あらすじ
怪しいブードゥー人形をクスコさんは海に流した。さ迷う呪いは…。怪異の現場に密着する、吉田怪談!
怪異が起こる場所にはいったい何があるのか? いわくのある現場に訪れ、怪談を蒐集する著者が綴る恐怖の一冊。工事のために訪れた家で、作業を進めるたびに起こる怪異、衝撃の結末「空き家」、信号で止まるたびに景色が真っ赤に染まって見える交差点、その訳は…「視野」、職場で一緒になった男から聞いた奇妙な話「カミサマを捨てる」など35編を収録。忌み深き場所で怪の残像をなぞることで――あらたな怪異が発現するかもしれない。
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Posted by ブクログ
吉田悠軌さんの文体もたくさん読んできて好きになってきたぽい気がする。
実話か創作かの、境目みたいな。
もちろんここに書かれているのは実話怪談だから好きなんですが。
文体が境目っぽいと思ったわけです。
『「母」と「女」』『鏡台』『野村の話』『父の苦手なもの』『通り雨』『新聞配達』『悪意の家』『ラブホテルの鏡』『廃病院のカルテ』『家族二つ』『呪い返し前』『呪い返し後』『カミサマを捨てる』
とくに『野村の話』の幽霊も年を取るのか問題と『ラブホテルの鏡』や『廃病院のカルテ』の都市伝説ぽい怪談を考察してるのとか、『家族二つ』の見えない音だけのドッペルゲンガーとかくぅってなるくらい好きでした!!