吉田悠軌のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
常に主役は怪談で、怪談が映す現代の心の闇...とかではなく、怪談を考えるために「現代で一番怖いとされているものは、その理由は」と考えていく話なので安心して読めた。
母性を極端に重んじている傾向から、現代では子供を殺したり死なせてしまうのが女性だった場合、特にそれが恐ろしいものとして語られるし、そういう話を語りたがってもいる、
というのは結論ではなくて早々に示される出発点で、落ち着いた内容ながら作者の個人的な視線だと明記されているからか、「赤い服(あるいはこれから赤くなることを予感させる白い服)を着た大きな女」のまわりをぐるぐるまわっているような、独特の近さの感覚もあって良かった。最後は意外な -
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Posted by ブクログ
国道1号線自体が怖いのかと思って、YouTubeとかで調べたりしてこの本を読んだのですが、この近くで起こった事件や怪奇でした。
仏教用語の六道の分岐とされる辻が京都の珍皇寺辺りだそうで、このお寺はあの世の入り口とされる井戸も残っているそうです!
そのすぐ近くに国道1号線が走っていてあの世の入り口に繋がっているとか。。。
怖いと思いながらもなぜか深夜に怪談を読みたくなるときがあるんです。怖いもの見たさというか刺激が欲しいのでしょうか。
話の内容は、ほんとにゾッとするものもいくつかありました。
仕事で疲弊して家に帰りたくないサラリーマンが日比谷公園大噴水の前で見たものに連れて行かれそうになっ -
Posted by ブクログ
1巻に引き続き、こちらも1冊およそ30分ほどで読み終えることができた。1巻もだが、読み終わった、と思った後の仕掛けが後味になって良い。
この頃「『怖い』話は差別と結びついているから、日頃から気をつけておかねばならない」といった旨のことをホラー作家の方が言っているのが流れて来、その意味をあまり理解できていなかったのだが、本書を読んで何となく理解できるようになった。決して本書が差別をしているとか差別を煽るとかいったことではないのだが……
内容としては、1巻から変わらず一文の中にホラー要素の強いオチをつけており、秀逸なものもあるがそうでないものもあり、短文の難しさを感じるのは変わらなかった。 -