吉田悠軌のレビュー一覧
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購入済み
よくできてる!
話の作り方が頭がいいし、何より怖い。絵も、普通のきれいめなタッチと、お化けの怖いタッチのギャップが読んでてゾクっとくる!
怖い思いをするために怖い話読む人にこそこれおすすめしたい。 -
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土地遣い、不思議なはなしだった。
わざと忌み地にしてお金を稼いでいたセイジさんのはなし。
呪いは自分にふりかかる??
最後に集落の人たちが覚えていた薬売の車のはなしがいちばんヤバいと思った。
一瞬闇バイト?って思った尋ねてきた女のひとはたしかにSかもしれないなーと思ったですよ。
こういうことがもしも日本中どこかで行われているとしたらめちゃくちゃヤバいなと思う。
あと間に挟まる実話怪談のなかでは『訪問者たち』が良すぎた。
なんなんですか、この人たち。何のために深夜2時に来る??不思議すぎて答え自分で考えちゃうよー!!
めちゃくちゃ面白かったです! -
Posted by ブクログ
ネタバレ編者の吉田悠軌氏と、テレビ、小説、実話怪談、配信、漫画……各界で活躍するクリエイターとの対談、論説等を通じて、ここ数年新たな盛り上がりを見せる日本ホラーの(文字通り)現在地と、その原点がよく理解できる良著。
・令和の今TVでできるホラーをテレ東のプロデューサーが語った1章
・『近畿地方のある場所について』を作者自らが語る2章
・“書かれた”怪談と“語られた”怪談との差異について編者と黒史郎氏が議論を交わす3章
・各媒体のホラー作品で変わらすの人気要素となっている“民俗ホラー”を、澤村伊智氏と民俗学の飯倉教授との鼎談で批評的に再確認していく6章
・フィルム、ビデオカメラ+VHSテープからスマホ -
Posted by ブクログ
TV番組、文芸、怪談、ゲーム、ネット動画、漫画といったさまざまなジャンルのホラーの現在の状況についての対談および批評。
『近畿地方のある場所について』の著者が自作について語る2章、ジャンルとしての民族ホラーについての6章、心霊ドキュメンタリーについての7章、ファウンド・フッテージについての8章がとりわけ面白かった。
複数の章で2ちゃんねるオカルト板「洒落怖」がベースと語られている。現代日本のホラーの重要なルーツの一つなのだろう。自分も一時期、もう10年とかそれくらい前に洒落怖や未解決事件まとめに熱中して深夜まで読み耽ったものだった。
都会からやってきたよそ者が閉鎖的な村の因習に巻き込まれ -
Posted by ブクログ
ホラーというより、現代人がどういう時に不気味さとか違和感を感じるかクリエイター目線で語られてていて、今年読んだ本の中で1番面白かった。
発想の元となったコンテンツとか、どんな狙いがあったかを知れてワクワクした。
大森さん同い年か〜。。同じコンテンツ見ても全然違う視点もってそうで一回話してみたい!なぜテレビでやる意味があったのか語ってるところもめっちゃ解像度高くて納得感あったし、何より業界愛を感じられて良かった。
今朝聴いてたコテンラジオの最新話で、最も楽しいのは自分と違う視点で捉えてる仲間の感想聴いてアハ体験する時って語られてたの思い出した。読書会また参加してみようかな。
こういうニッチ市 -
Posted by ブクログ
良かったもの。
『チ・コッ・テレケ』『トムラウシ山の雨』『ナニコワ』『激痩せ』『鏡柱』『るるぶ』『タクシードライバー二』『裏返る夏』『ののさまのたたり』
『チ・コッ・テレケ』と『トムラウシ山の雨』は神さまのはなし。アイヌではカムイ。カムイが近くにいるって特別な場所なんだと思う。北海道、行ったことないけど。
『ナニコワ』はドッペルゲンガーよりたち悪い。この史恵さんには通じなかったから工藤さんは乗っ取られなくて良かったと思う。『激痩せ』にも通じる。あちらの世界からの干渉はけっこうあるんやなー。
『鏡柱』はものすごい作品!これは追いかけてずっと読みたい。鏡のうまった施設って最初の大型スーパーからあそ -
Posted by ブクログ
実際のところ、実話怪談を考察するとどこまで障りがあるのか、知りたい。
吉田悠軌さんはたまたま昨日テレビをつけたら番組に出てはって、怪談研究家って肩書きだった。
何回くらいヤバいことに遭遇してはるのかなぁとか気になる。
面白かったはなし。
『歌舞伎町の赤い女』
『新宿ゾンビ』
『新宿ゾンビ追記』
『老婆殺しの公園1』
『老婆殺しの公園2』
『某デパート1』
『某デパート2』
『停止』
『リナの歌舞伎町生活』シリーズ
『屋上プレハブ小屋』
『新宿地下伝説2』
特にリナさんのはなしはどれも面白かったし、屋上プレハブ小屋で50円玉が落ちてきたとこは本気でオレンジがいるんやって、わかりました。
ひとがた -
購入済み
怪談かミステリか
「土地遣い」
田舎の閉鎖的な場所で起きた怪異。語り手は、その真相を探る調査を開始。やがて俄かには信じ難い闇が見えて来る。その地方の言葉で会話文が書かれている点に生々しさが感じられる。一族の殆どが鬼籍に入り、周囲の人々も口を噤む中、著者の調査も今一歩のところで壁に阻まれる。これは怪談かミステリーか? -
Posted by ブクログ
吉田悠軌さんの文体もたくさん読んできて好きになってきたぽい気がする。
実話か創作かの、境目みたいな。
もちろんここに書かれているのは実話怪談だから好きなんですが。
文体が境目っぽいと思ったわけです。
『「母」と「女」』『鏡台』『野村の話』『父の苦手なもの』『通り雨』『新聞配達』『悪意の家』『ラブホテルの鏡』『廃病院のカルテ』『家族二つ』『呪い返し前』『呪い返し後』『カミサマを捨てる』
とくに『野村の話』の幽霊も年を取るのか問題と『ラブホテルの鏡』や『廃病院のカルテ』の都市伝説ぽい怪談を考察してるのとか、『家族二つ』の見えない音だけのドッペルゲンガーとかくぅってなるくらい好きでした!!