吉田悠軌のレビュー一覧

  • 現代怪談考

    Posted by ブクログ

    「現代怪談」と「子殺し」の関係性を主軸に様々な関連を述べる本。ネットの怪談や実際に起きたポルターガイスト騒ぎ、人面犬や口裂け女など話題は多岐に渡りますが一つひとつを丁寧に取り扱い、実際に現地へ行き丹念に源流を辿る姿勢が伺えます。

    0
    2022年03月29日
  • 現代怪談考

    Posted by ブクログ

    常に主役は怪談で、怪談が映す現代の心の闇...とかではなく、怪談を考えるために「現代で一番怖いとされているものは、その理由は」と考えていく話なので安心して読めた。

    母性を極端に重んじている傾向から、現代では子供を殺したり死なせてしまうのが女性だった場合、特にそれが恐ろしいものとして語られるし、そういう話を語りたがってもいる、
    というのは結論ではなくて早々に示される出発点で、落ち着いた内容ながら作者の個人的な視線だと明記されているからか、「赤い服(あるいはこれから赤くなることを予感させる白い服)を着た大きな女」のまわりをぐるぐるまわっているような、独特の近さの感覚もあって良かった。最後は意外な

    0
    2022年02月15日
  • 一行怪談

    Posted by ブクログ

    一行というか一文怪談。短い文章でどきっとする現象を著すのは面白い。ぞっとする話、ぷっと笑ってしまいそうなブラックユーモアなど。そのなかでP108「飲みほした…」は、どういうことだろうと私のなかで色々想像が膨らんだ。

    0
    2019年12月20日
  • 禁足地巡礼【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    法律的に一般の人が入っていけないとされていたり祟りがあると信じられていて誰も入らない場所を紹介していく本です。
    もっとオカルティックでおどろおどろしい内容かと思っていたけれど意外とさくさく読める内容でした。

    0
    2019年04月16日
  • ムー実話怪談「恐」選集

    Posted by ブクログ

    最後の選者による解説が怖さを倍増させていたり、逆に怖さを半減させてくれたりで面白かった。

    うどんげの華、いぬ、おにぎりを出す、るみちゃん人形あたりが特に印象的。
    明らかに障りがある人形と娘をなぜ遊ばせたいと思うのか
    人形系の怪談でちょいちょい思う

    0
    2021年12月30日
  • 一行怪談

    Posted by ブクログ

    サクッと読めてゾワっと来る。
    ネットで読むようなスナック感覚のホラーとはまた違った軽さと余韻で、書いてある外側を想像して怖くなれる。

    0
    2018年08月24日
  • 一行怪談(二)

    Posted by ブクログ

    あの「一行怪談」の第二弾。今回も怖くてシュールでちょっとおかしな「たった一文」がたっぷりです。たった一文、されど一文。イマジネーションは膨らむばかり。本当に楽しいなこの本。
    お気に入りは「ただ水滴が落ちるだけのCM」の話。何気ない話に思えて、だけど考えれば考えるほど怖くなってきます。うーむ、いったい何なんだろうなあ。

    0
    2018年08月21日
  • 一行怪談

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、一行……というより一文で記された怪談集。たった一文なので多くが語られない分、どんどん想像力と妄想力が膨らみます。ここからどういう物語に発展するのか、いろいろ考えてみるのも実に楽しい一冊。ちなみに、奥付にまで行きついてもその先まできっちりと読み進みましょう。そうするとさらなる恐怖が……?
    一番お気に入りは「このあいだ山奥に捨てた知り合いが、五箱の宅配便で届いた。」。すっごくさりげない一文でこの嫌さ。いったい誰が送ってきたんだ。しかも五箱に分けて。すごく怖い。

    0
    2017年09月07日
  • 一行怪談(二)

    Posted by ブクログ

    1巻に引き続き、こちらも1冊およそ30分ほどで読み終えることができた。1巻もだが、読み終わった、と思った後の仕掛けが後味になって良い。
    この頃「『怖い』話は差別と結びついているから、日頃から気をつけておかねばならない」といった旨のことをホラー作家の方が言っているのが流れて来、その意味をあまり理解できていなかったのだが、本書を読んで何となく理解できるようになった。決して本書が差別をしているとか差別を煽るとかいったことではないのだが……
    内容としては、1巻から変わらず一文の中にホラー要素の強いオチをつけており、秀逸なものもあるがそうでないものもあり、短文の難しさを感じるのは変わらなかった。

    0
    2025年10月17日
  • 一行怪談

    Posted by ブクログ

    タイトル通り……より正確には「一行」ではなく、一文と言うべきではあろうが……の短い怪談を集めたもの。私はうつを患って以降読むスピードが落ち苦労しているのだが、本書は1冊を30分以内に読み終えることが出来たので常人であれば尚更早く読めるであろう。軽い読み物として、隙間時間の読書·暇つぶしにも良さそうな1冊である。
    内容としては「意味がわかると怖い話」の類のものが多く解説がないとわかりにくいものも少なくなく、一文でオチをつけることはやはり難しいと思わされるが、その制約の中でも面白いものもあり興味深い。

    0
    2025年10月17日
  • 予言怪談

    Posted by ブクログ

    短編集かと思ったら1〜2Pほどの短い実話怪談だった。こじつけっぽいのもあるし、ほんとか?と疑問に思うものもある。個人的に好きなのは郷内心瞳さんの3代にわたって繋がっている怪異の話。予知や予言を知ってもどうすることもできないものが多く、なんでそんなこと知らせるんだ…と怪異側に憤る気持ちもちょっとある。

    0
    2025年10月05日
  • 日めくり怪談

    Posted by ブクログ

    7月1日から8月31日まで、毎日怪談が綴られていく日めくり形式のショート怪談集。各日に記された短い文章も、物語を表す漢字一文字も、何もかもが不気味。そしてところどころのページに違和感が……?
    お気に入りは7月22日。ラストの一行がとんでもないよこれ! この一行で全てが判明して、怖さ倍増。8月23日も怖い。こちらは何があったのかはっきり分からないところがなおさら怖い。
    8月21日、これはあまりに意外な展開すぎ、そしてシュールすぎて笑ってしまうのだけれど。実際こんなシチュエーションだったら、とんでもなく恐ろしいかもしれません。

    0
    2025年08月21日
  • よみがえる「学校の怪談」

    Posted by ブクログ

    怪談研究家 吉田悠軌による「学校の怪談」に関する論考集。90年代に社会現象になった「学校の怪談」の現在を教育学、民俗学、漫画、文芸など様々なな視点で考察しています。新書ですが非常に読み応えのある内容になっています。私は世代なので、教師から怪談話とかを聞いたこともありますし、放課後、教室に残ってこっくりさんなどをやっていました。夏になればTVでも特集が組まれたりと、触れる機会が多いジャンルでした。これから環境が変わっても、姿形を変えながらひっそりと消えることはないと思います。観測はしにくくなりそうですが。

    0
    2025年08月01日
  • 【電子特典付き】ジャパン・ホラーの現在地

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラーというジャンルが好きな人であれば、複数人ピンとくる作家がインタビューされている超労作。
    個人的には文章系以外は疎いので、新しい入り口にもなっている。

    0
    2025年07月10日
  • 日めくり怪談

    Posted by ブクログ

    日めくりカレンダーのように毎日毎日に怪談話が書いてあり、日に日に怖くなっていく。面白くて読む手が止まらなかった。次は日付に合わせて毎日読んでいこうと思う。

    0
    2025年07月03日
  • 中央線怪談

    Posted by ブクログ

    中央線乗りながら読むとなお怖い。さっき読んだ開かずの踏切って、たぶんいま通過したここだよな…ってなる。

    0
    2025年06月28日
  • 京王沿線怪談

    Posted by ブクログ

    沿線多摩ニュータウン在住です。最寄駅本屋さんの推し棚に「〇〇駅も出でます!」というPOPと共に展開していたので衝動買い。馴染みの駅も多くとても楽しめた。
    自分の住んでる地域の事殆ど知らないんだな〜とモヤモヤな気持ちにもさせられたので手近なとこで「古道」散歩しよ。

    0
    2025年06月25日
  • 京王沿線怪談

    Posted by ブクログ

    元京王線沿線民として興味があり購入してみました。地元の駅はそれほどパンチの強い怪談ではありませんでしたがなじみのある地名が多く興味深かったです。

    0
    2025年05月30日
  • 一行怪談

    Posted by ブクログ

    1ページに1文だからとても読みやすい。しかし、普通のことは書いてないから、咀嚼するのに時間が要るやつもある。私が好きなのは「夕方にあの坂道に近づかない方がいいのは、いつも午後5時のサイレンとともに、〜」のやつだな。

    0
    2025年04月07日
  • てのひら怪談 こっちへおいで

    Posted by ブクログ

    800字以内3ページ程度の掌編が50編。豪華な執筆陣が怖い話の怖い部分だけを抽出したような物語を展開させています。
    怖さの種類も千差万別。文字だからこその怖さもあれば、想像してしまいぞっとするものも。ホラー怪奇小説の入口にも!

    0
    2025年03月27日