荘浪漫シリーズの2作目。
今回は、色々なライバルたちが登場します。
まだ名前が出ただけですが、茜音にも早速、今後競い合う事になるであろう、2人の少女が。
そして、敏腕編集者の神宮寺美月のライバル、一条絵馬が。
この二人は、ライバルと言っても、お互いを蹴落とそうとか、そういう事は全く考えていなくて、まさに「好敵手」。
茜とユリカも、親友ではあるけれども、相手に置いて行かれないように、と、それぞれ頑張る姿が描かれています。
幼い頃から続いていて、お互いを支え合っている、なくてはならない親友なのに、踏み込みすぎることのない二人の友情は、読んでいて、心が和みます。
茜音の作るかぼちゃ -
Posted by ブクログ
母親が家出をし、アパートを追い出された茜音は、心の奥深くに傷を持つ人たちがあつまるかなりや荘へに住むことになる。天才的な能力を持ち、運命を引き寄せる力のある茜音。彼女が運命を引き寄せる力は、周囲の人をも、明るく前向きにしてくれるような...そんな力です。
続きがありそうな気もしますが(かなりや荘の住人達がどのようになっていくのかも気になるところです。部屋の前の住人である、死んでしまった天才漫画家の幽霊も今後どうなるのか。)なんとなくこのまま完結でも違和感はないかもしれません。
この作家さんのお話には、悪い人も出てこないし、みんな優秀すぎるのではないかな?と思う部分も確かにありますが、この作家